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ミセスローゼンの道後日記

山あげの翆黛朱唇暮れてゆく


藍生の先輩鈴木美江子さんが句集『山あげの街』を御上梓されました
 
おめでとうございます!!






美江子さんは、那須烏山の山あげ祭「山あげ」を季語として歳時記に残そうと、詠み続けておられる。


以前、角川のパーティーでお目にかかれた永瀬十悟さんも、福島県須賀川市の鎮魂の火祭「松明あかし」を季語に残す活動を長年されたそうである。永瀬さんがこの句集に寄せられたお言葉に以下がある。

「季語となる行事には、歴史性、風土性、詩情が必要です。そして何より、地元の俳人が季語や傍題を考え詠み続けることです。」

おりしも、わが松山でも「俳句甲子園」を季語にしようと、いい句を詠もうと、皆でがんがん詠んでいるところだ。鈴木さん達も頑張って下さい!!





私の好きな二十句を書かせていただく。


山あげの街ひつそりと乳母車
木頭の涼しき析音山揚がる 
山あげの街水清し山清し 
山あげや滝夜叉姫の巻手紙 
山あげや胴上げに闇深々と 
嫁ぎ来て山あげの町昼うどん 
花冷やいくさを語る喉仏 
山白しいつしか芽吹近づきぬ 
座禅解き十薬の花なほ白く  
たちまちにおとぎの国やりんご狩 
ひぐらしや遠き隣へ回覧板 
棗の実踏みて夜遊びから戻る 
隣合ふ茂吉子規の碑すすきの穂 
外飼ひの猫一匹の余寒かな 
雛飾る雛も二十歳となられけり  
きつぱりと免許返納梅ひらく 
実梅捥ぐ真青のしづく浴びながら 
味噌蔵の味噌を小出しに梅雨晴間 
干瓢の真白きのれん梅雨明くる 
御堂出で風の声聴く一遍忌 


















コメント一覧

ローゼン
美江子さま
コメントありがとうございます。本当に美しい句集!! 本棚に開いて飾っております。もう一度おめでとうございます♡
鈴木美江子
ローゼン千津さま
ありがとう!ありがとうございます。道後は2回、道後俳句塾に参加しました。一人旅を満喫しました。去年は杏子先生の一年忌のパーティーが東京市ヶ谷でありましたので道後行きは断念。千津さま、藍生の大会でお会いしています。俳句甲子園、季語になりますよう!お互いに頑張りましょう。
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