東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

民意を問え

2009-03-30 14:06:11 | 社会・経済

1:政治家が「民意を問え」と大声で怒鳴るとき、これほど破廉恥、無責任なことはあるまい。

2:政治家が「国民を代表して」というとき、これほど笑えることはあるまい。

3:政治家が「これが国民の大多数の意見です」と自分の考えを脇において、権威付けをするとき、これほど白痴的なことはあるまい。

どうして、これは自分の考えです、と堂々と言えないのか。こんな連中に政治を任せられるかね。

1:は小沢一郎ならびに民主党幹部が多用する数少ない彼らのボキャブラリーである。

2:は社民党、民主党が多用する。とくに社民党はひどい。国民のわずかな投票しか獲得できない政党が言う言葉ではなかろう。

3:も社民党に多い。民主党にいる「市民運動家」、隠れテロリストも愛用する。

いやしくも政治家を名乗るものは、まず自らの考え、政策を明らかにして、国民を説得して、その実現に努力するのが本筋である。しかるのちに、法律、制度に定められた選挙によって国民の審判をいさぎよくあおぐのが順序である。

政治家の諸君はなぜ政治家になろうとしたのかね。思うところがあって、信じるところがあってその実現を目指したのではないかね。

それを最初から国民の財布の中を盗み見るようにして、「民意」を盗もうとしている。そうして、そういう『民意』をめくらましにする。民意が二つあったらどうするね、困るだろう。そうして大概の場合、民意は二つにすら収まらないものである。

「民意」は多分に浮浪者的なところがある。漂泊してとどまるところがないのが常態である。空を漂って千切れていく雲のようだ。政治も自称民意につれて右往左往するようになる。それもよし、か。

今朝の産経新聞「正論」欄に京都大学の佐伯教授が「民意を問え、という政治暴論」という文章を載せている。私が以上述べたことと同じかどうか知らない。別に産経の記事を読む必要もないが、民意を第一に押し立てる危うさについては危惧を同じくするもののごとくである。


刑事訴訟に持ち込むガッツがあるか

2009-03-27 15:32:42 | インポート

前回の続きだが、大相撲八百長訴訟。週刊現代は告発、刑事訴訟に持ち込むガッツがあるのか。

証拠はこれまでのところ、あまり無いようだが、これから取材してみるガッツがあるのか。

これも前にサジェストしておいたのだが、当事者が証拠になるような文書を残すようなことはまずありえない。有力な状況証拠は八百長にからむ金銭のやり取りをトレースできるかどうかだ。

週刊現代はこの点を真剣に調べたのか。記事によると八百長の相場はかなり高い。莫大な金銭が動いているはず。全部現金ということはありえないだろう。当然、銀行預金や税務書類、所得申告の書類まで取材するガッツがあったのか。

朝青龍が頻繁にモンゴルと日本の間を往復するのは、金の出し入れをするためではないのか。これを突き止めるのはきわめて困難だ。身を粉にしてジャーナリスト魂で追求する根性が残っているかだ。


大相撲八百長訴訟

2009-03-27 13:09:29 | インポート

東京地裁の判決は相撲協会の勝ち、週刊現代の負けとなった。本問題で本数を稼がせてもらった当ブログとしてフォローアップをしてみよう。

公判の経緯を知らないので昨日の新聞記事だけだが、「取材はきわめてずさんだ」とけなした後で「記事は迫真性があった」とほめている。感心しているのか非難しているのか。

また、例によってマスコミの判決報道が要点を適切に伝えているかどうかも心もとないが、とにかく軍配は相撲協会にあがった。

さて、第一印象は週刊現代の弁護士は「ヤワ」だな、ということ。控訴するなら、弁護士をかえるべきだろう。そして金もおしまないこと。

前にも(大分前になるわけだが)指摘したが、週刊現代の武田頼政氏の根拠は証言だけだ。もっとも相撲協会のほうも、朝青龍ほかの証人の証言だけだ。だから証言だけなら水掛け論だよと言っておいた。

週刊現代側の自信満々な態度から証拠の隠しだまがあると思っていたのだがね。

しかし、この状況で相撲協会の一方的な勝訴になるというのは不思議な気がする。よほど弁護士の手際が悪いと言わざるをえまい。

こういう議論もあろう。週刊現代側の証言は匿名が多い。10年以上も前のこともある。

これに対してこういう議論もある。匿名でよければこれほどうじゃうじゃ証言が出てくる世界とは一体どういう業界なのか、と。俗に言う「火の無いところに煙は立たない」ということ。火と煙は逆だったかな。

すくなくともはっきりと結論が出ないと思っていたが


AIGのボーナス

2009-03-22 09:49:09 | 社会・経済

日曜朝の週刊ニュースまとめのワイドショーでどこもAIG幹部に対する巨額ボーナスを取り上げているが、ゲストのコメちゃんがだれも取り上げていない問題があるのでひとこと。

AIGが税金で巨額の支援を受けているから巨額ボーナスを批判されている。政府支援を断るなら世論はボーナスをいくら払おうと文句は言わない。株主や債権者は言うだろうがね。いったい今回のことでAIGの株主(あるいは資金提供者かな、日本では保険会社は株主じゃないよね。アメリカはどうなっているか知らないが)が文句を言わないのかね。一蓮托生なのかな。

契約で決められているボーナスだからしょうがないとAIGの会長が言うが、どういう契約なのかね。ブルーカラーでせいぜい年間2万ドルかそころの連中なら心情的に雇用契約を言い立てるのはわかる。そう言っても彼らはレイオフされるんだけどね。

一方で途方もない金を受け取っている幹部は契約、契約と言い立てる。彼らの特殊性を考えると雇用契約ではないね、請負契約か何かだろう。

不思議でしょうがないのは、契約にはたいていの場合、不可抗力条項というのがある。戦争とか天災とかの場合は別途協議しなおすというものだ。こういう条項はなかったのかね。なければそれ自体が異常ではないか。

ボーナスにケチをつけるのは自由主義経済に反すると反論する。たしかにね。政府援助というのも自由主義経済に反するものだ。アメリカの政府支援は即刻回収するべきだ。それでこそ、アメリカは自由主義経済、資本主義経済の本家である。

AIGをつぶしてもアメリカは生き残れるか、生き残れるならおつきあいを続けてやろう。


竹中平蔵君に与うるの書

2009-03-17 07:46:54 | 社会・経済

16日の産経新聞一面に「ポリシーウオッチ」というコラムがある。そこに我が竹中平蔵が寄稿している。いわく、「政権の正当性を問う」。

大学生のような生硬稚拙な文章だ。彼の立場がはっきりしない。いまだに政治家のつもりで書いているのか。大学教師として書いているのか。郵政民営化の利権者という仮面を隠してもっともらしく書いているのか。

鳩山総務大臣が問題にしたのは、かんぽの宿売却の入札経緯である。竹中平蔵はそれを「郵政民営化」という一般的な問題にすり替えている。すっとぼけてこのような強弁をするとは田舎教師のわりには度胸がいいというべきか。

田舎教師の知能はこの程度というべきか。

田舎教師の常として、もっともらしい「学術用語」を水戸黄門の印篭のようにつきつければ無知な読者はおそれいると思っているのか。竹中の印篭は「割引現在価値」である。

このような、彼の立場からすると重要な殺し文句を一般のひとの腑に落ちるような言葉で説明することも出来ないのは、幼稚で生意気な女学生がやたらと生硬な言葉をひけらかして相手を恐れ入らせようとする未熟な精神となんら異ならない。竹中がこの言葉を理解しているか疑わしい。

竹中はいう。100億円でも「かんぽの宿」みたいなボロ資産を買ってくれれば御の字だという。ならば、100億円以上の値をつけたところをなぜ、不正、不自然な手段で排除したのか。そして、国会や世間に対して、これは公正な競争入札でございましたと嘘をついたのか。

ちなみに言うが、鳩山総務大臣も自民党の公式機関も郵政民営化の中止を主張したものはいない。竹中はなににおびえて、彼らは「竹中流」の郵政民営化が否定されるとおびえているのか。

言ってもいないことを、そうに違いないと他人の心の内を勝手に忖度して天下の公器である新聞で主張することが許されていいのか。

もう一つ、竹中は鳩山大臣が憎いのだろう。怖いが言わずにはいられない。例の東京中央郵便局の建て替え問題でも、たとえ国が株主でも経営は民間に任せるべきだという。それはいいんだよ。だけど株主が最終的なVETOを持つのはあたりまえだろう。

それが無視されれば株主総会は意味を持たなくなる。最後は株主が「良きにはからえ」とも「考え直せ」とも言う権利、決定権を持っている。そんなことも大学教師のくせに分からないのか。

+ 今回のかんぽの宿不正入札事件は、競争入札という自由主義経済の根幹をなすものが踏みにじられているケースだよ。小泉、竹中の言う民営化の大義名分が立派に貫徹されるためには、君たちが率先して摘発し、是正すべき事柄ではないか。

西川社長のやり方が民営化の精神だというなら、それこそ民営化という立派なオベベに墨を塗りたくるものである。カッコ民営化カッコ閉じる、こそ粉砕しなければならなくなるのだヨ。

竹中平蔵君の役割は一体何なのだ。民営化を立派に貫徹したいのか、それとも民営化をお仲間の利権マシーンにしたいのか。再度産経新聞に書く機会があったなら、はっきりとしたまえ。


日刊ゲンダイの在日度

2009-03-05 18:17:50 | 社会・経済

かねてから小沢一郎に異常に肩入れしているゲンダイが、第一秘書逮捕のニュースをどう扱うか興味があった。普段は買わないのだがキオスクのビラを見て今日のゲンダイを買った。

予想通りだね。ゲンダイは小沢一郎の記者会見そっくりそのままの主張をしている。検察の陰謀、不当逮捕だと一面から三面あたりまで全ページを使って小沢擁護だ。どうかね、ちょっと無理があるのではないかな。

アメリカからの圧力があったとも書いている。これはあり得るのだが。しかし、不当捜査を要求したのではなかろう。検察が躊躇したのを問い合わせぐらいはしてきたかもしれない。べつにこれが今回の捜査が不当であるということにはなるまいヨ。

ゲンダイの小沢一郎に対する思い入れを読むと、インターネットであふれている小沢の両親が半島系だという説は案外本当かもしれない。日頃からゲンダイは記事のみでなく広告でも在日度が高いからね。

インターネットの情報で私も教えてもらったが、「小沢一郎 済州島」でグーグルやヤフーを検索すると数万の記事をヒットする。

取りとめのない記事も多いし、インターネット情報の常として重複も多いが、それによると彼の父親(日本名を持つ、吉田茂に重宝がられて閣僚もしている)は地理的には北朝鮮系でもちろん戦前の皇国の民である。母親は戦後済州島からきた人だそうだ。

だれかノン・フィクション作家が小沢一郎の伝記を書かないかな。もちろんちょうちん作家は駄目だよ。自民党のET長老議員の伝記も出ているしね。小沢一郎のもあっていい。政権をうかがう野党第一党の党首だからね。どういう人物か国民は知る権利がある。

& 1月29日産経朝刊の記事「じわじわ小沢氏離れ」によると;

「27日午前民主党の衆参国会議員の国会事務所のポストには、『民主党衆参国会議員各位 これを読めば石川議員逮捕の背景が分かります!!』と書かれた森裕子参議院議員のメモと検察を批判した日刊ゲンダイのコピーの束が投げ込まれた」

やはり日刊ゲンダイは小沢が買収したらしい。あるいは在日系資本だろう。一応講談社になってはいるが。社内の過激分子に乗っ取られたのかな。

エロ記事にあふれ、小学生のような日本語しかかけない記者しかいない、そして在日系のエロ、風俗店の広告ばかりのタブロイド紙を救世主のように頼る。森裕子さん、あわれだね。

こんないかがわしいエロ新聞を権威のように振りかざすようなみっともないことをするかわりに、小沢一郎問題調査グループを民主党内に設けて自分たちで調べて国民に発表すべきではないのかな。

検証もせずにエロ新聞のコピーを配るとは。狂人、凶人としか貴女 は思えない。

がんばろうね。もりくん


法廷で弁護士が言うことだ

2009-03-04 13:04:01 | 社会・経済

今朝小沢一郎の記者会見をちらっと見たが、あんな弁解じみたことは、いよいよ刑事被告人として法廷に引き出された後で、追い詰められた弁護士が苦し紛れに陳述する下手な演技である。

あの手のまやかし、すりかえ、目くらましは裁判員制度が導入されて、素人の陪審員が短時間で結論を出さなければなると、へっぽこ弁護士が多用することになるかもしれない。

いやしくも大政治家が、まだ失脚していない野党を代表する党首が記者会見で述べることではない。

民主党の鳩山君や菅君もあれで行こうと了承しているのかね。直前の打ち合わせで。君たちには政権を担う資格は無い。

+ 小沢一郎もPAKAだ。お雇い弁護士が土壇場で考えればいいことを、今から開陳している。テレビを録画した検察はプロだから、絶好の材料入手とほくそ笑んでいる。

小沢の理屈は非論理的で主語と述語がつながらない(すりかえ、めくらまかし)のオンパレードであり、かたや同語反復的で無意味かつ無内容な主張であふれている。

感情的な「単語」で国民を攻略しようとしているが、文章として意味をなしていない。


目白の意向

2009-03-04 08:53:16 | 社会・経済

きみは目白の意向という言葉を知っているか。かって目白に田中角栄という男が住んでいた。いまはその娘が住んでいるらしいが。

折々、菓子折りのなかに札束を詰めて付け届けをしておかないと、なにか政府関係のプロジェクトや国が許認可権を持つ事業を始めようとするときに目白から横やりが入り、いちゃもんをつけられる。

特定のあっせん、口利き、依頼事項が目の前になくても付け届けを怠ってはならないといわれた。西松建設の役員は献金は特定の事業に対する口利きあるいは見返りというよりも、事業の邪魔をされないために餌を撒いていたいたと検察にはなしているそうだ。

田中角栄や小沢一郎のやりかたは総会屋のやりかただ。毎年いくばくかの金を与えておかないと、自分のところの機関誌に会社のスキャンダルを載せると脅かして圧力をかけるわけだ。


縄つきの系譜

2009-03-04 07:56:18 | 社会・経済

小沢一郎のゼネコン疑惑がキックオフしたようだが、思い起こせば「縄つきの系譜」だね。

田中角栄も御用になった。金丸信も縄つきだ。竹下昇はリクルート疑惑で首相を辞職した。竹下の晩年の何年かは病気と称して人前にまったく出なくなった。あれは考えてみると、また、疑惑が立件されそうになって、あわてて仮病を装ったとも考えられる。

あの時は異常だった。普通政治家が病気と発表すると、政治家たちがぞろぞろと見舞いにいくが、あの時は入院しているのか、自宅にいるのかも一切報道されずまったく動静がわからなくなった。妙なことだと思ったことを記憶している。

竹下の動静がまったく分からなくなってから彼の死亡が確認されるまではずいぶん長かった。数年間もそうしたおかしな状態が続いたのではないか。

田中角栄、金丸信、竹下昇はいずれも小沢一郎の親分だ。かれはこれらのボスの腰に巾着切りのように張り付いてのぼりつめた。竹下昇のあと金丸が小沢を首相にしようとしたという話がある。ほんとかどうかわからない。小沢は断ったことになっているが、ボスの金権政治家たちの闇の部分を仕切ってきた自分が表に出れば、自分の裏仕事にもろにスポットライトが当たることを恐れたのだろう。

小沢一郎が自民党を出たのは竹下昇の跡目争いの時だったかな。こういう人間が政治改革をいうのは笑うに堪えるね。

参議院選挙に一回大勝したからというので、それだけの理由で小沢一郎を党首にする民主党も似たようなものだ。


イチローは野茂を超えられるか

2009-03-02 07:12:16 | 社会・経済

WBCの練習試合がひととおりすんだわけだが、

なんとなく去年のペキン・オリンピックの前のようだね。あの時も巨人との練習試合で大敗していなかったっけ。

ダルビッシュは相変わらず球になじめないようだし。星野監督の対応にも一理あったか、なんてことにならないように願うばかりだ。

イチローの人相も気になる。あれだけの実績のある選手だから予測は険呑だからやめておくが、得意の人相見といこう。

3年前のWBCから変化は徐々に起こっているのだろうが、お利口さんモードはどうも好きになれない。マスコミへの対応も以前と違って優等生的だし、彼には似合わないが君はどう思う。今のほうが好感が持てるのかね。

前のようにマスコミを遠ざけて自分に集中しているときのほうが好ましい。人には個性がある。今のパターンはイチローには似合わない。

そこに行くと野茂はえらい。現役の最後まで自分のスタイルを崩さなかった。

+ 前回のWBCとは全く環境が違う。

前回のWBCと今回ではコーチ陣が全く違うようだ。今回はコーチの数も多く、みなWBCの監督を原監督のかわりにしてもおかしくないようなビッグ・ネームぞろいらしい。前回は王監督の個人営業みたいだった。

だからイチローがチームリーダーとしてしゃしゃり出ても役割を果たせたわけだ。それに前回はメジャーリーガーの選手はそんなにいなかったんじゃないの。逆にいえば、イチローのメジャーリーガーとしての威光があったわけ。

今回はメージャーリーガーの数が多い。野手、打者でもずいぶんいる。岩村なんてワールド・チャンピオンの立役者だろう。

テレビを見ていると試合後のインタビューで紹介される発言はイチローばかりだが、本来は監督やコーチに聞く質問が多い。他のメジャーリーガーも面白くないだろう。

前回もイチローは打撃に専念していないのか、打率はあまりよくなかったと記憶する。大体、かれは記録志向の選手で、フォア ザ チーム というタイプではない。マリナーズとの契約でも一番しか打たないとか、ライトしか守らないとか自分の記録のことしか考えていない職人である。

シアトルのマスコミもそういうイチローの姿勢を批判したことがある。イチローは打撃に専念させたほうがいい。そうすれば打つときには打つだろう。

++ それともう一つ

イチローは大試合のプレッシャーに免疫があるのかね。ほとんど経験がないのではないか。マリナーズは長年にわたって優勝を争うようなチームではなかったし。これがヤンキースやレッドソックスにイチローがいたらあんなに打たしてもらえたか疑問である。マリナーズにいたからこそ残せた大記録だろう。