CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

CO2削減論議花盛りです!しかし、リ・シンクなくしては・・・・。

2006-12-09 18:11:21 | Weblog
最近は、日経新聞の1面にCO2削減へ向けての様々な取り組みが載る
ようになりました。今週の初めには車の排ガス規制による本格的な
CO2削減が1面トップを飾っていた記憶があります。

いよいよ、国を挙げて本気になってきたと言うよりは、京都議定書の
期限が身近に迫り、削減の役割を担っているそれぞれの機関や団体の
尻にいよいよ火がついてきたと言うのが本来の状況でしょう。


そんな中、次期RPS法の目標設定に関する特集記事が日刊工業新聞
に載っていました。

そのあたりの背景を語る前に、『RPS法』なる地球に極めて優しい
ハイカラな法律の解説を加えておきます。

『RPS法』とは、地球温暖化対策として、経産大臣が新エネルギー
 の利用目標を定め、その基準利用量を電気事業者ごとに設定、利用
 を義務付けるもの。

 正式名称は「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別
 措置法」と長いため、RPS法と略称されることが多いが、欧州のRPS法
 と異なり、グリーン証書市場が形成されるようになるかどうかは不分
 明である。なお、RPSはRenewables Portfolio Standardの頭文字より
 とったもの。

 新エネルギーの対象は風力、太陽光、地熱、小規模水力、バイオマス
 発電の5種類。一方、ごみのリサイクル利用を妨げ、廃棄物排出量の
 増加につながるとの意見が多かったため、廃プラスチックなどを燃料
 とする廃棄物発電が対象外となった。

 2002年4月26日衆議院本会議で採択され、5月31日には参議院も通過
 成立した。2003年の4月から実施が始まった。』

ざっとこんなもんです。

具体的には、2010年度に発電電気量の1.35%の電気量で122億キロワット時
利用を義務付けています。1キロワット時の環境価値を5円とすると約600億円
分の発電に相当します。電力会社10社の売り上げの0.4%程度です。こちらは
全電力会社が義務量をクリアーしています。


そこで今議論しているのが2014年度の目標をどうするかです。

電力各社には、なぜ電力会社だけが対象になるのかとの不満がベースにあり
電力消費が伸びている中、今回程度の目標に収まることを望んでいます。


2010年度での電力各社のRPS負担は1,000億円になるそうです。

これを大きいと見るか小さいと見るかは議論が分かれるところです。

私は、15兆円の売り上げがあり、また、子孫への投資と考えればこの10倍
はあっても良いのではないかと思います。

また、どうして一旦1.35%を決めたら日本人はそこを離れることができない
のか?1.35%からスタートした4年後になぜ10%が目指せないのか?

着々とそうしている国が、そうした(結果を出した)国があるにもかかわらず・・・・。
『リ・シンク』が苦手な国民です


私が首相なら(笑)電力会社は50KHZと60KHZの発電会社2社だけにして、後は
全国版送電会社を1社だけ作ります。これで経営効率を徹底的に高め、年間で
2兆円規模の新エネルギーへの投資を行います。目標は4年で10%の新エネル
ギー比率です。


笑われるかもしれませんが、通信、それも固定や携帯電話の世界を見てくだ
さい。自由化で多くのプレーヤーが登場しましたが、今は、東西NTT、KDDI
ソフトバンクの4社寡占です

進まない電力の自由化とCO2削減の現状に対して、まじめに“10大電力会社の
再編”と“相変わらずの発電と送電の分離”を、28社のPPSがエネットを除い
て全く元気がない今だからこそCO2削減のために主張してみました。

賛同者が現れることを祈っています。


(Mr.削減)





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