CO2削減ドットコム

ローコストオペレーションを追求した結果、地球環境問題に直面した。企業責任とコスト削減の両立を目指すMr.削減のブログ。

日本列島の半分をヒノキで覆う方法があります!

2007-03-25 22:56:13 | Weblog
CO2個別排出係数が確定?
電源構成が変わったらどうするのでしょうか?

「CO2個別排出係数が確定」
「経産省、環境省 電力8社など対象に」
23日(金)の新聞で報道されていました。

どうも「電力の自由化」と「地球温暖化防止対策」が連動して
いない気がします。


この様に、もめにもめた電力会社ごとのCO2排出係数が決まり
ましたが、しかし、全然新しいところはありません。


電源構成上、この数値が高くなる沖縄電力(関西電力の2.5倍)
や中国電力も、現状を大きく下回る標準値0.55キログラムを
使える、相変わらずの玉虫色の決着です。

それに、「ジャ、CO2排出係数の少ない電力会社に切り替え
よう!」と言ったところで、現実問題、新規電力事業者の安定
供給能力には大きな課題があります。また、10大電力会社間の
壁を越えての供給も現実味はあまりありません。


それから、新規電力事業者を中心に電源構成の変更(彼らは
よそから電気を買ってくる分があるので)が、また、10大電力
会社であっても、例えが原発の長期間の停止があった場合には
どうするのでしょう?毎日、毎日電力会社ごとに『昨日のCO2
排出係数は0.○○キログラム・・・・。」を発表しなければ
公平さを欠きます。


こんなあいまいな決め方を、何をいまさら・・・・。不思議です!

ズバリ言えば、これをとりあえずでも決めておかないと、一定
規模の企業が課せられる温室効果ガス排出量の算定・報告制度
(6月までに報告)が機能しなくなることが最大の理由のような
気がします。

本来は、一定規模の企業がCO2の排出を抑える動きと連動して
電力会社こそ、その動きを強めなくてはなりません。


このままで、中国電力や沖縄電力が必死の努力をするでしょうか?
(Mr.削減)なら0.55キログラムでの計算には1年とか2年の
暫定期限を設けます。

さらには、今回の温室効果ガスの報告制度にCDMを加えるか否か
の検討かこれからだそうです。大好きな米国が考え出した制度
ですよ!(冷笑)

電力会社の方々、もう一度、今一度、今回こそは、お願いです
から、日本の年間CO2排出量12.6億トンの約3割である3.6億トン
のCO2を出している自分達の姿を鏡に映し出してください。結構
○○○○姿ですよ。

皆さんが10%のCO2排出を削減したら、そのことで日本列島の半分
はヒノキで覆われることになることもういい加減わかってください。
(心願)



今日は書いていたら悲しくなったので、このへんで止めます。


先だって私のセミナーを受講した北海道電力の方々から、我々の
あらゆる「現場」から電気のムダを10%を目標に無くす活動に
「本来なら自分達がやるべきことですが・・。とても参考になり
ました。」とのアンケートが届いていました。

“布教活動”はまだまだ続きます。


(Mr.削減)


売れています!ありがたいことです。『コピー用紙の裏は使うな!』

2007-03-17 22:11:31 | Weblog
お陰さまで、本の売れ行きが好調です。発売初日に重版決定!


3月13日(火)、朝日新聞社新書より、自分で言うのもなんではあり
ますが、骨身を削って書きました出版第2弾!
『 コピー用紙の裏は使うな! ~コスト削減の真実~』
が発売され、冒頭の様に発売即重版が決定しました!

      
さらに発売翌日には、紀伊国屋書店の全店販売ランキングで、何と
【 第一位!!】となりました!本当にありがとうございます。


巷に渦巻く間違いだらけのコスト削減。その真実がそこでは明か
されています。

そんな中、出版に際して【記念シンポジウム】を行います。


開催日まであと僅かとなりました。私を除けば、この機会をおいては
無料で話を聞けることは100%ない方々が講演をされます。

“環境とビジネスの融合”をテーマに、産官学それぞれの分野の最先
端でバリバリに活躍中の方々をお招きしての基調講演やパネルディス
カッションなど“時代の風を肩で知る”絶好の機会です!!!!!!


今日は、私(Mr.削減)の講演の題目をそっと教えます。


『“百聞は一見に如かず”にあらず』

1. コスト削減“考”

  (1) 100%の成功法則
  (2) 隙間を埋める“最高のミッション”

2. 証明された仮説の数々

(1) コスト削減には黄金律がある
(2) どんな現場でも10%の電気のムダは取れる
(3) 「現場」は答えを知っている
(4) “一点突破、全面展開”
(5) 「現場」の問題は「現場」にしか解決できない

3. Rethink(リ・シンク)が大事

(1) 「コピー用紙の裏は使うな」⇒「コピーは使うな」へ
(2) 「ノー残業デイは作るな」 ⇒「残業はするな」へ
(3)  “百リサイクルは1リユースに如かず”のあらず!
(4)  “コストの森”でRethinkすれば、全てのムダが見えてくる

4. 新たな仮説の証明の旅へ
  
     ☆ コストを削減すると、地球温暖化防止になる

■ 東京 3月22日(木) 有楽町朝日ホール 
 (定員600名)⇒残り122名!!急いでください!(月曜締め切り)

【特別講演】・炭谷 茂先生 (前環境省事務次官)
      ・末吉 竹二郎先生
      (国連環境計画 金融イニシアチブ 特別顧問)





■ 大阪 3月29日(木) 関西大学天六キャンパス講堂
 (定員300名)⇒残り88名!!ボチボチ急いでください!
 
【特別講演】・末吉 竹二郎先生
      (国連環境計画 金融イニシアチブ 特別顧問)
      ・李 暎一先生
      (宝塚造形芸術大学教授 環境デザイン担当)





参加費は無料ですが、19日(月)18:00で締め切らせていただき
ます。またとない絶好の機会をお見逃しなく!


参加申込みは弊社ホームページより可能です。申込み後に入場用
チケットをお送りさせていただきます。
詳しくはコチラ(⇒ http://www.sakugen.org )

今すぐこの場で申し込みたい方は下記項目に入れて、返信してくだ
さい。特別に対応いたします。


御社名: 
   
ご住所: 

代表者氏名: 

E-mail: 
          
参加人数: 

FAX: 03-3265-2972(“ブログを見て!”と書いてください)


(Mr.削減)

『CO2本位制』『カーボンリスク』『COO』知らないとマズイ!

2007-03-10 22:02:03 | Weblog
時代は“CO2本位制”、企業には“カーボンリスク”が発生
職場には“CCO”が登場!わかりますか????


「CO2本位制」「カーボンリスク」「CCO」の意味がわから
ない方は、これからは地球温暖化防止の戦士にはなれません。
まとめて簡単に、かつ確実に理解したい方は、最後にご案内
するシンポジウム、『地球温暖化を巡る新しいビジネスルール
とは!』に参加するしかありません。


参加しないと、本当に悔いの残るシンポジウムです。


さて、EUはまた、地球温暖化防止に関して一歩世界をリード
しました。2020年までに温暖化ガスの排出量を1990年度比20%
減らすと言う独自目標を決め、さらに、2020年度までにバイオ
マスや風力、水力などの再生可能なエネルギーの利用拡大を
加盟国に義務付けることに合意しました。


その数値は、2020年度までに現在の6%から20%に高めると
言うかなり野心的なものです。当然、中・東欧などは経済
成長を妨げるとして義務付けに反対しましたが、ドイツの
メルケル首相に押し切られました。


そんな中、東京都も頑張っています。今年の1月26日に
『カーボンマイナス東京10年プロジェクト』を開始しています。
その中に、「都内に100万キロワット相当の太陽エネルギーの
導入を目指す方策を検討する。」とあります。


しかし、(Mr.削減)は読んでいて、悲しくなりました。


【悲しさ・その1】  “プロジェクト構成企業の顔ぶれ”

東京電力、東京ガス、京セラ、シャープ・・・・。太陽エネルギー
と言えばソーラ発電しかないのでしょうか?エネルギーベンチャー
がなぜ入っていないのでしょうか?巨大企業が本気で考えるでしょ
うか?参加しないことのリスクだけで参加しているだけではないの
でしょうか?

【悲しさ・その2】  “ライフサイクルアセスメント(*)の欠如”

太陽エネルギー=ソーラ発電ならば、ソーラパネルを作り、それらが
設置されるまでにどれくらい多くのエネルギーが使われ、その過程で
CO2が排出されているか・・いわゆるライフサイクルアセスメントが
なされているのか、はなはだ疑問。

(*)ライフサイクルアセスメントとは
その製品に関る資源の採取から製造、使用、廃棄、輸送などすべての
段階を通して、投入資源あるいは排出環境負荷及びそれらによる地球
や生態系への環境影響を定量的、客観的に評価する手法。

【悲しさ・その3】  “行政のホスピタリティーのなさ”

100万キロワット相当と聞いて、何か“ピン”と来ますか????
単純計算で800億円相当の電気代になります。何十万本のヒノキが
吸収するCO2の量に相当するのか?何も書いてくれていません。
これではプロジェクトの価値すらわかりません。言うまでもなく
カーボンマイナスの価値なんて、多分、プロジェクトの構成企業に
すら全く持ってわかっていない気がします。

今、日本の環境行政に求められているのは、本気と決断力とホスピ
タリティーではないでしょうか!


****************≪ シンポジウムのご案内 ≫******************


地球温暖化の進行をまざまざと感じる今日この頃、桜より一足早い
3月13日(火)、多くの方々の協力のもと、朝日新聞社より、新書で
『 コピー用紙の裏は使うな!』 ~コスト削減の真実~が発売される
運びとなりました。

巷に渦巻く間違いだらけのコスト削減。その真実がここで明かされ
ます。『不都合な真実』がライバルです!是非読んでいただけると
昨年の『コスト削減の教科書』で目から鱗が落ちた方も、さらに鱗が
落ちること請け合いです。

また、出版に際し、下記内容にて『記念シンポジウム』を開催します。
東京・大阪で1,000名のお客様の参加を見込んでいます。

“環境とビジネスの融合”をテーマに、産・学・官それぞれの分野の
最先端で活躍中の、普段中々お話が聞けない“凄い”方々をお招き
しての基調講演やパネルディスカッションなど“時代の風を肩で知る”
絶好の機会を用意させていただきました。

是非ご参加ください!詳しくは株式会社コスト削減総合研究所HPに
アクセスください。http://www.sakugen.org/


★尚、普段はまず≪無料≫ではお話を聞けない方々ばかりです。
 定員になり次第締め切らせていただきます。よって、お申し込み後
 1週間以内にご招待券が届かない場合は、定員に達したものと判断
 ください。事務作業のコスト削減の観点から、こちらからの連絡は
 させていただかない非礼をお許しください。


              ≪ 記 ≫

■ 東京 3月22日(木) 有楽町朝日ホール  (定員600名)
   【特別講演】・炭谷 茂先生 (前環境省事務次官)
          ・末吉 竹二郎先生
           (国連環境計画 金融イニシアチブ 特別顧問)

■ 大阪 3月29日(木) 関西大学天六キャンパス講堂(定員300名)
 【特別講演】・末吉 竹二郎先生
           (国連環境計画 金融イニシアチブ 特別顧問)
          ・李 暎一先生
           (宝塚造形芸術大学教授 環境デザイン担当)


(Mr.削減)

ゴアさん、それはマズイで賞

2007-03-03 21:46:52 | Weblog
ゴアさん、あなたが“樽の中身は水だった”では困ります。
人間と言うものは、かくも弱い・・。


3月4日の、愛読紙(?)の夕刊フジに

『ゴア「不都合な真実」発覚』

『電気代月16万円 温水プール、ガス灯・・』

なる見出しが躍っていました。

やっちゃいました!


見出しから記事の中身は想像してください。

要するに、地球温暖化防止への取り組みを世界中で訴えて
回ったあの良識派のゴア元副大統領、温暖化防止への取り
組みを促すプレゼンテーションを映画にし、先だってアカ
デミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『不都合な真実』
の主役であった彼が、自宅ではエネルギーを使い放題であった
ことがバレました。と言うことです。


かなり具体的に調べられていました。(ゴアさんの地元の保守系
シンクタンク調べ)

■昨年一年間でゴアさん宅が使った電気の量 22万1000kWh
                            (毎月約16万円)
■米国の一世帯あたりの年間平均電力消費量  1万700kWh
                            (毎月約7,800円)

20倍の差があるのはまずいでしょう。

これでは、「人に説いているような資源節約を家ではして
いない!」と指摘されても仕方がありません。

これで、地球温暖化の防止の流れが変わるわけではありま
せんが、ゴアさんが“自分だけでも”1/20にしようと思い
必ずそれをやり遂げない限り温暖化に歯止めがかからない
のもまた事実です。


「私一人がやらなくても・・。」と一人でも思った瞬間に
目的が成就されることはなくなります。

日本人、米国人を問わず、人間とはかくも弱いものなのです。
以下の話を思い出しました。

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【“樽の中身は水だった”小学校の「道徳」の教科書より】
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昔、ある小さな街の中学校の先生が退職の日を迎えることに
なりました。名物先生で多くの街の住民が先生にはお世話に
なっていました。そこで、中学校の卒業生が話し合って先生
への贈り物を考えました。卒業生の一人が「先生は酒が大好
きで、ある時、酒樽を前に“浴びるように飲んでみたいな!”
と言っていた。」と言いました。そこで、話し合いの結果
“酒樽を買ってきてそれを夜のうちに先生の家の前において
各自自宅から一升瓶を持ち寄って朝までに特級酒でいっぱい
にしよう!”と言うことになりまた。翌朝、先生が家のドア
を開けるとそこには立派な酒樽がデーンと置いてありました。
先生は蓋を開けて早速飲んでみました。先生の目からは涙が
こぼれてきました。それは、喜びの涙ではありませんでした。
目の前にあったのはアルコールなど一滴も入っていない正真
正銘の“水”樽でした。“自分だけが水でも、残りの99人が
お酒ならいくら酒好きといっても先生は気付かないだろう・・”
100人が100人
そう思った結果でした。
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誰か、ゴアさんに“樽の中身は水だった”の話を届ける術を
教えてください。


私が“喝”を入れてきます。

お願いします。



 

(Mr.削減)