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ミセスローゼンの道後日記

お供えの柿はゆつくり熟れてゆき

亡くなった母の実家の井戸端に柿の木があった。その井戸から大女の亡霊が出てくる気がして、夜は通れなかった。母から鯨憑きの女の話を聞いて以来、その井戸の上に浮かぶ大女を見たように、この目で見たかのように記憶している。それ以来、柿は好きではなかった。「三千の俳句を閲し柿二つ」という子規の句以来好きになった。柿食えば、の方ではない。

本題はここからで、昨日、久々映画を見に行ってきた。お互いによく仕事をしたので、この週末ご褒美デートをした。ニックの行きたかった映画館に行き、わたしの見たかった「死霊館のシスター」を見た。二人の食べたかった映画館のポップコーンを食べながら。

で、死霊館シリーズを長年見ていながら気づかなかったが、シスターが誰だかわかった。子供の頃見ていた鯨憑きの女の亡霊にそっくり! 当時は尼僧服でなくぞろりとした寝巻きを着ていたが顔はおんなじ! 怖ええええ! いいですか、これが反対ならどってことない。子供の頃は死霊館のシスターを知らなかったのに、全く同じ顔を柿の木の井戸に既に見ていたんです!

邦画ホラーの傑作『残穢』の首吊り女もあの顔だったような気がする。恐怖の連鎖は止まらない。



この後超怖いネタバレあり!







        


 





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