尻尾が生えた・・・??!

2011-08-17 16:01:39 | 小説
こんにちは、ルイです。久しぶりに小説を書いてみようと思います。


でも前回言った「赤い月の呪い」ではないのです・・・・・・(すみません、まだ赤い月の呪いは製作中なので・・・)



猫目小僧で久々に書きたくなったものですから、っておいそれじゃあ以前の続きはどうなっているんだよ?????と思われるかもしれませんが、そちらもまだ未だに製作中なのです・・・・・・





今回は話を変えて別の物語と言うことになりますが、どうかご理解いただければと思います。


それでは、↓から始まりますので、どうぞごゆっくりご覧下さいませ。











その日はいつもと何ら変わりのない日になるはずだった、朝起きて顔を洗って朝ご飯の支度をして、いつも通りの毎日が始まるはずだったのだ、そう「あの事」に気が付くまでは・・・・・







「うーーん、もう朝かあ。そろそろ起きるかなあ・・」

そう言って猫目小僧はもそもそと布団から上半身を起こす、太陽の日差しが、部屋の中に入り込み猫目小僧にとっては時計の代わりにいつも太陽の朝日を浴びて目を覚ますので、これが当たり前の日課になっていた。


外からはチュンチュンと可愛らしい雀の声が聞こえてきて、コケコッコーと鶏の「朝だぞー」と言わんばかりの鳴き声も聞こえてくる。




ファアア~~~と大きく欠伸をかき、まだ少し眠い目をこすると、身体全てを布団から出すと立ち上がり軽く伸びをすると、顔を洗うために洗面台に向かった。




洗面器に水を張り両手で思いっきり水をすくい、顔を勢いよく洗う。本来猫と言う生き物ならば水に濡れることを非常に嫌うのだが、彼は半分は人間の身体を持つ身なので、それほど水に濡れることを嫌がったりはしなかった。

顔を洗い終わると、手拭いで顔を拭いて鏡で自分の顔を見る。ここまでは本当にいつも通りだった。



しかし今日は・・・


「あれ・・・?何か変だぞ?何だか腰と言うか下半身当たりが妙にむずむずするなあ・・??」


それは今までに味わったことのない感覚と言うか感触だった、いつもならこんな感じになったりしないはずなのに、今日は確かにおかしかった。


頭にたくさんの?マークを浮かべて、一体何なのだと言わんばかりの表情で、恐る恐る右手を腰に伸ばしてみる、すると。





「ん?な、何だこれは・・・??」




それは柔らかいふさふさした「何か」だった、よく分からないが腰の当たりから柔らかいふさふさした「何か」が明らかに生えているではないか!



「何なんだよ本当に・・・」




不安は募る一方だが、確かめないわけにはいかない。猫目小僧は、再び恐る恐るその柔らかいふさふさした「何か」を掴んで自分の見える位置まで持ってくる、すると・・・




「えええええーーーーーーーーー???な、な、な、何でーーーーー?????」


猫目小僧の悲鳴にも近い声が家中に響き渡った、彼の腰からは何と茶色くて長い2つに分かれた尻尾が生えていたのだ。


「ど、どうなってるんだ・・何で僕の腰から尻尾なんか生えているんだ・・???」


とにかく訳が分からない、昨日まではこんなものなかったはずだ、なのに今朝起きたら突然尻尾が生えているなんて、こんなバカげたことがあっていいのだろうか??いくら自分が半妖とは言えど、こんなおかしな出来事は生まれて初めてなのだ。




一生懸命に頭をひねって考えてはみるが、やっぱり思い当たることはない。一体自分の身体に何が起こったと言うのだろうか?




「ど、どうしてこんなことになるんだよ。一体何がどうなっているんだ、これどうしたらいいんだよ・・・」


猫目小僧は、今目の前で起こっている現実を簡単に受け入れる事が出来なかった。



無理もなかろう、今朝起きたら尻尾が生えていたなんて誰が聞いたって馬鹿げた話だ。






「と、とにかく落ち着こう。落ち着いて冷静になるんだ、まずはこの尻尾をどうするかが先だ」



2つに分かれた尻尾を見つめながら猫目小僧はどうすればいいのか考えた、その尻尾はまるで意思でも持っているかのように、ブラブラと左右に揺れたかと思うと、今度はピョコピョコと自分で勝手にはねていた。


考えて考えたが、いいひらめきは何も出てこない。





仕方ないので猫目小僧は、母親に相談する事に決めた。





「母さーーん、母さーーん!」


猫目小僧は母の家に着くと、大声で母を呼んだ。





「どうしたの?こんな朝早くに、大きな声で。何かあったの?」


息子のただならぬ様子に、母も心配そうに声をかける。




「大ありなんだよ、とにかくこれを見てよ!」


「これって一体・・まあどうしたのそれ?」


母親は息子の腰から伸びている尻尾を見て度肝を抜かれたとでも言わんばかりの表情だった、股に分かれた尻尾は地面に届くほどの長さなのだ。



「わからないんだ、さっぱり。朝起きたらこうなっていて、一生懸命考えたんだけど、一体何がどうなっているのか・・」



「ま、まあとにかく落ち着きなさいね?それにしても見事な尻尾だこと、フワフワしてて柔らかそうね、でもまた何で急に尻尾が・・」


「だからわからないんだってば、今朝起きて顔を洗った時に気が付いたんだ、昨日までこんなのなかったのに。ねえ母さん、僕一体どうなっちゃうの?」


「落ち着きなさいってば、大丈夫よ。きっと大したことじゃないと思うわ、フフフ・・まるで死んだ父さんの尻尾とそっくりね」

「え?父さんに似てるのこれ?」


「ええ、父さんも彼もこんな風に立派な尻尾を持っていたわ、長くて茶色くてフワフワしてて、2つに分かれていて面白いわね。親子で尻尾まで似てしまうなんて」

母はそう言ってくすくすと笑うが、猫目小僧はとてもそんな呑気な事を言っていられる状態ではなかった。


「母さん!笑い事じゃないんだよ、大した事ないっていうけど、僕にとってはすっごく大事な問題なんだから!」


猫目小僧は軽く母親を睨んで怒鳴りつける。





「ごめんごめん、そうね、貴方にはとっても大変な事よね。でも、母さんにもどうしてこんなことになったのか、原因まではわからないわよ」


「もしこのまま、尻尾が生えたままだったら僕は、どうすればいいんだ・・・」


「そんなに落ち込むことでもないでしょう?いいじゃない、可愛いわよこれ、尻尾の生えた息子を持っているなんて、この村じゃ母さんくらいだもん」



「だから、そんな軽い気持ちになれないんだってば、こんなの他人に見せられないよ。皆にバレたらきっと大笑いされるか、からかわれるだけだよ」

「まあ、貴方の友達だったらそうかもしれないわね。わかった、とにかく原因を考えてみましょう、尻尾をどうするかはそれからでも遅くないでしょう?」


「うん、そうだけど・・」


猫目小僧はどこか納得いかないといった表情をするものの、慌てた所で尻尾がなくなるわけではない。




ここは素直に母親に従い、2人でよく考えてみるしかなかった。




しかし、2人はまだこの時分かってはいなかった、この尻尾が生えた本当の意味を・・・



のちにそれが原因で、あんな事件が起ころうなどとは、どうしてこの時考えられただろうか?





猫目小僧も母親も、考えが付かなかっただろうあの事件を・・・・・・・




その答えはゆっくりとだが、刻一刻と迫っている事に、彼らはまだ何も知らないでいた・・・・・






終わったーーーーーと思ったらまたしても次回へ続いているーーー・・・



しかも何だ今度の小説は、みたいな事になっていますね。はいどうもすみませんです・・・・・・・・・・・・・・



タイトルは「尻尾が生えた」となっておりますが、本当にそのまんまの小説でございます。




以前からやってみたいと思っていたネタなのですが、わけのわからんおかしな意味不明なものになりました・・・・・






ええーーー、尻尾ネタはもともと最近私ドラゴンボールにはまっていて、そこで悟空やベジータの尻尾を見てそれでこのネタを思いついたというわけなのでございます。(って、サイヤ人じゃあるまいし・・・・・・・・









猫目小僧は半分「猫又」の血を引く、半妖怪なので別に尻尾が生えたとしても不思議ではないんじゃないか??と思ったわけなのです。




父親譲りの特徴ある尻尾が生えてしまった猫目小僧、果たして一体どうなっていくのか??




続きはまた次回と言うことで。それでは失礼いたします。