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東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

惨害の及ぶところ7政治主導

2010-09-10 09:45:29 | 社会・経済

昭和20年8月に終わる軍部専横(独裁とはいわない)は典型的な官僚主導の帰結である。

高級軍事官僚が政治、外交を壟断した結果である。官僚の属性の一つに多脳化と少脳化がある。要するに船頭がむちゃくちゃに増える。縦割り行政の弊害などもその一つである。

満州事変も現地関東軍の独断で始め、軍の中央はなんらのコントロールも出来ず、結局それを追認した。

2.26事件も軍首脳のイニシャティブでは鎮圧出来なかった。昭和天皇の命令で初めて鎮圧に動いた。

太平洋戦争においても、陸軍大学の先輩である現地司令官のたてた無謀な作戦を東条首相や大本営は制御できなかった(たとえばインパール作戦)。

要約すると小沢一郎が首相になれば北朝鮮型の政治主導になる。それは金正日型の破滅への道である。民主党が政権を維持すれば、いずれは北朝鮮型になる。

かといって小沢がまけてもいつか来た道をたどる。小沢一郎が1990年代にとったように離党、野合のやり放題をして政界をかき回し、その結果、政治が官僚に対して相対的に無力化すれば、日本はかっての軍部独裁と同じになる。

それは軍部独裁よりさらにひどいことになろう。イニシャティブを取るのは予算を握る財務省か最大の税金消費者厚生労働省か、そのどちらかになる可能性がある。

その惨害の及ぶところ、とどまる所を知らず。嗚呼。

次号予告、人相から見た自民党新執行部の問題点。