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ミセスローゼンの上人坂日記

汗の額叩いてをとこ師を恋ひぬ





行列に並んで、金子兜太先生追悼の映画『天地悠々 兜太・俳句の一本道』のスペシャル・ディレクターズカットの上映と講演を聞く。講演は、黒田杏子先生とマブソン青眼氏(一茶の研究者、金子兜太先生門下の俳人)の、それぞれがご自分と兜太先生との想い出を語る。杏子先生はいつものように真面目なお顔で爆笑エピソードを語られ、マブソン氏はにこやかなお顔で、反戦俳句についてシリアストークをなされた。「兜太先生は、豪放磊落というイメージに反し、実は気の小さい方であったと私は思います。」と杏子先生が仰ったのに納得がいく。私と比べるのも失礼だが、私も人から大胆奔放と思われがちだが、めちゃめちゃ気が小さい。最悪の事態にパニクらぬよう、あらゆる心の準備をしてても、最悪の事態になったらパニクって突っ走って自爆する。その自爆部分が大胆不敵に見えるのかも知らぬ。そんな事はどうでもいいが、マブソン氏が言われた、「一茶の俳句の最重要は『反骨精神』の句である。」というのに私は疑問を感じる。私は、一茶の句では、道後公園の句碑にもなっている、

寝ころんで蝶泊らせる外湯哉 一茶

などの、イタリアンルネサンスのボッティチェリの絵のような、自然と一体となった人間ののびやかな姿を描いた句が最善と思うから。
それはともかく、会場が一体となり兜太先生の人生最後のお言葉を聞き、お顔を懐かしんでおられるその中に身を置けた事が有り難かった。

山中湖から高速バスに乗り、中央道深大寺バス停で市バスに乗り換え、三鷹市公会堂へ参ったのだが、乗り継ぎが予想以上に(私には)難しかった。三鷹行きに乗るのが調布駅行きに乗ってしまい、反対方向のバスに又乗らねばならなかった。既に開場していたが行列の最後尾につけて、開演には間に合った。帰りは、講演が少し延びたところで中途で席を立った。それでも結局乗り遅れ、次のバス券をまた買うハメになった。自分のiPhoneで券を買えば、乗り遅れる寸前でもキャンセルできるのに、最近ニックがバス券を自力でウェブで買えるようになったのが自慢で、何かと言うと、バス券か? どれどれ儂が買ってやろう、と言う。昨日もそれで、ニックに電話して、"Please cancel it right now!!"と、三鷹市公会堂前バス停の行列に並んで英語で何度も叫んだが駄目やった。買うのは買えても、キャンセルはまだ無理やった。
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