お久しぶりです、そしてお待たせいたしました。
ようやく平成バージョン「赤い月の呪い」が出来ましたので、ここに載せます。
もうすっかり9月ですねえ、秋になってこれからだんだん寒くなりますが、風邪をひかないように気を付けて下さいね。
では、↓から始まりますので。どうぞごゆっくりご覧下さい。
ムーミン谷は今日も相変わらず平和だった。
これといった大きな事件もなく、村はいつものように静かに丸一日を終えようとしていた。
ムーミンもいつものようにいつものメンバーと遊び、家に帰って行った。
「ただいまー、ママ帰ったよ」
「お帰りムーミン、ご飯出来てるわよ」
テーブルの上にはムーミンママの作った美味しそうな料理がずらりと並んでいた。
「うわー美味しそう、いただきまーす」
ムーミンは皆とたくさん遊び、お腹がすいていたので、テーブルに着くなり、目の前の料理を次から次へと口に運んだ。
「ハハハ、ムーミンすごい食欲じゃないか、よっぽどお腹がすいてたんだなあ」
ムーミンパパが笑いながら、ムーミンの食べっぷりを見ている。
「そんなに慌てなくても、まだたくさんあるから大丈夫よ」
ムーミンママが、笑顔で答える。
いつもと同じ夕飯時、いつもと同じ風景のはずだった、そうこの時までは・・・
「ふう、お腹いっぱい。ご馳走様」
ムーミンママの作った料理をたらふく平らげたムーミンは、パンパンに張った腹部を撫でていた。
外はもうすっかり暗かった、月がのぼり外にはもう誰も歩いていない。
ムーミンはソファーから身を乗り出し、満月を見上げていた。
「今夜もきれいな満月だね、パパママ」
「え?ええ、そうねえパパ・・?」
「う、うん、そうだねママ・・」
ムーミンパパとママはなぜか元気がなかった、少し思いつめたような暗い顔をしていた。
「どうしたの?パパもママも変だよ急に」
両親が突然黙り込んでしまったので、ムーミンは心配そうな顔をする。
「パパ、やっぱりあの事はムーミンに教えておいた方が良いんじゃありません?」
「そうだね、黙っていたってしょうがないからな」
「何あの事って?」
「実はなムーミン、今日はちょうど50年に一度の月食がある日なんだ」
「月食って、あれだよね月がどんどんかけていくってやつ」
「そう、そしてこのムーミン谷には古くからの言い伝えがあってね、月食の夜には蝙蝠が現れて、その蝙蝠に噛まれたものは吸血鬼になってしまうという伝説があるんだよ・・」
「ええ?そ、それ本当なのパパ?」
「うーん、あくまで言い伝えだからね、どこまでが本当なのかは私にもわからないんだ、でも全くの嘘とも言えないんだよ」
「で、でも実際に吸血鬼になった人が出たわけじゃないんでしょ?それに月食だってまだだし、蝙蝠だって飛んでないから大丈夫だよきっと」
「しかし用心に越したことはない、今夜は署長さんも村中を回って皆の家に呼びかけているからね、そろそろうちにも来るころだ」
その時だった、ムーミン家のドアを誰かがノックする音が聞こえてきた。
「はーい、今開けますよ」
ムーミンママがドアを開けると、そこのはヘムル署長が立っていた。
「こんばんは、ムーミンパパママ、それにムーミン」
「まあ署長さん、こんばんは。それでどうですの?外の様子は」
「ええ、まだ月食は始まっていませんが油断は禁物ですぞ、いいですかとにかく蝙蝠が入らないように、家中の戸締りはしっかりお願いしますよ」
「ええもちろんですわ、皆さんの家はどうでしたか?」
「もう村中が蝙蝠が入らないようにと戸締りに異常なくらい気を付けていますよ、とくにフィヨンカ夫人の所なんてお子さん達に鎧を着せているくらいでしたからな」
「まあまあ、フィヨンカさんらしいですわね」
「署長さん、本当なの?今夜飛んでくる蝙蝠が吸血鬼の使いだなんて、嘘だよね?噛まれたからって吸血鬼になんかならないよね?」
ムーミンが心配そうに署長に問い詰める。
「ムーミン、こればっかりはさすがに私にもどうする事も出来んよ、言い伝えが本当かどうかはともかく、今夜は絶対に間違っても外へ出てはいけないよ、わかったね」
「うん、わかった」
「よしよし、それじゃあ失礼しますよムーミンパパママ、またこれからあちこちの家に回らないといけませんから」
「ええ、本当にご苦労様です署長さん」
「それじゃあ、お休みなさい」
「お休み、署長」
ドアが閉まり署長は帰って行った、果たして50年に一度の月食の夜に蝙蝠が現れ噛まれたものは吸血鬼になるという言い伝えは本当なのだろうか?
平和なムーミン谷に、今まで味わったことのない騒動が現れようとはこの時どうして予測できただろうか。
あるたった1羽の蝙蝠によって、あんな事になろうなどとは、このときまだ誰も知らないのであった・・・
終わったーーーーーーーーーー、と、とりあえず今回はここまでと言う事で・・・・・
すみませーーーーーーーーーーーん、こんなおかしな展開になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
「散々またしといてこの程度なのかよ??」と思われても仕方ありませんね・・・・・・・
昭和版とかなり違いますが、そこは平成版と区別をつける為なんだとご理解いただければ幸いです。
さてさて、次回はどうなって行く事やら?
それでは、また次回をお楽しみに。
ようやく平成バージョン「赤い月の呪い」が出来ましたので、ここに載せます。
もうすっかり9月ですねえ、秋になってこれからだんだん寒くなりますが、風邪をひかないように気を付けて下さいね。
では、↓から始まりますので。どうぞごゆっくりご覧下さい。
ムーミン谷は今日も相変わらず平和だった。
これといった大きな事件もなく、村はいつものように静かに丸一日を終えようとしていた。
ムーミンもいつものようにいつものメンバーと遊び、家に帰って行った。
「ただいまー、ママ帰ったよ」
「お帰りムーミン、ご飯出来てるわよ」
テーブルの上にはムーミンママの作った美味しそうな料理がずらりと並んでいた。
「うわー美味しそう、いただきまーす」
ムーミンは皆とたくさん遊び、お腹がすいていたので、テーブルに着くなり、目の前の料理を次から次へと口に運んだ。
「ハハハ、ムーミンすごい食欲じゃないか、よっぽどお腹がすいてたんだなあ」
ムーミンパパが笑いながら、ムーミンの食べっぷりを見ている。
「そんなに慌てなくても、まだたくさんあるから大丈夫よ」
ムーミンママが、笑顔で答える。
いつもと同じ夕飯時、いつもと同じ風景のはずだった、そうこの時までは・・・
「ふう、お腹いっぱい。ご馳走様」
ムーミンママの作った料理をたらふく平らげたムーミンは、パンパンに張った腹部を撫でていた。
外はもうすっかり暗かった、月がのぼり外にはもう誰も歩いていない。
ムーミンはソファーから身を乗り出し、満月を見上げていた。
「今夜もきれいな満月だね、パパママ」
「え?ええ、そうねえパパ・・?」
「う、うん、そうだねママ・・」
ムーミンパパとママはなぜか元気がなかった、少し思いつめたような暗い顔をしていた。
「どうしたの?パパもママも変だよ急に」
両親が突然黙り込んでしまったので、ムーミンは心配そうな顔をする。
「パパ、やっぱりあの事はムーミンに教えておいた方が良いんじゃありません?」
「そうだね、黙っていたってしょうがないからな」
「何あの事って?」
「実はなムーミン、今日はちょうど50年に一度の月食がある日なんだ」
「月食って、あれだよね月がどんどんかけていくってやつ」
「そう、そしてこのムーミン谷には古くからの言い伝えがあってね、月食の夜には蝙蝠が現れて、その蝙蝠に噛まれたものは吸血鬼になってしまうという伝説があるんだよ・・」
「ええ?そ、それ本当なのパパ?」
「うーん、あくまで言い伝えだからね、どこまでが本当なのかは私にもわからないんだ、でも全くの嘘とも言えないんだよ」
「で、でも実際に吸血鬼になった人が出たわけじゃないんでしょ?それに月食だってまだだし、蝙蝠だって飛んでないから大丈夫だよきっと」
「しかし用心に越したことはない、今夜は署長さんも村中を回って皆の家に呼びかけているからね、そろそろうちにも来るころだ」
その時だった、ムーミン家のドアを誰かがノックする音が聞こえてきた。
「はーい、今開けますよ」
ムーミンママがドアを開けると、そこのはヘムル署長が立っていた。
「こんばんは、ムーミンパパママ、それにムーミン」
「まあ署長さん、こんばんは。それでどうですの?外の様子は」
「ええ、まだ月食は始まっていませんが油断は禁物ですぞ、いいですかとにかく蝙蝠が入らないように、家中の戸締りはしっかりお願いしますよ」
「ええもちろんですわ、皆さんの家はどうでしたか?」
「もう村中が蝙蝠が入らないようにと戸締りに異常なくらい気を付けていますよ、とくにフィヨンカ夫人の所なんてお子さん達に鎧を着せているくらいでしたからな」
「まあまあ、フィヨンカさんらしいですわね」
「署長さん、本当なの?今夜飛んでくる蝙蝠が吸血鬼の使いだなんて、嘘だよね?噛まれたからって吸血鬼になんかならないよね?」
ムーミンが心配そうに署長に問い詰める。
「ムーミン、こればっかりはさすがに私にもどうする事も出来んよ、言い伝えが本当かどうかはともかく、今夜は絶対に間違っても外へ出てはいけないよ、わかったね」
「うん、わかった」
「よしよし、それじゃあ失礼しますよムーミンパパママ、またこれからあちこちの家に回らないといけませんから」
「ええ、本当にご苦労様です署長さん」
「それじゃあ、お休みなさい」
「お休み、署長」
ドアが閉まり署長は帰って行った、果たして50年に一度の月食の夜に蝙蝠が現れ噛まれたものは吸血鬼になるという言い伝えは本当なのだろうか?
平和なムーミン谷に、今まで味わったことのない騒動が現れようとはこの時どうして予測できただろうか。
あるたった1羽の蝙蝠によって、あんな事になろうなどとは、このときまだ誰も知らないのであった・・・
終わったーーーーーーーーーー、と、とりあえず今回はここまでと言う事で・・・・・
すみませーーーーーーーーーーーん、こんなおかしな展開になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?
「散々またしといてこの程度なのかよ??」と思われても仕方ありませんね・・・・・・・
昭和版とかなり違いますが、そこは平成版と区別をつける為なんだとご理解いただければ幸いです。
さてさて、次回はどうなって行く事やら?
それでは、また次回をお楽しみに。