南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
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移動を繰り返すタテジマカミキリ

2018-09-16 17:01:37 | カミキリムシ

7月16日に「真夏のタテジマカミキリ」と題して記事を書いたが、その後のタテジマカミキリの様子です。

当時は何カ所かのヤマウコギにいたのですが、それでも次に行った時にはいたりいなかったり、そしてまた戻ってきたりしていた。

8月12日には、交尾は確認していないがヤマウコギにペアでいた。

 

 

Wさんによると、そのうちハリギリにいるのを見ることもあったという。

そして最近は、ヤマウコギには全くいなくてハリギリやタラノキに10頭ほどいるという。

久しぶりに見に行くと、ヤマウコギには全くいない。

そしてタラノキに珍しく上向きにしがみついているのを見つけた。

 

 

さて、このタテジマカミキリはいつまでいるのだろう。

と言うのも、とっくに交尾して産卵もしたものと思っていたのだが、いろいろ調べたら、このまま越冬して来春産卵するみたいだ。

そうすると、その卵が成長して羽化するのはいつなのだろう。それから今回のように7月頃には成虫になるのだろうか???

チョウやトンボだと、いつごろ成虫が現れて幼虫の期間はどのくらいというのが調べるとわかるのだが、タテジマカミキリはどうもわからない。

三重県総合博物館のサイトでは「タテジマカミキリの幼虫期間は3年ほどで、樹木の幹の中で蛹になって秋に羽化します。」とあった。

幼虫期間が1年以上なら、納得である。

ところが、愛知県森林センターの報告書には、「恒温庫内で、卵は4~5日でふ化し、ふ化から羽化脱出までの期間は、25℃で 124∼148 日、20℃で. 157∼177日であった。」とある。そして、「1年1世代であると示唆される。」とも記されている。

今年は異常気象で暑かったので、4月頃産卵されたのが7月初旬に成虫として出てきたのだろうか?

タテジマカミキリは成虫越冬のところと、材の中で越冬するのがいたり、地域によって異なるので、一概にどうと言えないかもしれない。

 

いずれにしろ、今年はずっと観察を続けようと思う。

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (だんちょう)
2018-09-22 08:56:11
すごいですね!
格好良いですよね!!

北海道に、いないのが残念なことです(*´∀`)

いつまで見られるか楽しみです!!
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Unknown (しげしげ)
2018-09-22 12:35:18
良いですね
タテジマまだ撮影出来ずにいます
冬しか探さないのが良くないのかな(^_^;)
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だんちょうさんへ ()
2018-09-22 21:18:36
北海道にはいないようですね。
ずっと越冬中ばかり探していたし見ていたので、夏見るのが不思議な感じです。
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しげしげさんへ ()
2018-09-22 21:21:33
寒いところにはいないみたいですね。
越冬中のが確実に見られたら、ぜひ当地にも来てください。
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