ミセスローゼンの道後日記

針峰てふ氷河の先の光かな


ジュネーブで一日時差ボケを癒し、アルプス山脈の最高峰モンブランを目指してドライブ。国境を越えてフランスへ、氷河スキーで有名なシャーモニースキー場の白い谷バレーブランシュへやって来た。ロープウェイで展望台(3842m)まで行き、スキー担いで雪の階段を一列で下り、標高3700mくらいから青々と凍る氷河の表面を20km滑走する。氷河の上には一筋の滑走路があり、そこを踏み外すと雪の落し穴に落ち、クレバスにはまって出られなくなる。毎年行方不明者が出るという。

あの針の峰の先から氷河を滑るんだ。標高が高過ぎる?わかっとるわ。だからこそ今行かねば、これ以上年取ったら行けなくなる、お前が来なくても一人で行く、と言い張って来たニックだが、初日にフランス人ガイドとグループで山スキーに行き、帰ってきた途端に、氷河スキーは止める、と言い出した。荒々しいモンブランのオフピステ(圧雪していない自然のままの道無き道)を滑って、危険を身に感じて気が済んだのだ。よかった。よかった。ニックの骨を拾わず済んだ。骨どころか、クレバスに落ちたら遺体にも会えない。つくづく、雪山はニックの奥の細道だと思う。
スキークラスは、イギリス人が多ければ英語、フランス人やスイス人が多ければフランス語となる。運悪く私はフランス語のクラス。バレエならフランス語でもやれそうだけど、スキーは無理だ。今まで行った事も無いような断崖細道を何言ってるかわからない人々と4時間ぶっ続けに滑らされ、生きた心地もしなかった。先生はサド公爵みたいだった。さすがフランス!
シャーモニーの町の教会。

ゴンドラから見るモンブラン山系。
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