のんびりゆかいな暮らし

春夏秋は里山を歩き、自然の恵みをおすそ分けしてもらい、生き物を観察。時に街角探検。夜は和紙を使った物作り、絵や書道を。

絶滅寸前のキタシロサイの最後のオスが死ぬ漢方薬の材料で乱獲の末…

2018-04-15 22:19:11 | 日記
社会のことば

角目当ての乱獲の果て
残るはメス2頭だけ




🐨 漢方薬って変なものを材料にしているのがあります。
  木や草ならまだしも、動物の骨だったり、
 生き胆だったりしますね。
😺 数が少なければ、高貴薬として尊ばれるんでしょう。
😺 古い牛の骨が何に効くんだか、って感じですよ。
   ほんとに。
🐨 犀の角だって貴重な漢方薬だったんです。
😺 漢方薬だったってことは、かつてはということですね。
🐨 獲り過ぎていなくなってしまいました。
   犀の角は犀角といって、角質の一種で、
   成分の大半はケラチンからなります。
   鮫皮でこすって粉末にし、1日に2~4グラム使用
   すると麻疹の解熱薬として顕著な効果があると
   されていました。
   かつて解毒・解熱の高貴薬だったんです。
😺 高貴薬だと、プラシーボ効果で効いたような
   錯覚をしてしまうんでしょう。
🐨 その犀です。世界に1頭しか残っていなかった
   雄のキタシロサイがケニア中部オルペジェタ自然保護区
   で死にました。保護区が3月20日に発表しました。
   地球上でキタシロサイは同じ保護区に雌2頭が残るのみとなり
   事実上の絶滅が確定しました。研究者たちは、
   保存された遺伝子を利用した体外受精に
   最後の望みをつないでいるんです。
   保護区によると、死んだキタシロサイ「スーダン」
   は45歳でした。
   「加齢に伴いあちこち衰えており、最後は立てなくなり、
   安楽死しか選択肢は残っていなかった」
   ということであります。
😺 45歳といえば、かなりの高齢だったんですね。
🐨 キタシロサイはかつて、ウガンダや中央アフリカ、
    スーダン、チャドなどアフリカ大陸中部に
   広く生息していました。しかし、中国やベトナムで漢方薬、
   イエメンで短剣のつかに利用するため、
   1970~80年代に角を目当てにした乱獲が続きました。
   90年代後半からのコンゴ(旧ザイール)内戦がとどめとなり、
   2008年までに野生種は絶滅したと考えられています。
   チェコの動物園に残っていた雄雌2頭ずつをケニアに移し、
   最後の繁殖を試みていましたが、雄1頭は14年に死にました。
😺 乱獲が引き起こした悲劇です。
🐨 日本でも、二ホンカワウソが毛皮を取るため、
    乱獲されて絶滅しました。
😺 栃木県那須町では足跡など見つけて
   捜索が始まりましたけど。
🐨 失ってからやっと尊さが分かるんです。