富良野馨の『真夜中のすべての光』を読んだ。上下巻あわせて600頁超の長篇作品。
近未来が舞台のお話し。最愛の妻を失い心を病んだ彰は仮想世界「パンドラ」へ出かけていく。かつて仮想都市の研究開発のバイトに亡き妻と参加し、それが現在の「パンドラ」につながっているのだが、バイトしていた時につくられた本人そっくりの人工人格がいて、亡き妻の人工人格に会いたいと「パンドラ」に足を運ぶ・・・。
そうするうちに、偶然から、仮想都市の開発中に起こった事故と殺人事件を知り、それを告発するという展開。妻を亡くしてグダグダだったのが思わぬ展開に発展していく・・・。
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映画「トータルリコール」みたいなのを想像してたのだが全然違った。著者の描きたいものがうまく伝わってこなくてちと喰い足りない気分。ただ、「パンドラ」での出来事や出会いなどの連鎖が興味深く読める。軽く読む分には楽しく読める作品だ。
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