
今日は、一句一遊の兼題の「山葵漬」について。静岡市葵区駿府公園にこんな碑があるらしい。山梨も静岡と並んで、山葵漬けの名産地らしい。知らなかった。こんな楽しい銅像も、誰かが言い出して、皆で寄付を募ったり、色々苦労の末にできたのだろうなあ。
ニックが初めて山葵漬を見た時、ポテトサラダと勘違いして、小皿の上のかたまりを一口で食べてしまい、苦い顔で飲み下したことがあった。
昔、プエルトリコ人の友人夫妻がアパートに遊びに来た時、妻の方が、お寿司についてたワサビのかたまりを一口で食べてしまって、ほろほろ泣いた。
虚子の句の尼は、山葵漬を食べて辛くてほろほろ泣いてるわけではない。
山葵漬のある茶屋などで休憩していると、昔語りをしてほろほろ泣き合う尼が近所に座っている。山葵田の近くかもしれない。清らかな山葵漬の香と尼姿の取り合わせ、源氏物語を彷彿とさせる句。