弓子さん、弦子さんとたくさん遊ぶ。ライフ、大貧民、ツイスター、33の質問。「トランプしてあげる代わりに、宿題やんなさい」とか、「これ終わったらチェロ弾こうね」という台詞なしに、時間のたつのも気にせず遊んだのは何年ぶりか。それから「谷川俊太郎さんへの33の質問」に答えて遊ぶ。「やさしさを定義してください」という問いに対して弓子さんは、「私にとって優しさとは、チェリストになるっていうゴールをめざすのを助けてくれること」と答えた。さらに、「だからお父さんは私に一番優しい人」とも言った。弦子さんは、「真のやさしさなどこの世に存在しない」と、芝居がかった声で言った。終わってもまだやり足りないので、自分達で質問を考えて、それに答えて遊ぶ。 「体のパーツがどれか一個余計にもらえるとしたら、何をもらうか? その理由は?」という質問に対して弦子さんが、眉毛をもう一つ、眉と眉の間に欲しい、ユニブロウになれるから、と答えたのに大笑いした。弦子さんほどユニブロウ(一本眉)が似合う少女っていないと思う。