月岡芳年が女性のしぐさを「~したい」と描いた美人画
見立多以尽(みたてたいづくし)より
『いっぷくのみたい』
国立国会図書館デジタルコレクション
大蘇芳年筆
詞書
明(あけ)ぬうちにと葛城の
神ならねども束縛(しばられ)し
雇夫(つとめ)の躬(み)ゆえ 店(たな)の首尾
計って帰す後朝(きぬぎぬ)に
さぞ今ごろはと相思草(おもいぐさ)
くゆらすむねの けむりぞ細けれ
小説の作者 轉々堂戯記
後朝(きぬぎぬ)=衣衣
①衣を重ねて掛けて共寝をした男女が、翌朝別れるときそれぞれ身につけるその衣。
②相会った男女が一夜をともにした翌朝。また、その朝の別れ。