母子(おやこ)の絆、夫婦の絆

2008-09-18 22:19:58 | 小説
私は猫目小僧の母親美奈子。

私の夫は人間ではない、妖怪だ。

それも普通の損所そこらにいるような、雑魚妖怪なんかじゃない。

夫は大妖怪と恐れられ沢山の人間や、妖怪達を震え上がらせたほどの、名の知れた妖怪だった。


そして私は何処にでもいる普通の人間、私は生まれた時かられっきとした人間。


人間の私と、妖怪の夫。そんな私達の間に生まれたのが、あの子だった。


私達夫婦は人間と妖怪と言う禁断の掟を破って、夫婦となった身だ。


本来ならば、決して人間と妖怪が恋をして結婚し、ましてや子供を残すなんて行為は、行ってはならないはずなのだ。


でも、私達はその禁忌を破った、危険を冒して恋に落ち、あの子を産んだ。



何故、人間と妖怪が夫婦になってはいけないのか、どうして恋をしてはいけないのか、それは、その理由は・・・・・・



あまりにも、寿命の差が違いすぎるからだ。

妖怪は短くても数百年、長ければ、更に千年以上生きるものもいると言う。

それに比べて人間は、どんなに頑張っても、せいぜい百年ちょっとしか生きられない。


それに、人間と妖怪は違う生き物だ。

妖怪には其々特別な能力や、姿、人間にはとうてい真似出来ないような、不思議な事が可能だ。


異種族であるはずの人間と妖怪、似ているようで全く違う別々の存在。


長生きする事が出来る妖怪と、長生きする事が出来ない人間。


例え恋に落ちて、愛し合った所で、結局は長く一緒にはいられない。

お互いに辛い思いをするだけだろう。


それでも私達は夫婦となった、私の夫であの子の父親である猫又は、私だけを見ていてくれた、私だけを愛し続けていてくれた・・・


彼は私と出会えて、私と夫婦になれて、幸せだと言っていた。


それは、私も同じだった。


あの方と出会わなかったら、きっと今頃私は、まだ独身だったに違いない。

当然、あの子だって生まれていなかったのだから。


彼がいてくれたからこそ、今の私があってあの子がいるのだ。



「母さん・・?」



ふと後ろから呼ばれたような気がした。


「え・・・?」


その声に、答えるように後ろを振り向くと、あの子が心配そうな顔をして私を見ていた。



「どうしたの、母さん。ぼうっとしちゃって、何か考え事?」


「ううん・・・何でもないわ、ちょっとね、昔の事を思い出していたのよ、父さんと、出会った日の頃をね」


「へえ・・母さんにもそんな思い出があるんだね」


「当り前じゃないの、私達はそれはもう言葉では言い切れないくらいに、素敵な思い出が沢山あるのよ」


「ねえ、幸せだった?父さんと一緒になれた事を?」


「もちろんよ、でなかったら、今頃貴方だって生まれていなかったのよ」

「そうか・・そうだよね」


あの子はフフフと、軽い笑みを見せた。

その時の表情(かお)と言ったら、死んだ父親にそっくり。

今はもういない、猫目小僧の父、猫又に。


私とあの子の絆は固い、例えこれから先どんな困難な運命が待ち構えていたとしても、きっとその絆が壊れてしまう事は無いだろう。


私達母子の固い絆は、これからもきっとずっと永遠に、繋がって行くだろう、そう永遠に・・・




ねえ、あなた・・・


見ていてくれているかしら・・・?


あの世から、私達の事を





あなたがくれた、大切な、私達夫婦の大切な大きくて、小さな宝物を



あなたが私の身体(なか)に宿してくれた、小さな生命(いのち)は無事に生まれ、そして今も無事に元気に生きている・・・



私とあなたを繋ぐ、愛の結晶



あなたに負けないくらい元気に育って、今日も頑張って生きているわ



どうかこの絆が壊れずに、いつまでもいつまでも、永遠に、この幸せのひと時が無事である事を願っているわ・・・











終わったーーーー!!ここまでのお付き合い、ありがとうございました。


いやあもう何か書いてて恥ずかしいーーーー!!(==;;;)



一応猫目小僧母子の絆とそして彼の両親の絆、見たいな感じで書いたのですが、いかがだったでしょうか?





彼の両親のエピソードって、原作にもアニメにも本当に殆んど無いけれど、でも自分なりに考えて書いてみると、結構楽しいもんですね。


人間と、妖怪と言う禁断の関係を超えて、彼の両親は、どんな風に出会いどんな風に恋に落ち、そして夫婦となれるのか。



またいつか書いてみようと思います。



あ、所でこの物語に出てくる、猫目君は一応アニメ終了から、数年後の世界の設定、と言う事になっております。


アニメ放送時の猫目君って、お母さんを探して旅を続けている時たしか彼年齢は7歳だったはず(あんまり自信ないけれど)、なのでこの物語の猫目君は、年齢設定は15~6歳くらいにしてあります。



猫目君はアニメで母親を呼ぶ時「母ちゃん!」って言っていましたが、流石に15~6歳にもなって、「母ちゃん」は無いだろうと思いまして、「母さん」と変えてみました。




え?はあ、そうですか、最近の私のブログは「猫目小僧」ネタが多いって?



そうかもしれませんね、ここ最近続けて「猫目小僧」ネタをやっているような気がする、でも私この作品が大好きなんですよ、作者である楳図かずお先生の漫画の中で1番に。


何故こんなにも私は猫目小僧が好きになったか、その理由はまた次回と言う事で。




この世で1番大切で、守りたいもの・・・・・

2008-09-11 19:46:04 | 小説
小さくて・・・小さくて・・・小さくて・・・壊れやすいもの・・・

ほんのちょっとした事で、すぐに壊れてしまうくらいに、小さいもの・・・

まるでシャボン玉のように、ちょっと触っただけで、一瞬で消えてしまうくらいに、小さいもの・・・



貴方の周りには、そう言ったものはありますか・・・・・?

誰かの為に、必死で生きたいと、そして守ってあげたいと思った事はありますか・・・?


え?僕ですか・・・?

勿論ありますよ、小さくて・・・小さくて・・・小さくて・・・壊れやすいもの・・・

ほんのちょっとした事で、すぐに壊れてしまうくらいに、小さいもの・・・

守ってあげたいと思う人・・・



何だと思いますか・・・・・?



それはね、その答えはね・・・



僕の生みの母親です・・・


僕の母は、とても小さくて・・・小さくて・・・小さくて・・・壊れやすい・・・

ほんのちょっとした事で、すぐに壊れてしまうくらいに、小さい・・・


そして守ってあげたい大切な人・・・


この世で1番大切な、僕の母さん・・・

僕を産んでこの世に誕生させてくれた、大切な母さん・・・


貴方がいてくれたから、僕がいる・・・


貴方が父さんと出会ってくれたから、僕が生まれた・・・


決してあってはならない夫婦・・・禁断の夫婦・・・

人間と妖怪の夫婦・・・


僕はそんな貴方達2人のもとに、息子として生まれた・・・


それでも母さんも父さんもお互いに、後悔はしていないのだと言っていた・・・

例え世間や、常識が認めてくれなかったとしても、幸せだったと言っていた・・・



僕が生まれた瞬間、母さんは嬉しさのあまり、涙をポロポロ流したと言う・・・


父さんとの愛の結晶なのだと、母さんは言っていた・・・


ありがとう・・・母さん・・・


僕を産んでくれて・・・

父さんと出会ってくれて・・・


僕の誕生を望んでくれて・・・



だから今度は、僕が守るよ・・・


一生懸命親孝行するよ・・・


父さんの代わりに、僕が守ってあげるからね・・・


母さん、長生きしてね・・・


大好きなこの世で1番大切な母さん・・・



いつまでも元気でいて下さい・・・








小さくて・・・小さくて・・・小さくて・・・壊れやすいもの・・・

ほんのちょっとした事で、すぐに壊れてしまうくらいに、小さいもの・・・

まるでシャボン玉のように、ちょっと触っただけで、一瞬で消えてしまうくらいに、小さいもの・・・


貴方の周りには、そう言ったものはありますか・・・?











終わった・・・・・な、何何だ今回の小説は、わけが分からん・・・自分で書いておいて、本当に・・・


一応「妖怪伝猫目小僧」の猫目君の独自、と言った感じなのですが、分かっていただけただろうか???


アニメの猫目君は、兎に角本当に、母親想いなんだよ!!!


で、でも、この物語を考えていた時と、実際にブログで、こうして書いている時とでは、何だか話が全然違う方向に進んでしまっている・・!!!

本当は、もっとセリフとかを入れて、もっと長くするはずだったのになあ、一体何処で可笑しくなったのやら・・・?








猫目小僧放送リスト

2008-09-08 22:23:48 | 日記
今日は猫目小僧の放送リストを作ってみました、猫目小僧ファンの皆様参考になるかどうか、分かりませんが是非ご覧下さい。



猫目小僧がTVアニメ化(正しくはゲキメーション化)されたのは、1976年の4月1日~9月30日までテレビ東京で、放送されました。原作は楳図かずお先生です。


原作だけ、あるいはアニメだけしか知らないと言うファンの方へ、TV版と原作版を見比べると、そのあまりの違いに驚きますよ。


原作の猫目小僧の性格は何と言うか上手く説明出来ませんが、少し怒りっぽい?感じで、一人称が「俺」であまり自分から積極的ではない感じなのです、自分のあまり好かない奴が、危ない目に会ったりすると、「ざまあみろ」みたいな感じなのですが。でも困っている人を見ると、放って置けないと言う優しい面もあります。


アニメの猫目小僧は原作とはこれが性格が全くの正反対で、大人しくて控えめで、一人称が「僕」なんですよ、それで悪い奴(主に妖怪)が現れると、自分の身を盾にしてでも、人間たちを守ろうとする健気で、何よりも生き別れになった、実の母親想いなんですよ。


そして時代設定、これも原作とアニメではかなりの差があります。

原作の時代設定は、昭和の30年代から40年代の半ばと言った感じですがアニメの時代設定は、(恐らくですが)明治から昭和の初期頃、と言った感じでした。

なのでアニメには原作で出てくるような、車とか、洗濯機とか冷蔵庫等と言った、便利な、電化製品は描写がありません。


そして猫目小僧の出生の秘密なのですが、これは原作アニメ共に、生まれた場所は同じです、彼が生まれたのは奈良県吉野にある、大嶺山と言う所で彼は誕生しました。

しかし生まれた猫目小僧を見た妖怪達は猫目小僧があまりにも、妖怪ではなく人間に近い姿で生まれて来たのを見て、「殺せ、殺せ!!」と文句を言います。

しかし父親である猫又は、折角生まれて来た我が子を簡単に殺す事は出来ない。
っと、ここまではほぼアニメ原作と同じなのですが、この後が徐々に違ってくるのです、原作では猫目小僧の母親は、彼を産んでまもなく死亡します、死因は難産の為らしいのですが。

そのせいか、原作の猫目小僧の母親がどんな姿をして、どんな人物(妖怪?)なのか描写はありません。

しかしアニメの猫目小僧の母親は人間で、猫又は掟を破り、人間の女を好きになり、子供を産ませたと、妖怪達から攻めたてられます。


つまり原作では母親は人間なのか、妖怪なのかも分からないまま、曖昧な感じで終わっていますが、アニメでは母親は人間で父親が妖怪となっており、設定が「半妖怪」と言う事になっています。


私は猫目小僧は原作アニメと両方持っていますが、先ほども言いましたように、設定も物語りも、見比べるとかなり違います。

まずは、原作の物語リストからですが、私の持っている漫画は全五巻、「少年サンデーコミックス版」です。

まず、第一巻の物語ですが、こんな順番になっております。

「妖怪水まねき」 「小人ののろい 前編」

そして第二巻の物語。

「小人ののろい 後編」 (二巻はこれだけ!)

第三巻の物語

「妖怪千手観音」 「大台の一本足」 「不死身の男」


第四巻の物語

「妖怪肉玉」 (四巻もこれだけ!)

第五巻の物語

「手」 「階段」 「ともだち」 「みにくい悪魔」


と、言った所です。



そしてアニメ版の放送リストはこちらです。全24話です。

第1話 「子育て仁王」

第2話 「くびなが塚」

第3話 「対決!怨念の地むぐり」

第4話 「母のおもかげ」 ※(再放送時、妖木こだまに改題)

第5話 「なみだ婆と泣き男」

第6話 「哀れ浜ドクロ」

第7話 「ずんべらの呪い」

第8話 「地獄もどき」

第9話 「謎の闇法師」

第10話 「血の呪い山女郎」

第11話 「湖の怪べったり」

第12話 「ゆさぶり坊主」

第13話 「妖石の怒り」

第14話 「怪奇・鏡に住む女」

第15話 「月夜に泣くぬれ女」

第16話 「釣り鐘のうらみ」

第17話 「怪奇百年亀のくし」

第18話 「霊が目ざめた丘」

第19話 「霧の谷の魔女」

第20話 「すてられた人形の涙」

第21話 「祭りばやしが霊を呼ぶ」

第22話 「雨の夜に聞こえる鳴き声」

第23話 「夜の理科実験室」

第24話 (最終回) 「涙の再会」



ね?違うでしょう?漫画のリストと全然。

私はアニメから見たので、原作を初めて読んだ時、「ゲッ・・!これ、本当に猫目小僧なのだろうか?」と思いました。

だって本当にあまりにも違いすぎるんだもん・・・


いかがでしたでしょうか、少しは参考になりましたでしょうか猫目小僧ファンの皆様。

「もっと詳しく、猫目小僧の事を知りたい!」とご希望の方はコメントで、ドンドン質問をどうぞ、私が知っている限りの事は教えいたしますので。


フウ~~~、ここまで書くのは流石に大変だったな、それではこの辺で失礼いたします。