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ミセスローゼンの道後日記

白南風や遠き記憶の鶏の味


「無性に食べたくなる物」

6月初めに東京芝へ行った時、増上寺大門の側のタイ料理店へ入り、生春巻とトムヤムクンを食した。我々が入った時はがらがらだったのに、食べている内に狭い店内が満席となった。客のほぼ全員が白と黒の制服を着た出勤前の一人客で、申し合わせたようにカオマンガイを注文していた。店内がカオマンガイの匂いに満ちた。お金を払う時に見たら、柔らか鶏としっとりライスが艶々と、パクチーの緑が目に染みた。

以来、何を食べていてもあの香りが蘇る。ダイエットに身が入らない。更に遠い記憶までも蘇る。昔マンハッタンに住んでいた頃、娘達のクラスメートのバースデーパーティーが月一度は行われた。お金持ちの家庭はスケート場や映画館や美容院や火星人カフェの一部屋を借り切ってのパーティー。南米系のクリスチャンの家庭では親戚中が集まって豚の丸焼きやバーベキューをして祝う。子供たちのクラスメートもその隅っこにお邪魔して楽しんだ。あるエクアドル人のお宅で食べたレモンチキンライス(オーブン炊き込みご飯)の味が、いまだに忘れられない。あれ以来食べた事がない。エクアドル料理店見たことない。カオマンガイを食べる度にあの味をも思い出す。懐かしくて切ない。


と言う事で、エクアドル風カオマンガイを作ってみた。






ハラペーニョソースをたっぷりかけて。

※エクアドル風カオマンガイ
鶏肉を白ワインとハーブに漬け込み、強火で皮に焼き目をつけてから、タイ米の上に置き、ライムの輪切を沢山並べて炊飯。本来のエクアドルレシピは、スペイン米、唐辛子、マリネした鶏肉の上にレモンの輪切を置いてオーブンで包み炊き。カオマンガイのタレは本場の味が中々出ないんで、カオマンガイセットを買うと楽だし、スープの素もついてくる。




「生まれて初めて聞く英単語」


ちくわの揚げ物を食べている時、ニックから聞いた単語。

cylindrical  円筒形


婿のアダムが書いてくれた(ニックのいとこの妻の急死に寄せる)お悔やみの手紙の中にあった単語。

 nightmarish   悪夢のような












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