謄々任天真

[とうとうてんしんにまかす]
日々感じたことなどを思いつくまま書きます。

市剣道指導者研修会

2006-03-13 | 剣道
3/11,12に剣道指導者研修会があった。

日本剣道形に始まり,木刀による少年指導法,審判法実りある2日間でした。
講師陣は中央からT原範士,M井範士,地元からN越範士,K本範士という
豪華メンバーだった。


講師の先生が(T原範士)資料を提示し下記の内容について述べられた。


《 指導者の要件 》
剣道は長い伝統の中,先人からの伝承である先人の教えを如何に現代の若者に,後輩に正しく,しかも,判りやすく伝えるかである。
1.剣道指導者である以前に立派な社会人であること。
2.剣道理合(技術)に精通すること。
3.信念と愛情をもって指導すること。
4.師弟同行の指導。(体で指導・示範)
5.人生一貫の指導。
6.基本訓練を重点とした指導。
7.能率的な指導法の研究。(剣道理念に沿った指導)
8.審判技術の向上。(審判→剣道の良否→発展,衰退に結びつく)
9.意欲をもたせる。
10.危害防止。(特に竹刀による事故防止)

※ 更に,指導者は
◎ 誠実であること。
◎ 謙虚であること。
◎ 質素であること。
◎ 礼儀を重んじること。


《 審 判 法 》
剣道の基本的な考え方・・近年勝負至上主義が問題視されている。
・勝負→勝つこと→その勝ち方に問題がある。
・戦前の武徳→戦後はスポーツとなり反武道的となり剣道が一向に良くならない,(正しい剣道の修練による人間形成)を全うすべく努力するべきである。
・全剣連では講師要員に能力の向上をはかり,講師要員講習会を受講した者を講師として派遣しその実をはかっている。

審 判・・試合者の為に審判員がある・・と言うことをまず認識すること。

審判員の三則
◎ 使命・・適正,公平
◎ 目的・・「勝ち」を正しく判定する
◎ 任務・・試合を上手に運営

※ 試合者が決定した勝敗の事実を適正に示す。
※ 試合者に興味と活気をつけ正しい剣道へ導く。
※ 審判員の権威を高めるためにも,その姿勢態度の堅持。
(服装・細則23条,但しその大会で定められればこの限りではない。誤解せぬこと。)

審判員の資格
精 神 面
1.公平無私な人であること
2.冷静,果断,信念
3.中正一貫を持続しうる人であること
技 術 面
1.剣理に精通していること
2.規則を完全に熟知していること
3.充分な修練を積み,豊かな経験を有していること
健 康 面
1.肢体健全で体力が有ること
2.正視,正聴で有ること。

◎ 遠慮・辞退する「勇気」が必要