やった! ピークからベースまで一気に滑った! こけなかった! ぐらつきもしなかった! エッジをピザにしたのも数回だけ! ずっとパラレルで、大きく、小さく、ターンしながら、合流地点以外は止まらず滑った! 樹氷の間を駆け抜けた!
初心者のグループが団子になってころがってた(ヘイ!私も前回は団子になったよ。)!
しかも、ゴンドラで山頂についたときは曇ってたのに、とちゅうから朝日が射してきた!
きたー!って日本語で叫んじゃったよー!
もー生まれてきてよかったー、サンキューマミー! サントワマミー! マザーファッカー!
ってもーめちゃくちゃ英語で叫んじゃったよー!
そのうえラッキー! とちゅう先生の軍団と交差できたんだよー。軍団のスキーもジャンプも見たよー。ブラヴォー、ブラヴォーって叫んじゃったよー!
もー後半はね、景色を眺めてしまいましたよ。
そしてね、つま先に重心とか、足を交互に踏むとか、尻を引っ込めて、上半身を麓に向ける(これタンゴのポーズと同じなんだよね)とか、テクのことが頭から振り落ちてしまって、自分が一枚の木の葉になったみたい。無心で、からっぽで、ポールだけが私と世界をつなぐ一本の糸、これ切れたら凧みたいに飛んでってしまうんだろうーなって感じ。ただ左右に自然にはらはら回りながら滑り落ちていったんだよねー。美しい経験だったな。涙でた。
ふもとについて、ポール鼻毛とハイファイブする嬉しさ。
ポール鼻毛の駄目出し(体重移動の無駄が多い、外側のエッジが甘い、ためらいが多い、決断が遅い、出っ尻は悪い癖だ……)を聞き流す楽しさ。
ポール鼻毛が間髪入れず、「よーし、もう一回行こう!」って言ったときは、さすがに、「もーいです」と答えたけど。
「なんでだ? もう一回行こう、な!」と言いながら、ポール鼻毛が、とつぜん鼻血出しちゃって驚いた。そんなに高度はないんだけど、ま、年寄りだからね。気の毒なんだけど、同時に心の中で、ポール鼻血、って呼んでいる悪い心。
おかげで、もう一回山頂に行かずにすんだんだけど。
写真は、滑る直前の私。

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十七子

更紗

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