CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

温暖化防止より松坂大輔!?花より団子の日本人

2007-04-08 22:51:31 | Weblog
地球温暖化防止より松坂大輔?まだまだ日本は・・・・。


6日の金曜日の夕刊に始まって、7日(土)の朝刊では新聞
各紙とも、1面のトップもしくはそれに準ずる扱いでIPCC
(国連の気候変動に関する政府間パネル)の報告が採択された
ことを大きく伝えていました。

詳細は省きますが、要は世界110カ国が地球規模での温暖化の影響
を認め、国際社会が共通の土俵で議論を進める体制がひとまず
整ったことが大きな成果でした。


一方、環境重視の欧州が、温暖化対策に慎重な米国や中国に押し
切られ、温暖化の影響を予測した数値は大幅に縮小・削除されました。
例えば、

□平均気温の上昇幅が2~3度を超えれば水不足が深刻化
  10~32億人に被害が及ぶ⇒米中が反発⇒数億人に修正

□平均気温の上昇幅が2~3度を超えれば農作物の収穫が
  減少、最大1億2千万人に飢餓リスクが生じる⇒米中が
  反発⇒削除

相変わらずの米国です。そんな中、同じく土曜日の日経には
IPPCの解説記事の下に小さく『安保理でも温暖化検討』
とありました。「安保理」とは、国際社会の平和と安全への
脅威に関る議題を扱うところです。これは凄いことです。
ここでも米国は疑念を表明しましたが、安保理議長国の英国に
押し切られたとのことです。


私には、米国は反発や常に疑念を表明する姿勢を表では見せながら
世界を油断させておいて、一方で世界が堰を切って地球温暖化防止
に走り始めた時点でこの分野をリードしているポジションを作ろう
としているとしか思えません。まさに、“ポーズ”です。

その“ポーズ”を最も真に受けて安心しているのが日本ではないで
しょうか?一方、その“ポーズ”を最も疑って着かず離れず注意深く
じっと見ているのが中国のような気がします。

なぜなら、今回、金曜日の日経新聞夕刊の早版のトップはIPCC
の記事でした。松坂投手が大リーグで記念すべき1勝を挙げた時点で
その記事は全面的に差し替えられました。幸せな国です。悲しくなる
くらい。


まさに、“温暖化、危機感に温度差”です。国の間でも、国民の間でも!

この記事を見た後に、新聞と『コピー用紙の裏は使うな』を持って奈良の
信貴山に登って来ました。以前、初稿の原稿を持って行き、出来上がったら
多くの方々に読まれることをお願いし、その願いが叶いつつあるお礼です。


桜が満開の中、標高400メートルの頂上までを行き帰りする途中、多くの
方とすれ違いまし。大人たちよりの子供たちの方がすれ違うときに礼儀
正しく“こんにちは”(山では当然のルール)と挨拶をするのです。
一方で挨拶も出来ない大人たちがそこには沢山いました。(都内のマン
ションに住んでいますが、40~50歳代の大人は殆ど挨拶が出来ません。
こちらが挨拶したら“びくっ”とされます。)


「今の子供たちは礼儀がなっていない!」と言う方が沢山います。私は
そうは思いません。映画「不都合な真実」には若い人が沢山いました。
学生サークルには都内だけで環境問題に真正面から取り組んでいる所が
100近くあると聞いています。


もはや、地球環境問題から逃げ切った大人の世代にこの国の行く末を
任せるのではなく、思い切って若い世代、これから負の遺産を背負い
つつ解決していく世代に様々なこれからのこの国の方向と判断を任せる
べきだと本気で思いました。


なぜなら、今の大人の世代に「経済は環境の一部でしかない」と言った
ところで、それは40、50年間『天動説』を信じてきた人に、『地動説』
を信じろと言うようなものだからです。

早く日本に、“日本を世界にとって真に美しい国に創り変える”ことを
ミッションとする『持続可能な社会創造省』と言う新たな省庁が出来る
ことを心から望みます。そこに40歳代の大臣が誕生する。そのためには
命を捧げても善いと思う今日この頃の(Mr.削減)でした。

それにしても、信貴山の麓の露天風呂から眺める桜は最高でした!


さあ、次なる本の執筆開始です!!

(Mr.削減)にとっての“美しい日本”の原風景は“里山”です。
“里山”復活のその日まで書き続けます!


(Mr.削減)


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
初めて、投稿させて頂きました。 (若造)
2007-04-09 20:34:58
以下の内容に感動しました。
本気が伝わり、魂を揺さぶられました。

ただの理論でもなく、ただの環境保護を謳うだけ
でなく、もっと深い所に問いかける現実的なかつ
大事な大事な決意と価値観だと感じました。

Mr.削減のお話しを、一般の人達にもビジネス以外の場でももっと多くの場で、拝聴出来ればと強く思います。


>>思い切って若い世代、これから負の遺産を
>>背負いつつ解決していく世代に様々なこれからの
>>この国の方向と判断を任せるべきだと
>>本気で思いました。

>>そこに40歳代の大臣が誕生する。
>>そのためには命を捧げても善いと思う
>>今日この頃の(Mr.削減)でした。
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