無荒老から一言

経営コンサルタント経験者の評論

ドル離れは徐々にかつ巧妙に

2008-03-16 19:16:10 | Weblog
【コラム】 なぜアメリカ経済は世界の主役であり続けたの?(R25) - goo ニュース

現在の状況は既にドルだけに頼るのは危険という水準である。

勿論ドルを完全に無視して良いのではない。

しかしドル以外の通貨を外貨として所有し、その比率を徐々に上げていくことは日本にとってリスクヘッジの意味が大きい。

日本政府や日銀も外貨のドルの比率を徐々に下げておく必要があるだろう。アメリカ政府が「強いドル」を何時までも維持できるか現状では心細い。しかし、「強いドル」を再び現実のものにする潜在力はまだ持っていると見なされる。

ただ、「強いドル」が回復できない状態となる前に討つべき手を打っておくことは、喩えドルが再び強くなってしまっても損はないことであろう。

アメリカだけに都合の良い提案だ

2008-03-16 16:17:35 | Weblog
ドル下落ペースダウンのために介入を――フィナンシャル・タイムズ社説(フィナンシャル・タイムズ) - goo ニュース

今回のドル危機で同じような提案がもう数回繰り返されている。現在程度のアメリカ政府の行動で日本が為替介入するとしたら「お人好し」の一語に尽きる。なぜなら単なる「尻ぬぐい」だからだ。

アメリカ政府やFRBが死にものぐるいの努力をしていることを内外に明らかにし、このような危機が発生した経過とその原因を調査して公開し、いかにして今後この種のドル危機が発生しないようにするかを明らかにしなければならない。

その内容を見てから日本が為替介入すべきかどうかを判断すればよい。いい加減なレポートならば介入など問題外である。