まずヤクザの語釈から始めよう。最近は無学な人間が多いからね。
ヤクザな、いうことは役に立たない、あるいは、まともではない、というのが辞書に出ている第一の語釈である。わたしの辞書では少なくともそうなっている。博徒とか、ならずもの、無頼漢あるいは現代の暴力団という意味は第二の語釈である。愛読者諸氏諸嬢におかれては、以下述べることは正調な語釈の意味ととられたい。
さて、今朝7時のNHKニュースである。コロナ禍で顧客のストレスが溜まり、スーパーやコンビニの店員に暴言を吐いたりする人間が増えたという趣旨で番組を引っ張っていた。それはいいんだよ。だが、店側、店員側の対応に非常に問題が多いことを取材していない。NHKの報道局がヤクザな証拠である。
店側に不快感を持ってストレスをためている顧客は非常に多い。大多数の顧客は不快感を店に対して持っている。ただ、暴言を浴びせたり、パーティションを引き裂いたりするまで行為に表す人は少ないというだけだ。
今朝のニュースで映像を流していたのは、顧客が店員と客の間にある透明の垂れ幕を払いのけたという映像だった。ビニールのカーテンを垂らすのはいい。しかし、顧客が品物を受け取ったり、料金を現金や電子マネーで払うときにそのビニールに触らざるを得ないほどの低さまで垂らしている店が多い。あれは非常に不潔感がある。そのビニールは不特定多数の人間が触る。まるでコロナ感染を推奨しているようなものだ。無神経極まりない。もっともビニール幕を30分ごとに取り換えて消毒していればまだ我慢が出来るが。
最近ではタクシーでも運転手と客席の間にビニールを垂らしているが、ひどいのは客が料金皿や電子マネーの端末に触れられないほど、垂らしているのがある。しかもタクシーの場合客の汚い手垢でビニールが汚れて前が見えないくらい汚れている。何か月も洗わないのだろう。そういえば、この間、ある地方で乗ったミニバスでは床までビニールが垂れていて、しかも料金投入箱がはるか上にある。どうやってコインを入れるんだ。無神経な地方公共団体だ。その時はしょうがないからアンダースローでコインを投げ込んだ。コインは的を外れて床に落ちたので運転手に拾わせた。
それと、これは前に何回か書いたが、ペットボトルのドリンクを買うと、店員が汚い手で飲み口をつかむ。スーパーやコンビニで一番不潔なのは店員の手だ。本人の手は手袋をして守られているが、商品や現金を扱う手袋は細菌やウイールスの共同住宅である。この点は何回か指摘したせいか、少し改善されてきた。スポット調査では二割がた改善されたが、大多数は元のままである。最近はレジに持って行って、店員の手元を注視する。飲み口をわし掴みしてバーコードを読んだら、「気が変わったからそのドリンクは買わない」と言うことにしている。
それと、スーパーやコンビニの店員の手袋の色は業界で談合でもして決めたのか例外なく青色だ。青だと汚れても目立たないからだろう。ウイールス対策なら、病院と同じく白い手袋にするのが当たり前ではないか。すぐに汚れが目立って取り換えなければならなくなるから嫌なのか。
スーパーやコンビニの店員(より適切に言えばその経営者)は被害者ではなく加害者である。