CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

いよいよ来ました!数値目標。しかし・・・・。

2007-02-24 14:50:54 | Weblog
(Mr.えねっち)様、投稿ありがとうございました。ブログ初心者
なもので、レスの方法がわかりません。
是非お聞きしたいので、以下のアドレスにお会いさせていただく
ことが可能な日も含めてメールいただければ嬉しいです。
murai@sakugen.org
宜しく願いします。

さて、21日(水)の日経新聞の1面トップが
『温暖化ガス削減 学校・病院に数値目標』
「政府方針、対象業種を拡大 金融・飲食にも」
「今夏までに自主計画」

自主計画と言うのが相変わらず“弱い”ところですが、進歩です。
14%減らすには遅きに失した感はぬぐえませんが、やらないよりは
ましです。


ズバリ言えば、1990年度に12億6000万トンだった日本の温暖化ガス
の排出量を、2008年~2012年平均で6%減らさなくてはいけない。
しかし、2005年段階で悲惨なことにマイナス6%どころかプラス8%
と言った状況。

そんな中、製造業や電力業界などのいわゆる「産業エネルギー部門」
は35業種が既に自主目標を設定して、1990年度比で2%減らす成果を
あげているものの、一方、飲食、金融などのサービス業や学校、病院
などのいわゆる「業務部門」はまだまだなので、いよいよ政府も尻に
火がついて「業務部門」の規制に掛かってきたということです。


業務部門のうち、スーパーや百貨店などの小売業は自主行動計画を
掲げてきていたので、今回は通信、飲食業屋パチンコ店などの娯楽
業、研究機関、そして政府・自治体が対象です。

今まで政府・自治体が目標を掲げていなかったこと自体が問題です。

NTTドコモは既に、通話料収入の1%で植樹(ドコモの森作り)をして
いるのはこの流れです。

今春以降、業界ごとに数値目標の調整が始まります。
我々は、まさに「業務部門」のあらゆる現場から電力消費の10%の無駄
を取り続けてきたので、1990年度比6%の削減は全く持って可能と思って
いますが、新聞ではいつものように「急激な削減を求めると、経営や
業務にも大きな影響が出かねない。個別の業界などと数値目標の調整
は難航する可能性がある」で結んでいます。

根拠に乏しい、感覚だけでの捉え方です。いつまでこのようなイメージ
だけの捉え方をし続けるのでしょうか?マスコミの方々は!


最後に、政府も数字の見せ方に全くホスピタリティーを感じません。
「日本は2008~12年平均の排出量を2005年比で1億7900万トン減らす
必要があるのです」これではピンときません。

もし、1トンも減らすことができなければ、排出権をマーケットから
買ってこなくなりません。ロンドン市場で買ってくれば、例えば、今
CO21トン当たり2,000円だから、3,580億円必要になります。4年で見れば
1兆4320億円です。こんなに沢山買っていると値段も上がるでしょう。
2倍になれば3兆円です。4年間で12兆円です。国民の皆さんから税金で
回収させていただかなくてはならなくなります。


このように親切にわかり易く、身近な問題として伝えることこそ大事なの
ではないでしょうか?!

このままでは、まずいです。本当に!


CO2削減は“経営や業務にプラスの大きな影響が出る”例が沢山あるわけ
です。

以下の言葉を噛み締めてください。

『私たちは、“環境に優しいことはお金にもなる”と考えている。
 環境面の改善が、経済面の利潤につながる時代なのだ』

世界最大の企業のひとつ、ゼネラル・エレクトリック社(GE)会長
ジェフリー・インメルト氏の言葉です。

真正面から受けとめてください!


(Mr.削減)



いい加減に目標設定をしましょう!目標なきところ達成なし!

2007-02-18 11:46:47 | Weblog
今日の日経新聞に『排出権取引』についてのわかりやすい
解説が載っていました。

京大の教授は、「企業に対する排出枠の設定が難しいという
課題はありますが、技術革新を促し、環境を守りつつ経済を
発展させるには排出権取引が有効だといえます。」で結んで
いました。

しかし、もう、“排出枠の設定が難しい”と言う時期ではない
気がします。“どうしたら、排出枠の設定ができるか!”を
真剣に議論して決めるデッドラインにきている気がします。
私だけでしょうか????


“技術革新を促し”と言っていますが、具体的に“改良”は
進んでいても、“革新”と言える新たな技術の開発は本当に
日本でなされているのでしょうか?アメリカの方が進んでいる
気がします。なぜなら、アメリカは2030年『水素社会』へ
向けてのロードマップを持っているからです。

GMとフォードが合併したら、環境対応車作りにおいて
トヨタ、ホンダと言えども100%勝てるとは言えなくなります。
もっと言えば、省エネの観点から言うと、この時点において
ヨーロッパの車の多くが日本車を上回っています。


記事を書いた記者のほうも特集の最後を、「排出権取引を拡大
するには“企業への排出枠の割り当てが近道“ですが、企業の
反対は根強く、簡単には導入できないと見られています。」で
結んでいます。


簡単には導入できないわけを全部あげて、全部つぶす時期が来て
入るのではないしょうか?もはや!

まずは、反対している企業から挙げて行きましょう。
キャノンも反対でしょう!既に日本トップクラスの環境対応
を成し遂げ、「これ以上何をやれと言うのですか?」「他にできて
いない企業は沢山あるじゃないですか?」「これ以上、環境対応に
コストを掛けていると世界で戦えません!」声が聞こえてきます。

『環境税』の時の議論と同じです。課税の仕方(公正な課税)が
難しいから見合せ!まさに、CO2削減枠の設定と同じです。

真の原因はそこではないでしょう?今、各企業や事業所が出して
いる温暖化ガスの量が、CO2の量が正確には把握できないから
公正な目標設定ができないだけです。


ならば、国は現状把握(温暖化ガスやCO2の排出量の)ができる
システムやビジネススキームの開発にこそ血眼になり、補助金を
出すべきではないでしょうか?同じように、削減結果であり効果
検証の仕組みにも。

書いているとだんだんと興奮してきます。

もう開発するしかありません。知恵を絞って汗を掻いて!
そして、年内には完成させます。
そして、一刻も早く排出枠の設定に貢献します。
そして、地球環境を守ります。
そして、田舎の里山を子供たちに引き継ぎます!!!!





(Mr.削減)





信貴山で緑の龍に会いました!

2007-02-12 23:44:59 | Weblog
『コピー用紙の裏は使うな! ~コスト削減の真実~』の仕上げの
ために信貴山(奈良県)に篭っていました。先ほど下山し、東京に帰り
着きました。

月曜日の午前2時に一応の校了ということで、興奮して眠れずうとうと
していたら、旅館のヒノキの天井に緑の龍が出てきました。走馬灯の様
でした!

(後で詳しい方に聞いたら、“生駒山の八代龍王”のようです。とっても
 ありがたいことです!)

朝は、信貴山の山頂に登りました。1時間の散歩でした。素晴らしい自然
が残っていました。私が大好きな「里山の原風景」がそこかしこにありま
した。次の世代に確実に残し、引き継がなくてはとの思いを強くしました。


少し、信貴山のことを書きます。1400年の歴史があります。有名なのは
信貴山縁起絵巻です。国宝です。

また、ここを開いたのはあの聖徳太子です。蘇我氏と物部氏が争っていた
時代、聖徳太子が朝敵である物部守屋を討たんと信貴山に来て戦勝を祈願
したところ、天から毘沙門天(ビシャモンテン)が出現して太子に必勝の
秘法を授けたそうです。もちろん勝ちました。


こちらも、帰ってきて毘沙門天を調べたところ、「七福神随一といわれ
いかなる願い事も叶えてやろうという御誓願の持ち主」とありました。

(Mr.削減)はこの毘沙門天に、「今回出す本を通じて、一人でも多くの方に
“コスト削減の真実”を伝えたい!」とお願いをしました。そんなに凄い神様
とは思わずに!


『コピー用紙の裏は使うな!~コスト削減の真実~』の再校に最後の手を加えた
原稿をエコバックに入れて神様の前に供え、500円と1,000円の太っ腹なお賽銭
を添え、2箇所のお寺で気持ち善いくらい思いっきりお願いしてきました。


考えてみたら、ゴアさんは『不都合な真実』、私は『コスト削減の真実』。不思議
なことに同じ『真実』です。変化の激しい時代だからこそ、『真実』のみが価値を
持つのだと思います。

今回の本には、“コスト削減の価値を正しく世の中に伝えたい!”“経営者誰もが
望む「強い組織」を作る素晴らしいコスト削減があることを多くの方に知って
もらいたい!”と言う私だけの思いが詰まっているわけではありません。その
ことに気付いてくれた多くの方々の“熱い思い”がいっぱい詰まっています。


何よりも、編集者の方の思い入れが凄いのです。朝日新聞社の友澤さんという
方の力で、「コスト削減」がきちんと体系だった学問になる一歩手前まできた
気がします。15年の歳月が流れています。


(Mr.削減)には、聖徳太子も毘沙門天も龍神様も付いています。この本は
多くの方々の手に届くでしょう!


印刷が始まったらボチボチ内容を公開します。楽しみに待っていてください。
もちろん、CO2削減にもつながっています!
ご安心ください!


(Mr.削減)



アメリカ本気!確かめに行かなくては!映画じゃなくて・・・・。

2007-02-01 01:11:08 | Weblog
CO2削減に関してアメリカが本気になり始めました!もはや日本は・・・・。

『不都合な真実』を見て、当社の社員が言いました。
「アメリカ本気ですね!」「信念を持った政治家は国を動かすんですね!」


アメリカは政治の国だと言うことを再度強く認識しました。
彼らは間違いなく本気になってCO2を削減してきます。
なぜなら、それがビジネスになる準備が整ったからです。
それも自分達がリードできるかたちで!映画を見て、そう確信しました!


そんな中、以下のニュースがネットに流れていました。


『宇宙空間に浮かべた鏡で太陽光線を反射するという温暖化対策の
 研究を今春に出される国連の報告書に盛り込むよう、米政府が
 提案する。英紙ガーディアンが伝えたもので、試算では太陽光線
 の1%も反射すれば産業革命以来出してきた温室効果ガスの効果
 を十分相殺するという。排出削減を柱にした京都議定書とは反対の
 いかにも米国らしい“プラス志向”?軌道上に打ち上げた巨大な鏡
 で反射するほか光を反射するホコリを大気中に放出するといった
 方法もあるという。
 (中略)
 米国は2001年に京都議定書の枠組みから離脱し、強制的な温室
 効果ガスの削減には反対の立場をとってきた。その一方で石油代替
 エネルギーとしてバイオ・エタノールを推進するなど、新たなビジ
 ネスに結びつく対策には熱心だ。
 SF映画ばりの“宇宙の鏡作戦”も、宇宙産業には大きなチャンスと
 いえる。もっとも、報告書の草稿はこうしたアイデアをあげ、費用
 も他への影響もわからない理論的なものと指摘しているという。  』

アポロ計画で全国民の目を宇宙に向けさせ、その陰で軍事技術を磨き
上げたアメリカです。このようなことをぶち上げておいて一挙に新たな
CO2削減技術を完成させ、世界をリードする可能性はあります。
燃料電池につぎ込んでいる国家予算は日本の20倍近くに達します。
(多分、8,000億円前後です!)


もはや、日本には世界トップクラスの省エネ技術があると言っても、
それはあくまでエネルギーを使うことが前提です。つまり、排出される
CO2の量を減らす技術です。と言うことは、CO2は出ます。一方で、
アメリカは出さない技術を考えており、ヨーロッパは出さない社会を
考えています。


これでは、いずれにしても日本の負けです。
唯一救われるのは、昨日(水曜日)の夜に六本木ヒルズの上映中の映画館が
いっぱいで入れないとの情報が観に行った社員からあったことです。
一昨日の火曜日に行きました。茶髪、若いカップル、どう見ても上から観て
来いといわれた風なサラリーマンではない方々が、21:45開始の最終回に
80名近くいたことに日本が変わるわずかの可能性を感じた翌日に、さらに
もう少しの可能性を気持ちの中で上乗せできました。


3月13日の『コピー用紙の裏は使うな!-コスト削減の真実-』が出版され
3月22日【東京】、29日【大での出版記念セミナーが終わったら、アメリカ
の本気を確かめに行ってきます。ゴアさんに会えれば最高ですが・・・・。
(彼の田舎は見てきます!)
そして、秋には本を出します。CO2削減に関する、アメリカ、ヨーロッパ
日本の考え方とそれをビジネスに結びつけるパワーの違いに関する本に
なりそうです。


やっと、『不都合な真実』を観た(Mr.削減)