南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

イワサキケブカカミキリ 2023

2023-06-02 12:07:46 | カミキリムシ

一昨年6月初旬に初めて撮影したイワサキケブカカミキリを今年も探している。

昨年見やすいところに沢山あったヒメコウゾが刈られてしまい見つけられないでいた。

昨日、全く違った場所の粗朶にじっとしているのをWさんが見つけた。

粗朶がたくさん積んである、このわかりにくい所にいたのでは、眼が良くない自分では見つけられない。







フラッシュ撮影したのでわかりやすいが、暗いところでは同色で大変見にくい。

違う枝に乗ってもらうと、結構速く歩く。





そして、さっと飛立ってしまった。

たった数年で、この近所でもいろいろな場所にいるようになってしまったようだ。
単為生殖だというので、数も増えているのだろうか?

2年前の記事はこちらです。 → クリック




チャイロホソヒラタカミキリ 2023

2023-05-25 12:17:42 | カミキリムシ

昨日は久しぶりに仲間のMさんと、いつも見る伐採木を見ていたら、下側の見にくい所に大きめのカミキリのような虫がいた。

突然地面に落ちたので、無理やりの体勢で撮影。





捕まえようとすると飛ばれてしまった。

カメラ内で拡大してみると、触角などからカミキリのようだがこの色合いは何だったか?

脚も黒と赤っぽいツートンで膨らみもある。


やがて、伐採木の上に戻ったのを見つけた。





上翅は濃い青藍色で光沢がある。

頭には白い木くずのようなものがあり、羽脱したばかりなんだろうか?

しかし、これもすぐに飛ばれてしまった。




帰宅後いろいろ調べたやっと判明したが、6年ほど前に苦労して名前がわかったチャイロホソヒラタカミキリだった。

色彩変異 が大きく、ノーマル、ブラック、暗褐色、明褐色とあるようだ。

以前撮ったこのタイプが原型のようだが、これは少ないみたい。





これと同じだとはとても思えなかった。

でも、この色なら似ていたのだが、思い出せなかった。





この緑地では初めて見たので、これからも探してみよう。









クビアカトラカミキリ 2023

2023-05-19 17:55:00 | カミキリムシ

近くの緑地に伐採木が沢山積み上げられているが、どうも思ったよりもカミキリの出が良くない。

少し離れた公園では、沢山カミキリ類が見られるようになったようなのだが。


それでもやっと、クビアカトラカミキリが少し走りまわりだした。

毎年思うのだが、なんと忙しそうに走り回るのか?

そして、こんなに小さかったかな?

大きく思っていたが、10mmに満たないくらいだ。




そしていつも思うのが、胸の部分が赤いのになぜ「クビアカ」なのか?




もう少し、いろいろと出て来るのだろうか?



ヒメヒゲナガカミキリ 2023

2023-05-13 16:50:38 | カミキリムシ

暗い木陰の落ち葉を集めて積んであるところに、粗朶も入っていて、ここに毎年カミキリがいるのでのぞいてみた。

しばらくして目が慣れて来ると、いました枯れた葉の中にじっとしているのが。




ヒメヒゲナガカミキリです。

2年前にも同じ時期に載せていました。 → クリック

よく見ると、粗朶の先にもいました。





顔にピントを合わせたら、胴体はピンボケになってしまった。


次はどんなのが出て来るのか、期待していよう?



ワモンサビカミキリ 2023

2023-05-12 20:22:45 | カミキリムシ

近所には、藤棚を作っている大きなフジの木がいくつもある。

今日も、通りかかったフジをじっと見て行くと、カミキリがいた。

久しぶりのワモンサビカミキリだった。





ゆっくり歩いていたのだが、少し近寄ると急に落下。

でもそこはコンクリートの歩道で、じっと動かない。




捕まえてフジの違うところに戻すと、すぐに落下したが、今度は草むらで見失ってしまった。

カミキリも次々と出始めた。





久しぶりの昆虫撮影

2023-02-08 17:47:08 | カミキリムシ

このところ昆虫が少ないこともあり、植物や野鳥の撮影をしていた。

それらは、ブログ「南大沢季節便り」に、載せておりますので良かったらご覧ください。。

一昨日、トモエガモの様子を見に行くと、人からは見えにくいお気に入りの所で休憩中。

しばらく待ってみるか、他に行こうかと思っていると、後の急斜面にシジュウカラが一羽来た。

落ち葉の中で餌探しだろうか?




やがて笹に飛びついた。




そして地面や、木の根元におりては、また笹に飛び移る。




動いているところを何枚か撮影したが、やがて飛び去ってしまった。

その後トモエガモを少し撮影し、帰宅した。



夜、パソコンでシジュウカラの写真のピントを見るために上の写真を拡大してみて、「なにこれ??」とビックリした。




くちばしの下に何か写っている。

タテジマカミキリを襲っていたのか?

では、その前の写真はと拡大して見ると・・・



ボケているが、40cmくらいの先端の折れた小さなタラノキハリギリ(タラノキではなくハリギリでした。)にしがみ付くタテジマカミキリがいた。

タテジマカミキリは毎年越冬しているのを見つけているが、今シーズンはどういうわけか全く見つからなかった。

それがこんな形で見ることができるとは。

でも、シジュウカラが持ち去ったり、食べたりしている様子はなかったのだが?

飛び去った時の写真を拡大してみると、写真左の方にタテジマカミキリの触角や肢が見える。





シジュウカラには大きすぎてあきらめたのか?



たぶんいるはずと、早速昨日探しに行ってみた。

ところが、そこは登ることもできないくらいの急斜面の5m位先。

双眼鏡で探すがハリギリがない。

おかしい、タテジマカミキリは逃げてしまったとしてもハリギリはあるはず。

そこにやってきたSさんと探すが、見つからないので、苦労して登ってみたが笹しかない。

降りてきて、あきらめようとしたとき、探していたところより下方で、Sさんがハリギリを見つけた。

そうか、かなり下だったのか。Sさんありがとう。

そして再度登ると、タテジマカミキリはいた。

何の傷もなく動いているので、つかまえて降りてきた。



元気に動いている。

いつもいる、ヤマウコギに移すとしがみ付いた。



ここなら、毎年越冬しているところなので安全かとそのまま観察することにした。

しかし、タラノキ、ハリギリ、ヤマウコギと今年も見ていたのだが、あんな笹に埋もれた小さな先端の折れたハリギリにいたのか?

思いがけず、今年も見ることができた。

きっと、まだ見落としているところで何頭か越冬していることだろう。




ヘリグロチビコブカミキリ

2022-12-14 16:37:30 | カミキリムシ

また一か月ほど更新していなかった。

昆虫よりも紅葉や野鳥を撮影していたので、「南大沢季節便り」の方を更新していました。

今日は寒いが良く晴れたので、公園へ行ってみると、手すりに冬になると出て来る小さなヘリグロチビコブカミキリがいた。

久しぶりの撮影である。



何しろ小さくて3.5mmほど。

じっとしていたので何だろうと近寄ってみないとわからない。



落ちていた枝に乗せると、元気に走り始めた。



やはり、こんな枝にいると何とも見つけにくい。

手すりにいたので見つけることが出来たが、ここにいたら無理だ。


以前のこのカミキリの記事はこちらこちらです。





ルリボシカミキリ 2022

2022-07-11 11:29:47 | カミキリムシ
昨年は近くの緑地のナラ枯れがひどく、冬の間に相当伐採された。

それが何カ所かにたくさん置いてあるので、今年は以前見た様なカミキリの大量発生になるのかと思っていたが、どうも集団で発生したのはヒメスギカミキリとクビアカカミキリだけであった。

それも短時間で終わってしまった。

ヤマトタマムシも1頭見かけたがその後出てこない。

ルリボシカミキリは1頭見かけたが、伐採木の下に潜り込んでいて動かない。





この触角部分を拡大したが、この黒い部分のふさふさ感がいい。





何とかもう少しいい場所で撮りたいと手を伸ばすと、逃げる逃げる、これが早い。

そして最後には飛んだので、素早く素手で捕まえた。

しばらく確保して、おとなしい時に置いたら、すぐに飛んでしまった。





捕まえた時、左の触角が撮れてしまったようだ。


後日別のルリボシカミキリがいた。





これは羽脱したばかりなのか、触角や肢に小さな木くずが付いていた。

やはりルリボシカミキリがいるとつい撮影してしまう。



シロオビゴマフカミキリ

2022-06-22 18:20:08 | カミキリムシ
昆虫の種類は大変多く、専門家でもないのでとても覚えきれないのだが、やはりその中でも好きな種と言うのはある。

チョウ、トンボ、甲虫等々人それぞれで、自分もそんな順に撮影してきて、今は甲虫の中でもカミキリムシやゾウムシが見つかるとやはりわくわくする。

そうはいっても、他の種でもこだわらずに気に入ったのが撮れるとこのブログに載せているのだが、撮影しながら載せていないのがかなりある。

カミキリムシの撮影種を整理してみると、ここに載せていないのが結構あるので、少しづつ載せていこうと思う。

今日は、先日また八王子の北部に数人で撮影に行ったのだが、前回もいて今回もいたシロオビゴマフカミキリです。





大きさは、10~15mmくらいで艶があってなかなかきれいです。

6年ほど前に撮影していたのが、こちらです。





調べると、南大沢では撮影していない。

たまたま見つからないだけなのか、この地域にはいないのだろうか?

今後注意深く見て行きたい。


さて、今後も少しづつ、未記載種を載せていきたいと思います。




キイロトラカミキリ 2022

2022-05-26 10:45:41 | カミキリムシ

尾根緑道(戦車道路)に行くと、ガマズミが咲い始めていた。

沢山あるのだが、ほとんど虫がいない。

鑓水の方まで行って、帰りもガマズミやホウノキを見ながら進むと、あるガマズミにハナムグリの仲間やハチがいて、キイロトラカミキリも数頭いた。

時間的に昼頃になったので出てきたのか、日当たりや周りの樹木の関係かここの数本だけは虫がいた。





大きさは20mmくらいだろうか、長い細い脚で、歩きにくそうに花の上を動いて行く。




5月下旬になって少しづつ、活動するのが増えてきた。




昆虫とは関係ない話題ですが、1か月ほど前にこのガマズミがある尾根緑道で人が大勢いて大掛かりなテレビのロケをしていた。

聞くと、NHKテレビのブラタモリのロケとのこと。

今週の土曜日は「八王子」、6月11日は「町田」が特集のようだ。

どちらかで、ここでの撮影が放送されると思うが、町田の回かな?

ブラタモリは面白いのでよく見ているが、この尾根緑道はどのような内容になるのだろうか。


キマダラミヤマカミキリ 2022

2022-05-25 10:18:13 | カミキリムシ

昨日は午前中から晴れたので、前回載せたクビアカトラカミキリを見に行ったのだが、どういうわけか全くいなかった。

そういえばWさんが12時ごろに行ったらいなかったと言っていた。

同じ日13時半ごろには沢山走り回っていたのを撮影したのに。

どうやら気温が上がる午後13時過ぎに出て来るみたいだ。

一回りして帰りにまた来てみよう。

別の伐採木を見に行ったが、ここにも何もいない。

また移動しようと自転車に戻ると後カゴにキマダラミヤマカミキリがいた。





30mm以上もある大きなカミキりである。

カゴの周りをぐるぐると歩くだけなので、葉の上に移したら、飛びそうな様子。




ところが飛び立てず落下して、何とか葉の裏にしがみつき、また葉の上に戻り再度飛立ちそう。





しかしまたもや同じことの繰り返し。

どうも、翅の様子がおかしい。




右側の翅が遅れてやっと開き、右の後翅は完全に伸び切らないようだ。

やがて地面に落ちて、ちょっと目を離したすきにいなくなってしまった。

何とか飛べたのだろうか?

そういえば自転車にも飛んで来たのだと思うが。



帰り13時過ぎに伐採木を見ると、クビアカトラカミキリは昨日よりは少ないが数頭走り回っていた。

やはり午後になって出動のようだ。





クビアカトラカミキリ 2022

2022-05-23 16:31:29 | カミキリムシ

昨年のナラ枯れ被害で、コナラなどの木が沢山伐採された公園や緑地は多い。

我が家の近くの緑地でも大量に伐採が進み、今まで夏になると入るのもはばかれるほど暗い森だったのが、とても明るくなった。

そして、その伐採木がそれこそ大量に積み上げられている。





今年はいろいろな甲虫が見られるのではと思っていたが、何と今まで全く現れなかった。

今日は午前中曇り気味だったが、午後晴れてきたので行ってみると、沢山のクビアカトラカミキリが走り回っていた。

あまり止まらないので、すこぶる撮影が難しい。

でもじっと見ていると、休憩に入るのがいる。




ペアになっているのもいた。




そして、頻繁に飛翔していたが、どうもなるべく太い、そして長い伐採木がお気に入りのようだ。

これから違う種類のカミキリも出て来るだろうか?




ベニカミキリ 2022

2022-05-11 21:26:40 | カミキリムシ

今回もカミキリムシです。

ベニカミキリは何回も載せていますが、今までは竹から出てきたところや、花に来ているところでした。


数日前、団地内のゴミ箱の上を歩いている赤い虫がいた。

それはベニカミキリだった。

伐採木の上に置くとゆっくりだが歩き出した。




やがて飛立ちそうになるが、うまくいかず、すぐに不時着。

それでも何回かチャレンジしてやっと飛びたった。




肢は全部V字に上げて飛ぶんだ。






ミドリカミキリ 2022

2022-05-05 18:20:34 | カミキリムシ

今日もカミキリムシです。

3連休の最後、子供の日で公園も遊歩道も人出が多く、親子連れは捕虫網を持っている家族が多かった。

人出の少ないところで虫を探していると、葉の上に何か虫がいる。




これはミドリカミキリのようだ。

拡大してみると。




頭や胸に粉をたくさん付けているが、きっと今まで育った木の中から穴をあけて出てきたばかりのようだ。

すぐに飛んでしまった。

しかし近くの伐採木にとまった。




また飛んで見つからなくなってしまった。

その後しばらく違う虫を撮影していたが、30分ほどして戻ると虫を探している父親と男の子がいたので、ここで先ほどミドリカミキリがいたと教えた。

一緒に探すと奥の方にいるのを見つけて、初めて見たと喜んでいた。

虫好きの親子に会うと嬉しくなる。


それにしても、ミドリカミキリは今まで5月15日に見たのが一番早いので、5月5日に会うのはすごく早い。




ヒメリンゴカミキリ 2022

2022-05-04 10:46:42 | カミキリムシ

いよいよ初夏という感じで、カミキリムシもだんだん見られるようになってきた。

このところカミキリムシの話題が続いてますが、今回もです。



昨年6月に初めて見たヒメリンゴカミキリですが、今年は4月下旬に見た。

遊歩道沿いにあるクロモジを見て行くと、葉に食痕があるのが見つかり、もういるのだとわかる。

まだ数が少なく見つけにくいが、そこは見つけ出し名人のWさんがこの木にはいたと教えてくれた。

遊歩道の南は大きな木が生茂り、陽があたりにくい所のクロモジである。

葉の裏の本当に見にくい所にいたが、ちょっと顔を出してもらった。




葉脈に沿って齧った食痕がある。


大きくはないが、色も形もいい。





昨日は3連休の初日で、サイクリング、ジョギング、ウォーキングと大勢の人がそれぞれ新緑を楽しんで通っている。

中には広い遊歩道の端をクロモジの枝すれすれに通る人もいるが、そんなところでヒメリンゴカミキリはゆったりと食事中だった。

ちょっと見えるところに出てもらい、バックも入れて撮らせてもらった。



忙しい季節となってきた。