今こそ全員基本復習のチャンス。こういう物を配りました。以下貼り付けます。
~~初めての俳句の作り方~~
俳句作成のキホンは二つ。
1 取り合わせ (季語と他の物)
死ねといふ文字はヘタくそ冬夕焼 夏井いつき
季語: 冬夕焼(ふゆゆやけ)
読み方: 壁にヘタくそな「死ね」という落書がある。冬の夕焼けに照らされている。
作り方: 季語「冬夕焼」と全く関係ない落書を取り合わせると、文字のヘタさが寒々と哀愁を帯びて見えてくる。
2 一物仕立て (季語その物)
帰らない白鳥の尻太き尻 夏井いつき
季語: 白鳥帰る(はくちょうかえる)。
「白鳥」は冬の季語。
「白鳥帰る」は春の季語。
読み方: 白鳥は、秋日本に渡って来て越冬し、春北方へ帰る渡り鳥。帰らないで一年中居座っている「帰らない白鳥」のお尻がやけに太い。
作り方:季語の何に注目したのか、短い言葉で一息に言ってみる。この句の場合は、「帰らない白鳥の尻が太い」。
では練習です‥‥‥
とまあこんな風に、コツコツと練習して、やがて立派な裾野構成員となることでしょう。この例句は、いつき組季刊紙『伊月庵通信』2021年春号の組長の巻頭10句から抜粋しました。