南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

ノコギリカミキリ 2024

2024-07-23 11:48:39 | カミキリムシ

数日前、緑地の遊歩道で大型の黒いカミキリムシが飛び回っていた。

ぐるぐると回りながら止まりそうでなかなか止まらないが、やがて地面の草の中に着地。

捕まえようとするが、すごい勢いで歩き回るというか走って逃げる。

上からハンカチを被せて捕まえたら、ギ―ギーとうるさく鳴いている。

久しぶりに出会った、4cmほどのノコギリカミキリだった。

また飛ぶかなと思ったが、幹にとまらせたら歩き回り始めた。





やがて翅を広げた。

触角は見事なノコギリ形状。




そして、すごいスピードで飛び去ってしまった。




この飛翔写真は、プロキャプチャー撮影ではないので、あまり良く撮れなかった。

調べると、このブログには2016年7月に載せていた。 




ルリボシカミキリ 2024

2024-06-20 11:58:41 | カミキリムシ

最近は地元で昆虫探しと撮影というスタイルが多いが、昨日はちょっと見たことがないカミキリが少し離れたところに現れたというので、Kさんの車でMさんも一緒に3人で行ってみた。

現地にはYさんがいて、4人でいろいろと探しても見つからなかった。

でも、いつも回る公園や緑地とはちょっと違って、何種ものカミキリやゾウムシが見られた。

大型のきれいなルリボシカミキリがいると、つい撮影してしまう。





これは伐採木の下の方にじっとしていたが、そのうち、何頭も歩き回るものや飛び回るものが現れた。

でも雑に積まれた大小の伐採木の上なので、飛んだところはとても撮りにくいが、何とか撮れたのがこれ。




羽根を広げて現れた背も、黒と青のきれいな縞模様である。

ルリボシカミキリは、7月の撮影が多いので、これから地元にも出て来るだろう。



ガロアケシカミキリ 2024

2024-06-14 21:26:25 | カミキリムシ


今日は30度を超えて、さすがに暑かった。

数日前のこと、我が家ではよくあることだが、南のベランダから声がした。

「ちっちゃな虫がいる~!!」

行ってみると、網戸に小さなカミキリみたいな虫がいた。

「なんだこれは?」




ガロアケシカミキリのようだ。

50mくらい離れて大きな緑地があり、そこから飛んで来たのだろう。

何となく飛びそうだなと思ったが、カメラの設定を変えて眼を虫に戻すともういなかった。

緑地へ戻って行ったかな?




タイワンメダカカミキリ

2024-06-03 19:22:20 | カミキリムシ

今日もカミキリですが、こんな形です。





小さなサンショの葉より、さらに小さく7mmくらいでしょうか?

触角を前に伸ばして独特のポーズのようです。


ちょっと、枯れ枝に乗ってもらってもう少し拡大写真を。






似た様なのがいるとのことですが、このふたつのⅤ字がタイワンメダカカミキリの特徴らしい。

眼玉が気になるので拡大してみると、なんという形。






複眼がリング状に見えて中央から触角が出ている。

更に横から見ると更に「なにこれ??」という感じ。




顔全体が眼玉に見える。



少し前までタイワンメダカカミキリという名前も知らなかったが、「へなちょこ何でも写真」で見てからこれは見たいと思っていた。

タイワンメダカカミキリは、比較的珍しかったようだが、調べると最近は結構見つかっている。

サンショを見ても簡単には見つからない。

では、これはどうしたかというと、またまたTさんのマンションに飛んで来たという。 全く、どういう所なのだ??

実はこのタイワンメダカカミキリは、材採集や灯火採集が多いという事だ。

Tさんのマンションは毎晩灯火採集をしているのか?

まあ、最近Tさんのおかげでずいぶん楽しませてもらっている。

わずかですが、私の方からも情報提供をさせてもらってはいます。



ヨツキボシカミキリ 2024

2024-06-02 11:41:11 | カミキリムシ

斜面から斜めに出ているヌルデの幹の下側の暗く見にくいところに、ヨツキボシカミキリがいた。





なかなか良い色とデザイン。





別の日には、ペアーが2組いた。





いつもは結構速足で動き回っているのだが、この時は動きも緩慢で撮りやすい。




この場所は、道の片側30m位に渡って、イワサキケブカカミキリ、コブスジサビカミキリなどいろいろなカミキリがいるので、とても良いチェックポイントになっている。




イワサキケブカカミキリ 2024

2024-05-29 11:37:18 | カミキリムシ

2021年に初めて見たイワサキケブカカミキリというのがいる。

この時期ヒメコウゾにいるので、今年も見に行ってみた。

なかなか見つけられなかったが、何やら枯れて丸まった葉に隠れている虫がいた。





近づいてよく見ると、イワサキケブカカミキリが3匹隠れていた。





更にその葉の下の方にもいる。




ここにも5匹くらいいるようだ。

枝にじっとしていることが多いのだが、こんなところに入り込んで隠れているのもいるのか?

私が最初に見たのが2021年だが、その数年前に相模原で日本で始めて発見されたばかり。

メスばかりで、単為生殖であっという間に拡散したのだろうか?

今でもメスばかりなのだろうか?


2021年の記事 → クリック
2023年の記事 → クリック





シラハタリンゴカミキリ 2024

2024-05-21 15:52:46 | カミキリムシ

買い物に行く途中、公園の遊歩道を通っていると白や黄色の花をつけたスイカズラが目についた。




スイカズラはいろいろなところでたくさん見られる。

これがあると、葉に食痕があるか探すのだが、なかなか見つからない。

ところが今回は食痕が見つかり、何やらいそう。




しゃがんでそっと葉の裏を見ると。






シラハタリンゴカミキリだ。






これは前回のルリカミキリみたいな色合いだが、やや大きい。






しかし、人通りも多いこんなところにもいるんだ。




ルリカミキリ 2024

2024-05-19 10:36:40 | カミキリムシ

カミキリムシもいろいろと見られる季節となってきた。

最近はベニカナメモチやその仲間を植えている家も多く、公園にもたくさんあるが、そんなところを通りかかると、ついルリカミキリがいないか?食痕はないか?見てしまう。

昨日も、いないかとみていると、そこに飛んできてとまった小さなカミキリがいた。





よく見ると、他にもじっとしているのや、食事中のや、動き回ったり、飛び回ったりするなど、いろいろなのがいた。

これはゆっくり歩き始めた。





飛んだのが何とか撮れた。





じっとしているが、近寄ってみると食事中だ。

葉の裏の中央部をかじりながら前進している。




この口でかじっているのか?




10mmほどで、色も形もいいし、そして顔もかわいいが、時には害虫として嫌われ者でもある。





スギカミキリ 2024

2024-04-08 17:50:35 | カミキリムシ
地元でヒメスギカミキリには沢山出会ったが、スギカミキリにはほとんど出会っていない。

昨年、スギの伐採木が置いてあるところでスギカミキリを見たが、それは死んでいた。

先日、昨年と同じところで見たという情報があり、見に行ったがどうしても見つからない。

次の日も行ってみると、情報をくれたWさんがいた。

そして、元気なスギカミキリを見つけてくれた。




晴れて気温も上がってきたので、元気すぎて歩き回るのも早い。



そしてすぐに飛ぼうとする。




でも、ほんのわずかしか飛ばず、近くに落ちて歩き回る。

しかし、次はあっという間に飛び去ってしまった。




でもこれでやっと地元でしっかり撮れた。


以前スギカミキリのオスとメスが仲良く隠れていた記事はこちらです。


ヒメスギカミキリも出始めたので、本格的に活動期になるのはこれからですね。



ヘリグロチビコブカミキリ 2024

2024-01-25 18:26:45 | カミキリムシ

このブログもだいぶ間をあけてしまったが、やっと昆虫も撮影し始めたので、ゆっくりと更新していきます。

12月から「南大沢 四季折々を楽しむ」という写真展をやっていて、来週の1月31日水曜日が最終日となります。
会場に常時いたわけではないのですが、少し時間はとられてしまい、でも2月からは、いろいろな撮影も出来そうです。


今年も、初めてのカミキリは、手すりの上にいた4mmほどのヘリグロチビコブカミキリでした。

いつもは、じっとしているのですが、この日はかなりの速さで歩き回っていた。
ちょっと移動してもらい、90mmマクロで撮影をしてみた。






背中のコブもなんとなくわかる。

顔を撮りたかったのだが、下を向いてしまった。




もう少し正面顔だと、触角の出ているところは眼の真ん中で、眼は上下に分かれていた。




小さいカミキリだが、しっかりとカミキリ顔であった。





タテジマカミキリ

2023-11-02 16:14:44 | カミキリムシ

いよいよ11月になり、越冬昆虫を探す季節となってしまった。

今年は夏の間も探していたのだが、タテジマカミキリは見られなかった。

数年前はかなりの数がいたのだが、たいへん少なくなってしまったのか?

今まで、ヤマウコギを見て歩いて探したが、昨日はふとハリギリを見ると何やら怪しい。




わかりますか? 中央右上方です。

拡大してみるとこんな感じです。




下向きで幹にかじりつき、触角はまっすぐ下に伸ばしています。

トゲの後ろに回り込んでいる長いのは、紛らわしいですが、触角ではないですよ。

これを反対側から見ると逆光でなお見つけにくい。





でも、腹と幹の間にすき間があるので、完全な越冬体制ではないようです。

真冬は幹をかじって腹を半分くらい埋めて、さらに見つかりにくくして越冬します。

動いてしまったかと今日見に行ったら、同じ体勢でした。





アカアシオオアオカミキリ

2023-07-11 12:26:48 | カミキリムシ

このブログに初登場のカミキリムシです。

近くに住む知合いのTさんから、自宅玄関先で捕まえたアカアシオオアオカミキリを撮影しますかと電話があった。

見たことのないカミキリなので、すぐに受け取りに行った。

何ともきれいなカミキリで、30mm弱ととても大きい。






元気に動き回るので、容器に入れ白バックで撮影した。

アップで撮ると今までのカミキリで見たことがないような表面模様。






そして、腹側は肢と同じ赤い色一色。





普通種と書いてある記事もあるが、東京都では絶滅危惧種という記事もある。

クヌギにいるが、夜行性という事で今まで見つからなかったのか、本当に絶滅危惧種なのだろうか?

まだまだ、この地域でも見たことがないカミキリが出て来るが、これだけ大きいのはなかなか出会えそうもない。



クモガタケシカミキリ 2023

2023-07-07 22:02:45 | カミキリムシ

大きな木ですが、アカメガシワだろうか?

その木の一部が折れてたれ下がり、枯れている細い枝の先に小さなカミキリムシがしがみ付いていた。





拡大して撮ると、クモガタケシカミキリガロアケシカミキリ(訂正しました。)のようだ。






大きさは5mmくらいだろうか、じっと動かないでいるのを正面から撮ってみた。





真剣に枝の表面をかじっていて、食事中だった。

すぐ隣は、4車線の大きな道路でひっきりなしに車が通っていてうるさいが、そんなことは平気でかじっている。

時々ここを通りかかるが、この木には何種ものカミキリがいるとは知らなかった。

見つけて情報をくれたWさんに感謝です。







ハスオビヒゲナガカミキリ 2023

2023-06-26 11:32:35 | カミキリムシ

このカミキリムシは2017年に初めて見てから毎年のように見ている。

2年前に、ガクアジサイにいるのを見つけてから、この時期になるとガクアジサイを見るようになった。

昨日も、ガクアジサイを見ていると何となく・・・・





わかりますか、どこにいるのか?

少し角度を変えて寄ると、触角が見えてきた。






オスもメスも、何しろ触角が長く、さすがヒゲナガである。





体長は12mmほどだが、触角は3~4倍ある。

この写真をさらに拡大すると、ハスオビが見え、触角の棍棒状も見えてくる。




調べると数が少ないとあるが、この辺りでは毎年のように見つけることができる。

前回の記事はこちらです。 → クリック




ラミーカミキリ

2023-06-05 19:06:11 | カミキリムシ

夜中にホトトギスが鳴きながら飛んでいる季節となった。

やっと昆虫たちも次々と見られるようになったが、どうも数が少ない。

単に、見つけられないだけかもしれないが。


草原にカラムシが伸びてきた先月下旬、ラミーカミキリが葉の上にいた。

しかし警戒心が強くすぐに飛んでしまう。






毎年ラミーカミキリを見る、ムクゲの葉にもいた。




その葉のすぐ上に、大きなスズメバチが一本の脚でぶら下がって獲物を分解処理中。








写真に撮って拡大すると、なんとラミーカミキリの腹のようなものが見える。

ラミーカミキリが、スズメバチにやられてしまうのは初めて見た。


ところで、スズメバチにもたくさん種類があるが、これはオオスズメバチ、キイロスズメバチ、または他の種類なのだろうか??