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ミセスローゼンの道後日記

家のなき人二三人川涼み

今回の夏井いつき俳句チャンネルは、七月の子規さんでしたね。

「家のなき人二万人夏の月」という子規の句がありました。今日の一句は、宮崎の大淀川辺りの景。

 ロサンゼルスには、体感二万人くらい暮して居る家のなき人が、宮崎はたった二、三人。山中湖には一人も居ません。

 「宮崎は、山梨より暖かいからやろね。」 と兼光さんに言われてなるほど。

 気温は高くても、海沿いの町の開放感と青島の潮風、暑さがちょうどいい。 タクシーの運転士さんの話も自慢でなく卑下でなくちょうどいい。

 富山のタクシーは「富山は何もないでしょ?」と謙遜多め、岐阜のタクシーは「日本一の暑さ」自慢。 どちらも楽しい旅でした。

 



「神童」 

姉の楽屋へ、三歳ぐらいの非常に美しいお子さんが、上品なお母さんに手を引かれ入って来ました。

 「夏井先生にご挨拶は?」と言われると、彼は、小さな声で、「さようなら。」と言いました。
お母さんが、「いや、さよならじゃないでしょう?」と優しくツッコミました。

「ほら、ご挨拶。」と又促されると、彼は涼しい目で組長を見つめ、満を持して、
「旅に病で夢は枯野をかけ廻るっ。」と叫びました。

語尾を上げ、「かけめぐるぅっ」と歌舞伎の台詞みたいに見栄を切ったので、大人たちはアッと驚き、大拍手。

 拍手が止むと、芭蕉の別の句も暗誦。 最後に「五月雨を集めて早し最上川っ」をやってくれました。 私は常々孫が出来たら最上川の句を暗誦させたいと思っていたので、夢が叶った嬉しさ。

この子供さんは得意がるでもなく、ただ人を喜ばせて満足というお顔です。 これぞ神童、と思いましたね。 最近は幼稚園でも俳句教育が盛んなのでしょうか。将来が楽しみです。 

(写真は青島神社)  

 

 

 

 

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