私は猫目小僧の母親美奈子。
私の夫は人間ではない、妖怪だ。
それも普通の損所そこらにいるような、雑魚妖怪なんかじゃない。
夫は大妖怪と恐れられ沢山の人間や、妖怪達を震え上がらせたほどの、名の知れた妖怪だった。
そして私は何処にでもいる普通の人間、私は生まれた時かられっきとした人間。
人間の私と、妖怪の夫。そんな私達の間に生まれたのが、あの子だった。
私達夫婦は人間と妖怪と言う禁断の掟を破って、夫婦となった身だ。
本来ならば、決して人間と妖怪が恋をして結婚し、ましてや子供を残すなんて行為は、行ってはならないはずなのだ。
でも、私達はその禁忌を破った、危険を冒して恋に落ち、あの子を産んだ。
何故、人間と妖怪が夫婦になってはいけないのか、どうして恋をしてはいけないのか、それは、その理由は・・・・・・
あまりにも、寿命の差が違いすぎるからだ。
妖怪は短くても数百年、長ければ、更に千年以上生きるものもいると言う。
それに比べて人間は、どんなに頑張っても、せいぜい百年ちょっとしか生きられない。
それに、人間と妖怪は違う生き物だ。
妖怪には其々特別な能力や、姿、人間にはとうてい真似出来ないような、不思議な事が可能だ。
異種族であるはずの人間と妖怪、似ているようで全く違う別々の存在。
長生きする事が出来る妖怪と、長生きする事が出来ない人間。
例え恋に落ちて、愛し合った所で、結局は長く一緒にはいられない。
お互いに辛い思いをするだけだろう。
それでも私達は夫婦となった、私の夫であの子の父親である猫又は、私だけを見ていてくれた、私だけを愛し続けていてくれた・・・
彼は私と出会えて、私と夫婦になれて、幸せだと言っていた。
それは、私も同じだった。
あの方と出会わなかったら、きっと今頃私は、まだ独身だったに違いない。
当然、あの子だって生まれていなかったのだから。
彼がいてくれたからこそ、今の私があってあの子がいるのだ。
「母さん・・?」
ふと後ろから呼ばれたような気がした。
「え・・・?」
その声に、答えるように後ろを振り向くと、あの子が心配そうな顔をして私を見ていた。
「どうしたの、母さん。ぼうっとしちゃって、何か考え事?」
「ううん・・・何でもないわ、ちょっとね、昔の事を思い出していたのよ、父さんと、出会った日の頃をね」
「へえ・・母さんにもそんな思い出があるんだね」
「当り前じゃないの、私達はそれはもう言葉では言い切れないくらいに、素敵な思い出が沢山あるのよ」
「ねえ、幸せだった?父さんと一緒になれた事を?」
「もちろんよ、でなかったら、今頃貴方だって生まれていなかったのよ」
「そうか・・そうだよね」
あの子はフフフと、軽い笑みを見せた。
その時の表情(かお)と言ったら、死んだ父親にそっくり。
今はもういない、猫目小僧の父、猫又に。
私とあの子の絆は固い、例えこれから先どんな困難な運命が待ち構えていたとしても、きっとその絆が壊れてしまう事は無いだろう。
私達母子の固い絆は、これからもきっとずっと永遠に、繋がって行くだろう、そう永遠に・・・
ねえ、あなた・・・
見ていてくれているかしら・・・?
あの世から、私達の事を
あなたがくれた、大切な、私達夫婦の大切な大きくて、小さな宝物を
あなたが私の身体(なか)に宿してくれた、小さな生命(いのち)は無事に生まれ、そして今も無事に元気に生きている・・・
私とあなたを繋ぐ、愛の結晶
あなたに負けないくらい元気に育って、今日も頑張って生きているわ
どうかこの絆が壊れずに、いつまでもいつまでも、永遠に、この幸せのひと時が無事である事を願っているわ・・・
終わったーーーー!!ここまでのお付き合い、ありがとうございました。
いやあもう何か書いてて恥ずかしいーーーー!!(==;;;)
一応猫目小僧母子の絆とそして彼の両親の絆、見たいな感じで書いたのですが、いかがだったでしょうか?
彼の両親のエピソードって、原作にもアニメにも本当に殆んど無いけれど、でも自分なりに考えて書いてみると、結構楽しいもんですね。
人間と、妖怪と言う禁断の関係を超えて、彼の両親は、どんな風に出会いどんな風に恋に落ち、そして夫婦となれるのか。
またいつか書いてみようと思います。
あ、所でこの物語に出てくる、猫目君は一応アニメ終了から、数年後の世界の設定、と言う事になっております。
アニメ放送時の猫目君って、お母さんを探して旅を続けている時たしか彼年齢は7歳だったはず(あんまり自信ないけれど)、なのでこの物語の猫目君は、年齢設定は15~6歳くらいにしてあります。
猫目君はアニメで母親を呼ぶ時「母ちゃん!」って言っていましたが、流石に15~6歳にもなって、「母ちゃん」は無いだろうと思いまして、「母さん」と変えてみました。
え?はあ、そうですか、最近の私のブログは「猫目小僧」ネタが多いって?
そうかもしれませんね、ここ最近続けて「猫目小僧」ネタをやっているような気がする、でも私この作品が大好きなんですよ、作者である楳図かずお先生の漫画の中で1番に。
何故こんなにも私は猫目小僧が好きになったか、その理由はまた次回と言う事で。
私の夫は人間ではない、妖怪だ。
それも普通の損所そこらにいるような、雑魚妖怪なんかじゃない。
夫は大妖怪と恐れられ沢山の人間や、妖怪達を震え上がらせたほどの、名の知れた妖怪だった。
そして私は何処にでもいる普通の人間、私は生まれた時かられっきとした人間。
人間の私と、妖怪の夫。そんな私達の間に生まれたのが、あの子だった。
私達夫婦は人間と妖怪と言う禁断の掟を破って、夫婦となった身だ。
本来ならば、決して人間と妖怪が恋をして結婚し、ましてや子供を残すなんて行為は、行ってはならないはずなのだ。
でも、私達はその禁忌を破った、危険を冒して恋に落ち、あの子を産んだ。
何故、人間と妖怪が夫婦になってはいけないのか、どうして恋をしてはいけないのか、それは、その理由は・・・・・・
あまりにも、寿命の差が違いすぎるからだ。
妖怪は短くても数百年、長ければ、更に千年以上生きるものもいると言う。
それに比べて人間は、どんなに頑張っても、せいぜい百年ちょっとしか生きられない。
それに、人間と妖怪は違う生き物だ。
妖怪には其々特別な能力や、姿、人間にはとうてい真似出来ないような、不思議な事が可能だ。
異種族であるはずの人間と妖怪、似ているようで全く違う別々の存在。
長生きする事が出来る妖怪と、長生きする事が出来ない人間。
例え恋に落ちて、愛し合った所で、結局は長く一緒にはいられない。
お互いに辛い思いをするだけだろう。
それでも私達は夫婦となった、私の夫であの子の父親である猫又は、私だけを見ていてくれた、私だけを愛し続けていてくれた・・・
彼は私と出会えて、私と夫婦になれて、幸せだと言っていた。
それは、私も同じだった。
あの方と出会わなかったら、きっと今頃私は、まだ独身だったに違いない。
当然、あの子だって生まれていなかったのだから。
彼がいてくれたからこそ、今の私があってあの子がいるのだ。
「母さん・・?」
ふと後ろから呼ばれたような気がした。
「え・・・?」
その声に、答えるように後ろを振り向くと、あの子が心配そうな顔をして私を見ていた。
「どうしたの、母さん。ぼうっとしちゃって、何か考え事?」
「ううん・・・何でもないわ、ちょっとね、昔の事を思い出していたのよ、父さんと、出会った日の頃をね」
「へえ・・母さんにもそんな思い出があるんだね」
「当り前じゃないの、私達はそれはもう言葉では言い切れないくらいに、素敵な思い出が沢山あるのよ」
「ねえ、幸せだった?父さんと一緒になれた事を?」
「もちろんよ、でなかったら、今頃貴方だって生まれていなかったのよ」
「そうか・・そうだよね」
あの子はフフフと、軽い笑みを見せた。
その時の表情(かお)と言ったら、死んだ父親にそっくり。
今はもういない、猫目小僧の父、猫又に。
私とあの子の絆は固い、例えこれから先どんな困難な運命が待ち構えていたとしても、きっとその絆が壊れてしまう事は無いだろう。
私達母子の固い絆は、これからもきっとずっと永遠に、繋がって行くだろう、そう永遠に・・・
ねえ、あなた・・・
見ていてくれているかしら・・・?
あの世から、私達の事を
あなたがくれた、大切な、私達夫婦の大切な大きくて、小さな宝物を
あなたが私の身体(なか)に宿してくれた、小さな生命(いのち)は無事に生まれ、そして今も無事に元気に生きている・・・
私とあなたを繋ぐ、愛の結晶
あなたに負けないくらい元気に育って、今日も頑張って生きているわ
どうかこの絆が壊れずに、いつまでもいつまでも、永遠に、この幸せのひと時が無事である事を願っているわ・・・
終わったーーーー!!ここまでのお付き合い、ありがとうございました。
いやあもう何か書いてて恥ずかしいーーーー!!(==;;;)
一応猫目小僧母子の絆とそして彼の両親の絆、見たいな感じで書いたのですが、いかがだったでしょうか?
彼の両親のエピソードって、原作にもアニメにも本当に殆んど無いけれど、でも自分なりに考えて書いてみると、結構楽しいもんですね。
人間と、妖怪と言う禁断の関係を超えて、彼の両親は、どんな風に出会いどんな風に恋に落ち、そして夫婦となれるのか。
またいつか書いてみようと思います。
あ、所でこの物語に出てくる、猫目君は一応アニメ終了から、数年後の世界の設定、と言う事になっております。
アニメ放送時の猫目君って、お母さんを探して旅を続けている時たしか彼年齢は7歳だったはず(あんまり自信ないけれど)、なのでこの物語の猫目君は、年齢設定は15~6歳くらいにしてあります。
猫目君はアニメで母親を呼ぶ時「母ちゃん!」って言っていましたが、流石に15~6歳にもなって、「母ちゃん」は無いだろうと思いまして、「母さん」と変えてみました。
え?はあ、そうですか、最近の私のブログは「猫目小僧」ネタが多いって?
そうかもしれませんね、ここ最近続けて「猫目小僧」ネタをやっているような気がする、でも私この作品が大好きなんですよ、作者である楳図かずお先生の漫画の中で1番に。
何故こんなにも私は猫目小僧が好きになったか、その理由はまた次回と言う事で。