ボリショイ劇場 & シドニ-オペラハウス観劇記

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犠牲者悼む歌 京都エコー、10日に50周年演奏会

2013年02月09日 | Weblog

明日いよいよ京都エコーの50周年演奏会に参加します。

朝日新聞京都版に先日下記記事が出ましたのでご参考まで。

犠牲者悼む歌 京都エコー、10日に50周年演奏会

写真・図版

本番に向け練習する合唱団員らと指揮者の浅井敬壹さん(手前左)=中京区

 【野村杏実】1963年に誕生した「合唱団京都エコー」が、50周年の記念演奏会を10日に京都コンサートホール(左京区)で開く。活動を見守ってくれた人たちへ感謝の気持ちを表現する晴れの場での曲目には、戦争や災害の犠牲者を悼むものを選んだ。

 京都エコーは、全日本合唱コンクールの全国大会で20年連続で金賞を受賞するなど、国内外で活躍している。全日本合唱連盟理事長の浅井敬壹(けいいち)さん(73)が堀川高校を経て同志社大を卒業後、「世界一の合唱団を京都に」と設立した。50年間に在籍した団員は約800人。大学生から70代と年代は幅広く、仕事も様々だ。今回の演奏会には97人が出演する。

 今回の曲目は、旧日本軍の細菌戦部隊「731部隊」をテーマにした混声合唱組曲「悪魔の飽食」(池辺晋一郎作曲、森村誠一原詩)や、鎮魂歌「レクイエム」(フォーレ作曲)など。戦争の悲惨さを伝え、東日本大震災の被災者や戦争の犠牲になった人たちへ祈りを捧げる構成にした。

 浅井さんには、2歳から8歳まで旧満州で育った体験がある。戦時中、現地の中国人が日本兵に殺害される姿をたびたび見た。日本の敗戦が決まると、今度は多くの日本人が中国人に殺された。命からがら父母と日本へ帰ると、広島に住む親戚は米国による原爆投下の犠牲になっていた。

 「どんなことがあっても戦争だけは起こしてはいけない」。合唱を通してこの思いを伝えようと指揮を振り続けてきた。「『悪魔の飽食』は、戦争がなければ歌わなくてすむ曲。戦争体験者の僕が振らねば。世界中が歌声で満ち、平和になることを願いたい」と話す。

 壮絶な内容の歌詞に、「つらすぎる」「意味を理解するのが難しい」との声も団員から上がったという。だが、副団長の足立充宏さん(57)は「聴いた人が情景を思い浮かべて、戦争は2度と起こってはいけないと思ってもらいたい」と語る。

 演奏会は午後2時から。問い合わせは京都エコーの前田さん(080・1434・2241)へ。



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