中高年のセカンドキャリアとして、主に私はバス運転士が一番なりやすく、かつ、給与、待遇、社会的地位の面からお勧めしています。
しかし、youtubeなどの動画サイトでは、電気工事やビルメンなどの現場系の仕事をお勧めしている内容が多いように感じます。
また、宅地建物取引士などの少し難しい資格を取得して不動産系に求人に応募する事を勧める内容も多数散見します。
もちろん、これらのものは中高年でも求人に応募すれば、比較的採用はされやすいかと思います。
しかし、実際に業務に携わるとなると、私はかなりきついのではと思います。
先ず、現場で脚立に登る仕事や危険の伴う作業を未経験の中高年に積極的にさせたいと、現場監督が思うかどうか疑問です。
特に現場系で60歳を過ぎた人には、脚立に登らすと転落事故のリスクが格段に上がります。
たとえ50歳位でも、今まで現場を経験していない未経験者の場合、最初のうちはかなり注意が必要になると思います。
そのように考えると、現場系でもできる仕事は最初はかなり絞られてくると思います。
強いて云えば、測量などの仕事は中高年からでもやる気次第では、馴染みやすい仕事のように思います。
私の先輩の知り合いに、50歳から測量業界に飛び込みセカンドキャリアの構築に成功された方が存在します。
もしも未経験で現場の仕事をしたいならば、測量士補の資格を取り測量アシスタントの求人に応募する事をお勧めします。
次に、不動産系の求人ですが、ある程度の収入を目指すなら、たとえ資格があっても結局は営業で結果を出し続けることができるかに掛かってきます。
多少の経験者ならまだしも、完全な未経験者の場合は、若い人と勝負して耐え続けることは相当根性がいることと思います。
実際に、資格は取ったけど営業に耐えられず、トラックドライバーやバス運転士になる方は多数いると聞きます。
そのように考えると、未経験職種に中高年が転職し、かつ、勤務を続けることはかなり難易度の高いことと感じます。
現実問題、未経験である程度の収入と社会的地位を手に入れようと思った場合は、トラック、バス業界か測量業界位しかないのかもしれません。
中高年者は、勤務が続くか否かも重要な要素ですので、無理をせず経験職種への無難な転職が身を持ち崩さない秘訣と感じます。
今の世の中、中高年に限らず若い人でも転職の失敗は自らの身を持ち崩す原因になりかねません。
是非とも、無理のない慎重な転職をしていただきたいと思います。