東方のあけぼの

政治、経済、外交、社会現象に付いての観察

まるでクスリが切れたみたいな

2007-05-26 19:33:58 | インポート

朝青龍は今日も琴欧州にあっけなく負けた。ここ何日かおかしいね。まるでクスリが切れたみたいだ。NHK解説で師匠の高砂親方も、切れた切れたといっていた。

ディック・フランシスの競馬ミステリーで大量にアドレナリンを注射して大穴を仕組む話があった。あるいは条件反射的にアドレナリンを大量に放出するようにするスジだったか。とにかく爆走するか暴走するわけだ。

八百長報道が本当のような感じになってきた。いままで負けていた大関なども勿論片棒を担いでいたわけだが。

ここのところ、朝青龍の体がやけに白っぽく見えるんだよね。テレビパドックから見ていると。講談社側特別班の私生活への監視が厳しくなって不如意になってきたのかな。「注射」にも二種類あるからな。ホンモノの注射も出来なくなったのかもしれない。もっともニンニク注射は認められているのかな。

強かったころの様々な言動のトラブルも精神面へのクスリの副作用だったとも考えられる。


北の湖君への助言

2007-05-26 14:31:01 | 社会・経済

今日の産経新聞相撲欄によると、石橋義夫という横綱審議委員がいいことを言ったらしい。「白鵬の横綱昇進を全会一致で推薦するだろう。(日本相撲協会から)諮問がなければ、全委員が辞めるでしょう」だと。

辞めてもらったほうがいいだろう。いやさ、お富、横綱審議委員会という50年体制は廃止したらいい。戦後レジームからの脱却である。石橋義夫というのは女子高の校長かなんかのようだ。

北の湖理事長もなやむところだろう。そこでうまい解決案を伝授しよう。白鵬を横綱にしたらいい。ただし条件がある。

1・すぐ伊吹文部大臣をたずねて財団法人の資格を返上すること

2・NHKに中継契約廃棄を申し入れること

3・記者会見を開いて報告すること、その場で八百長問題についての質問がでたらノーコメントで押し通すか、安倍首相流に「否定も肯定もしない」とすっとぼけること(財団法人格でなければオイラもやかましいことは云わない)

なお、このように事態が推移したなら、講談社と相撲協会はすみやかに和解交渉に入るべきである。


県警本部長は選挙でえらべ

2007-05-25 17:31:22 | 社会・経済

今週の週刊誌はまともなフォローをしていない。といっても木曜日発売の週刊文春と週刊新潮に代表させているのだが。こんな記事しか書けない様じゃだめだ。もっともまだ時間がたりないのかな。

さて読者の皆様もお分かりだろうが、このブログは誰も賛成しないだろうという視点から、そういう視点を探して書いている。だから書いてすぐにそうだそうだ、といわれると間違えたことを書いたかなと慌てる。そんなにすぐ分かってもらってたまるか、といささか不遜だね。

今回の事件に対する警察幹部の対応はさすがに非難一色のようだ。べつにオイラのブログが俗化したわけでもないようだ。ま、憎まれ口はこのくらいにして。

今日の産経新聞15面の正論欄の執筆者は歴史家の秦郁彦氏だ。「愛知立てこもり事件の不手際を糾す」とある。歴史家でも専門外のことに一言云わずには入られない心境なのだろう。秦氏は解明すべき、究明すべき点として数点を列挙している。これは週刊新潮、文春が取材すべきポイントでもあった。取材前に彼らに見せてやればよかったね。

そこでだ、当ブログしか書けない視点から一つ提案しよう。当ブログしか書けないものを書こうと思う。もっとも、万が一、すでに誰かが提案していたらごめんなさい。

県警本部長は選挙で選ぶか、政治任用にすべきだが、この場合は政治任用はなじまないかもしれない。知事のように選挙にすべきだ。今回のようなことがあれば責任を問われて次の選挙では間違いなく落選する。警察庁のキャリア官僚から任命してはだめなことは今回ではっきりした。キャリア官僚は40歳定年にすべきだろう。再就職の世話などする必要ない。パチンコ屋のガードマンぐらいにはなれるだろう。

& 一ひねり

県警本部長だけ責めていればいい、というこどでもないようだ。もっともおちつくところは県警本部長の無能、優柔不断、日和見に帰するのではあるが。

下から、横から、そして上からの介入、騒音に影響されただろう。官僚の世界というのはそういうものだ。SITだSATだ、やれMAASだとかをまとめる力量がなかったとかいわれている。その通りなんだろうが、上からというのも究明する必要がある。漆間とかいう警察庁の長官はもと愛知県警本部長らしい。

彼も無能で今では安倍首相におもねるパーフォーマンスが目立つようだが、今回はどうだったか。ひょっとすると安倍首相の責任もあるのかもしれない。夏の参議院選挙への影響を間違って読んで干渉した可能性も検証しなければならない。狙撃、強行突入が世論に不利と読み間違えて干渉してきた可能性なしとしない。

とするとだ、警察庁長官も選挙でえらぶべきだ。国家公安委員長、これは準閣僚だから政治家の中から首相が任命するわけだ。責任の取り方は首相が罷免するか首相も辞任するかだ。

&& 本日朝の某テレビに出ていた佐々淳行氏のはなし。彼は浅間山荘事件のときの警察の責任者だったが、当時の後藤田官房長官から発砲しないで解決しろと指示を受けていたという。とすると、今回も官房長官あるいは安倍首相の指示があった可能性がある。塩崎官房長官は昔の後藤田氏のように強力な指導力はないから出ているとすれば、安倍首相から直の命令があった可能性を否定できない。


トイレのなかで

2007-05-22 07:58:26 | 社会・経済

副題:膀胱と記憶の密接な関係についての発生学的考察――

朝目が覚めたときに、どういう具合なんだかやけに昔のことを思い出すことない?ちょうど膀胱が満杯になってそろそろトイレにいかなきゃって思うんだよね。そういうときにとんでもない昔のことが頭にうかぶ。あれは膀胱の刺激が脳の記憶中枢を刺激するんじゃないかな。さっそくインターネットで膀胱と記憶中枢の発生学的関係の文献を検索してみよう。

さて、今朝は昔の週刊ポストの記事を思い出した。あれはもう大分前のことだ。まだ10年にはならないだろうが。今の週刊現代のように大相撲の八百長疑惑のキャンペーンをしていた。その時にどうも不自然だなと感じたから記憶の底に残ったんだろうが、昨日の週刊現代の記事が一晩寝て頭のなかでこなれてきたせいだろうね。まったく同じ表現があるんだよ。

力士の八百長の段取りはトイレの中でやるというんだね。どうもあまりに漫画的でかえって記事が信用できないと思った。しかし今回の週刊現代でもおなじことが書いてある。そうするとまんざらウソでもないのかな、なんてね。記事によると談合は力士本人同士ではなくてメッセンジャーの付け人がするそうだ。これも昔のポスト記事とおなじ。

トイレと言うのは東京なら国技館、地方ならそれぞれの会場なんだろうが、力士専用のトイレがあるのかしら。よほど隔離されていて観客は勿論のことマスコミも入れないところなんだろうね。それで談合の首尾は力士の体を洗いながら付け人が報告するのかな。今は携帯もあるから直でやれば秘密も漏れないし簡便だと思うんだがね。

それとポストと現代で共通している点は八百長の金銭の精算は場所後の地方巡業中に行うんだそうだ。みんな500万円ぐらい札束をいれたかばんを付け人にもたせているそうだ。そりゃ、銀行振り込みより現金のほうが証拠は残らないやね。

政治家はこういうことを料亭でやるんだが、力士はトイレでするわけだ。


横綱審議会に諮問しますか

2007-05-21 21:00:10 | 社会・経済

白鵬のことだ。ヨイヨイじじいの集まりである横綱審議会では諮問されればほいほいと認めるだろう。例のエビジョンイル、NHKのワルで現横審委員長は「白鵬はまったく問題ない」なんてピントはずれのコメントを出している。倒した相手に手を差し出しているし、だって。聞いてあきれる。

朝青龍に代表されるような、不必要で危険な駄目押しは勿論いけない。しかし、転がした相手を助すけ起こすのが美風だなんて虫酸が走る。NHK好みの偽善だ。ま、すべてにピントが外れたヨイヨイたちだから相撲協会の都合の良い道具になっているわけだ。

今日発売の週刊現代ね。今回はすぐに新聞やテレビがフォローしている。かってないことだ。しかも早業だ。おっと、タイトルを紹介しなければいけない。「朝青龍と白鵬の300万円八百長を宮城野親方が告白した証拠テープ一挙公開 愛人女性が実名・顔出し」というのだ。

問題のテープは今月12日早朝(だろう、ベッドの中だろうからね)録音されたとある、それから大車輪で本日発売の記事となった。一つにはこのままいけば白鵬の横綱昇進は間違いない、それはまづいというので場所中にぶつけたのだろう。もし、週刊現代が言うとおりなら、昇進させた後ではいろいろ厄介になるだろうしね。使命感は認める。

親方の愛人が録音したと言うのだ。実名、写真入で出ている。匿名ではない初めての証人ではないかな。かなり体重の乗ったパンチになるだろうね。

今後の白鵬の成績をみないといけないがこの調子で勝ち進むと当然、横審への諮問が問題となるだろう。諮問はたしか、理事長ではなくて審判部長がするんだよね。さあ、どうする。

横綱のほかにすべての大関が八百長に関わっているとも書いているが私の心証でもそうだな。カイオウや千代大海は勝った相撲と負けた相撲の落差が大きすぎて不自然だとかねて思っていた。栃東は大関から転落してもすぐに戻ってくる。かって例の無い不思議な記録の持ち主だ。

一番失望したのは琴欧州だね。ファンだったんだが大関になってからは別人のようだ。膝かどこかを故障してからだと強いて信じようとしていたが無理だったね。欧州勢では同じような感じのがいるね。黒海なんかもその一人だ。2人とも最初の馬力でガンガンやれば本人だけではなくて大相撲の人気ももっとあがっただろうに。


愛知の立てこもり拳銃死傷事件

2007-05-19 08:54:01 | 社会・経済

こんなひどい事件があるかね。これで警察の指揮系統の人間が一人も重く処分されなければ驚きである。

事件直後に駆けつけ、犯人にクビを撃たれた警官を倒れたまま長時間放置した行為は弁解の余地が無い。あとで投入したSATの若い隊員が射殺されたが犬死ではないか。未曾有の不祥事だ。SATの隊員がかくも簡単に多少銃の扱いになれたとはいえ、元ヤクザに簡単に撃たれるとは。百戦錬磨のテロリストを想定して日ごろ訓練をしているのではないか。

SAT隊員に無用なしばりをかけたとしか考えられない。そうだとすれば、警察幹部による殺人罪にあたる。

今日のワイドショー(4チャンネル)でも指揮官の問題が出ていたようだが、たまたまチャンネルを合わせて最後のほうを1,2分見ただけなのでどういう話をしていたかまでは分からない。こういう問題は新聞や週刊誌が後でじっくりとまとめてほしいね。とくに指揮命令系統は氏名入り、時系列で詳細に報告してもらいたい。

すくなくとも責任は現地警察署長くらいではすまないだろう。最低でも県警幹部、警察庁、国家公安委員長あたりは調査の対象にしなければいけない。

SATの使い方だが、普通に考えれば緊急事態の制圧が第一任務であろう。今回そういう使い方をしたのか。犯人の捕獲を至上命題にするのは、のちに犯人の尋問が絶対に必要な場合に限られるだろう(たとえば国家機密を狙うスパイ)。今回そんな必要はないように思われる。急迫した事態を即刻制圧するのが第一の目標だろう。

安倍政権は国民の安心安全を第一とするそうだが、今回は安倍さんが自ら事態に対処する姿勢を示すことが大切である。


アルカポネも脱税で年貢を納めた

2007-05-14 19:01:20 | 社会・経済

今日発売の週刊現代、球界裏金汚染追及第三弾だそうだ。プロ野球の裏金汚染といわないところがいい。アマチュア側が一方の当事者だからだ。レッドソックスに行った松坂投手の疑惑だ。巨額な裏金が関係者に渡ったなら、受け取った側がどう処理したかだ。確定申告でちゃんと申告していればいいが。たしか脱税にも時効があるよね。何年だったか。微妙なところかな。

出すほうもどういう会計処理をしたかだ。経費として認められる費目で計上していればいいが、西武は帳簿がしっかりしているそうだから、調べれば分かるだろう。プロ野球の裏金疑惑は追及しやすいと思うね。税金関係を調べていけばいい。

それに較べると大相撲の八百長疑惑は証拠を出すのが難しそうだ。証人といっても双方にいるんだろうからね。もっとも講談社側に証人がそろうかどうか。どうせ角界の人間なんだろうが匿名では取材に応じても裁判で証人になってくれるかどうか。いきおい、朝青龍の私生活を微細に暴いて、いかにその証言が信用できない人間かということを説得していくより手は無いんじゃないかな。お互いにしんどい裁判になるだろう。

係争中だからというのか、大相撲の八百長裁判の経過報告を週刊現代は紙面でしないね。そのうちにお互いにくたくたになって曖昧な示談が成立するのかもしれない。

聞くところによると、裏金の交渉をするときに、球団はこのカネは税金がかかりませんからというセールストークをするそうだ。相手が一億円を要求する。球団は6,7千万円を提示する。結局手取りは同じになるというのだ。球団も経費が少なくてすむわけだ。


タクシーにスイカ

2007-05-12 18:44:45 | 社会・経済

日本交通のタクシーに乗ったらSUICAの読み取り機があった。料金は運転手が手動で入れるために、別の端末あり。運転手はさんざん悪口をいう。操作がめんどくさいのか。

今導入しているのは日本交通と国際だかどこかの大手で、いずれも一割程度の車両に導入とかいう。全車に配備されるのは今年の末になると言う。

運転手の話を聞いていると残高など間違いなくICカードに記入されるのか危なっかしそう。PASMOも使えるという。信頼性が確保されれば便利なサービスだろう。

& 導入が遅れるのはパスモの品不足と同じ原因らしい。要するに生産を独占しているソニーのICカード(フェリカ?)の生産が需要に追いつかないためらしい。


またぞろ靖国問題4

2007-05-10 17:06:24 | 社会・経済

現在の厚生省の組織図を見ると、復員事務を扱う独立の部署はないようだ。戦後61年復員事務もなくなったのかもしれない。扱うとすれば社会援護局あたりか。

靖国神社への合祀資格者の名簿を提出していたのは厚生省の復員局であったらしい。その前身は第一復員省(陸軍)と第二復員省(海軍)であろう。もっとも終戦直後の大混乱と膨大な復員事務で靖国神社への合祀リストを作っている暇はなかったであろう。さて問題のA級戦犯の合祀リストを作成したのはその厚生省の復員局の事務方であったという。すべて旧軍人(軍事官僚)であったということだ。

官僚の「仲間てんこ盛り」は現在の行政改革をめぐる喧嘩を見ても明瞭である。合理的な事務処理などは期待できない。WIKIPEDIAの「松平永芳」によると、A級戦犯合祀を松平に勧めたのは元最高裁長官の石田和外だったそうだが、かれは松平の同県人(福井)だ。

ここにも東北北陸諸藩(維新の負け組み)のアフィニティが見出される。薩摩や長州が「関が原の恨み」をいえば、徳川恩顧の弱小藩は「明治維新の恨み」つまり「戊辰戦争の恨み」をいうわけだ。招魂社(靖国神社)には戊辰戦争の賊軍「徳川方」の戦死者は祭られていない。こんどは何が何でも、というわけだ。

当ブログでは東条英機に対する批判を多数掲載してきたから、合祀問題についてはどう考えているのかと思われた読者もあるだろう。しかし、この問題は書きたくなかった。あえてシナ、半島を利するようなことは言いたくなかったわけである。

それとクズ屋から古紙を拾い集めてくるような文芸春秋、日経、朝日の入手経路の胡散臭い平民出身の侍従たちのメモやら日記の記事がひょくひょく飛び出してくるのを苦々しく思っていたからである。


またぞろ靖国問題3

2007-05-10 11:39:05 | 社会・経済

A級戦犯を合祀したときの宮司、松平永芳氏について。越前松平春嶽の孫だかひ孫という。これが押さえておく第一点。終戦時サイゴン駐留日本軍の海軍部部長、少佐であったこと。これが二点目。暁星中学を卒業して海軍機関学校を卒業している。すなわち軍事官僚であるということ。キーワードはこんなところか。

越前松平は徳川親藩であるが、いわゆる御三家ではない。昭和の政治を牛耳った軍事官僚をみると圧倒的に旧徳川譜代藩出身が多い。秦郁彦君とか現代史、昭和史研究家にお願いしたいのはクズ屋と付き合うのは止めて、昭和時代の有力軍事官僚の地方分布を調べてほしいことである。クズ屋と付き合うとはどういうことか。それは次号以下で説明する。

大正末年、明治維新の元老達が死に絶えると、陸軍、海軍の大将、元帥には薩摩藩や長州藩系はほとんど絶えてしまったことがわかるだろう。薩長派閥の打破というのが昭和の風潮であるが、後に出てきたのも偏っていてほとんどが明治維新で徳川側についた弱小藩の出身者であろう。大将にはならなかったが、満州事変を画策した石原莞爾は会津の人間、東条英機は東北盛岡あたりの小藩でしかも能役者として仕えていたものの子孫だ。山本五十六は長岡の出身である。

昭和の政治を牛耳った軍事官僚はこれまた、非常に偏っている。そして更にわるいことに核がない。あるいは統制がとれていない。官僚がトップになると必然的にそうなる。東条英機などはその軍部の無統制を制御できるのではないかとの「ご期待」で首相になったわけである。

明治維新の薩長閥には元老と言う核があった。かれらは確かに旧藩の武士であったから、下級官僚ではあった。しかし、明治になってから整備された官僚のキャリアパス(武官、文官)に乗って世間をしらずに出世のエスカレーターを上ってきたものではない。むしろ最初から上級武士のキャリアパスを外れていた。彼らのキャリアは官僚機構の枠外で築かれたものである。世間、世界を見るパースペクティブはたしかなものであった。そうでなければ命を落としていたのだから。