12月29日マチネのダンチェンコの白鳥の観劇記を少し細かく。写真はパンフ裏表紙(表はくるみ割り)
ブルメイステル版
下記当日のチラシより配役
オデット/オディール : タチアナ・チェルノブロフキナ
ジークフリート王子: スタニスラフ・ブハラエフ
王妃: イリーナ:ベラヴィナ
悪魔ロットバルト: アントン・ドマーショフ
道化: ウラジーミル:ドミトリーエフ
パ・ド・カトル: ヴァレリヤ・ムハーノワ ユリア・ベローワ セルゲイ・マヌイロフ ドミトリー・ペトーロフ
三羽の白鳥: オリガ・シズィフ マリーヤ・セメニャーチェンコ ナターリヤ・クレイミョーノワ
四羽の白鳥: アンナ・アナウートワ ガリーナ・イスマカーエワ ユリア・ゴリュノーワ キーラ・ブリシュニナ
アダージオ: オクサナ・カルダシュ
スペインの踊り: ダリア・ダリエンコ
ナポリの踊り: アンナ・ヴォロンコーワ
ハンガリーの踊り: クリスティーナ・ゴロバチョーワ ドミトリー・ロマネンコ オリガ・クジミナ セルゲイ・マヌイロフ
マズルカ: インナ・ブルガーコワ エリマール・クガートフ
指揮: ゲオルギー・ジェムチュージン
演奏 : 国立モスクワ音楽劇場管弦楽団
Prologue (5分)
湖畔に白い服でティアラ輝く王女オデットが花を摘む。がけの上から大きな羽で悪魔ロットバルトが覆い隠すとオデットは消える。湖畔にはティアラを付けた白鳥(の人形)が。。
第1幕 (33分)
(成人を迎える王子が荘厳な雰囲気の城から抜け出して)森の中で道化と村娘が踊って王子や友達もJoin。楽しく踊ってると紫の豪華な服を着た王妃と女官が登場。村娘と王子が遊んでいることを王妃はたしなめる。王妃が帰ると直ぐに又踊りだす。王子がマンドリンを持ってかき鳴らすだけ。次はパドカトル、男性二人は洋弓を持って踊る。男性的な難しい踊り。ボリショイでは王子の友人役の二人の女性だがその代わりにこの版ではこの男性二人と一緒に女性二人が踊る。女性二人はティアラを付けて美しい。王子も最初は洋弓を持って途中から置いて踊るがその場での助走なしのジャンプなどあるが若手ダンサーの王子はいま少しジャンプ高くない。王子は空の白鳥を追って消える。友人たちはは踊りを続け道化を棒につけた風船でお尻を叩いたりして遊ぶ。
最後の場面はPrologueと同じ湖畔の風景で白鳥が湖に王子がそれを洋弓で一瞬狙うが止める。
第2幕 (32分)
先ほどと同じ湖畔。
王子が一旦姿を見せて隠れとオデットが登場。二人の踊り。チェルノブロフキナの踊り素晴らしい。若手ダンサーの王子に踊りを合わせている感じはあるが。
次に白鳥たちが登場する。この登場場面はボリショイもこのダンチェンコもその前日に見たレニ国も基本的に同じですが大変美しく好きな場面。ダンチェンコは6羽x3列。途中でオデットが参加。
4羽の白鳥の踊りは今まで何度も白鳥を見ていながら今回のパンフを見て初めて知ったのですが小さな白鳥がきょろきょろしているところを表現しているんですね。まあまあ揃っていましたが。
3羽の白鳥は大人の白鳥。中央の大柄の白鳥のバレリーナが美しく将来を期待。
最後に後ろを弧のように白鳥が並んでその中央でオデットを王子がリフト。この振付はレニ国も同様。
最後はオデットが羽を落としそれを王子が拾ってかざす。
これはブルメイステル版としては難度を平易に落としたものです。(新人王子のブハラエフが、本来の振りをまだ出来ないので、変えたと思われる。)
ブルメイステル版本来のでは、最難度:王子が両足を開いて立ち、王子の片脚の太もものうえにオデットの片足をのせる。オデットは王子の上でそのまま片脚上げてアチチュードでポーズ。←とても王子の脚が痛そうな振りです。27日は予定通りチェルノブロフキナの相手はベテラン、スミレフスキーで、この振りでやってて偉かったけど、見てる方が痛くなりそうでした。
その下が、王子が片膝ついて片脚にオデットの片足をのせて同様のポーズをとるもの。
昔のキーロフ版にもあったかも(うろおぼえ)
ちゃんとやれば壮観ですが、27日は舞台の狭さで効果半減。
3人ともいいようにも思ったんですが、うち、真ん中と端の人が特にいいかと思って。
最終的に、マリーヤ・セメニャーチェンコさんというまだ無垢な表情のバレリーナを、凄く有望だと思って。ひそかにわくわく。(この日は真ん中だったんですね。日によって、場所違ったかも)
でも、本当にあどけないほどの表情なので、こんな風に騒いだりしないで、密かに先の楽しみにしたほうがいいのかもしれない、とも思ったのですが。
本当に、勝手をもうせばいますぐオデット踊ってほしいくらいに思いました。
それにお名前が往年の名花・セメニャカとミハリチェンコを足して2で割ったみたいで・・。
小さい白鳥の解釈は、どうなんでしょうね、ダンチェンコ独自の解釈か?他でもあるのか?ここでしか、きいたことがないのですけど。