Die Mondsonde -イギリス航海日誌-

2011年春よりLondon勤務。WEのミュージカルと日々の生活を綴ります。
Twitterはmondsonde。

大学の街 Oxford

2012-10-15 23:29:36 | イギリス旅行
ここ2週間ばかり耳が痛くて病院に行ったら突発性難聴と言われてしまいました。酷い時は常時耳の隣でバスがアイドリングしているような耳鳴りがあるので、しばらく観劇はおやすみです。幸い、症状、聴力ともに戻りつつありますが、聴力が戻るのは早期受診の場合でないとどんどん確率がさがるそうなので、皆さん、お気をつけて。そんなわけで、しばらくたまった旅行記でも書こうかとおもいます。あ、いや、たまった観劇記でもいいんですけどね、ははは。自宅のノートPCを起動させても耳が痛いので、iPadからかいているのですが、これまた書物には適してないですね。。。

ということで、10月のオックスフォードに行ってきました。なんと3回目(12年で3回目だからまあいいか)。毎回違う人と行っているような気がする。その割には実はあんまり街並み覚えてなかったりして焦りました。クライスト・チャーチ・カレッジとか、アリスのお店とか川沿いの雰囲気とかはよーく覚えているんですけど、街全体は。。。しかも毎回駅から遠い、って思うし(笑)


オックスフォードは、ロンドンのパディントン駅から電車(First Great Western)で1時間くらいでついてしまうので、十分日帰りできます。往復切符でも安いし。というか、オックスフォードだけだと一泊二日では時間もたないかもしれない。。。前回、前々回きた時はオックスフォードからさらにシェイクスピアの故郷ストラトフォード・アポン・エイヴォンも行きました。今回はコッツウォルズとの組み合わせ。いずれも直通出ない場合はオックスフォードが乗り換えなので、立ち寄ってからさらにその先に行けるところが便利っちゃあ便利かも(笑)


オックスフォードと言えば、なんといっても大学の街。オックスフォード大学、となっていますけれど、実質的には学生はその中にある46ものカレッジのどれかに所属して学生生活を送ることになるので、オックスフォードの学生にとってはどこカレッジ出身かが気になるようです。ちなみに、初対面でも出身カレッジが一緒だったりすると、急に先輩後輩になっちゃうから不思議。ここで学んだ有名人は数しれず、昔は私はオックスフォードと言えばトールキンとルイス・キャロルと私の敬愛するC・S・ルイスだ!と思っていたのですけど(文学者ばっかり、ちなみに全員違うカレッジ。あ、あとオスカー・ワイルドも?)最近はオックスフォードといえばだれなんでしょうね。やっぱりハリー・ポッター??(出身者じゃないけど)あと誰かいましたっけ?いすぎてわからないのかも。とにかく、この街でナルニアや指輪物語ができたのかと思うとそれはそれでわくわくするのです(毎回同じこと思うんだけれども)。どんな感じでシンダリンとクウェンヤの違いとか話されたのかしら、とかね。今のオックスフォードには雰囲気としてナルニアのナの字も見当たりませんが、カーク先生のお屋敷のモデルなんかはオックスフォード郊外のマナーハウスとかだったのかもしれない、と思うのです。お屋敷の大きさとか、部屋数とかね。



オックスフォードといえば、良くこの写真が使われるそうですが、これ、ラドクリフカメラといって、単なる円形の建物。中は今は図書館のリーディングルームとして使われているそうで、一般には公開されていません。。あいにくの天気でしたけど、まあ、イギリスだからね!青空バックの写真があったらおー、貴重!とでも思ってください。この写真は、ラドクリフカメラの向かいに立つセント・メアリ教会の尖塔に登ってとった写真です(影で写っているのがその尖塔)。このセント・メアリ教会の尖塔に登ると、オックスフォードの街並みが一望できますので、体力ある人にはお勧めかも。それぞれのカレッジが有するゴシック様式の尖塔、煙突、広場に日時計、よーく見渡せます。遠くにはコッツウォルズの山々(多分)、近くにはオックスフォードを流れる川。地図と照らし合わせながら、あれはどこのカレッジ、これはどこのカレッジ、とやるのも楽しいです。あ、でも、尖塔の上はすれ違えないほど狭いのでお気をつけて。上から見るオックスフォードのカレッジの広場の壁には、大抵大きな日時計が取り付けられています。流石!懐中時計見ながら遅刻遅刻って走って行くのはうさぎくらいってとこでしょうか。(ちなみに、不思議の国のアリスのうさぎのモデルはルイス・キャロルが教鞭をとっていたクライストチャーチ・カレッジの学長であったアリスの父親なんだとか)



オックスフォードの街並みを巡るのにこれが正しい、というルートはないとおもいますが、観光案内所に行くとカレッジの名前と幾つかのオススメルートが入った地図を買えますので(確かただじゃなかった)、よかったらそれに沿って散策するのも楽しいかも。


私は、ラドクリフカメラから向かいのセント・メアリ教会に抜け、ユニバーシティ・カレッジ(C・S・ルイスの出身カレッジ)を右手にhigh streetをボタニック・ガーデン(植物園。ただで見れる植物園前の薔薇園はシーズンならとっても綺麗だと思います!なぜかいつもオフシーズンにオックスフォードにいる私。)までいき、植物園を横目にrose laneをすすみ、川べりをちょっと楽しみんでからマートン・カレッジの方へDeadman's walkを歩き、マートン・カレッジとコーパスクリスティ・カレッジの脇のすてきな小道を通り抜けてMerton streetからhigh streetへ戻ってきました。



ラグビーフィールドごしに見るコーパス・クリスティ・カレッジ&マートン・カレッジ全景。皇太子殿下が学ばれたカレッジだとか。



そのラグビーフィールドとマートン・カレッジの間の小道はdeadman's walkと名付けられえています。そのむかし、本当にユダヤ教の死者をシナゴーグでのお葬式のために運んだ道だとか。ひええ。


high streetに戻ったらQueen's laneをとってポードリアン図書館まで戻り、もう一回ラドクリフカメラの脇を通ってOriel streetからコーパスクリスティ・カレッジへ。ラドクリフカメラが二回目なのは、最初についた時が早すぎてセント・メアリ教会の尖塔の入場時間になっていなかったので戻ってきて、尖塔まで登ったからなのです。すれ違えないほど狭いので、入場制限でもするのかもしれません。


コーパスクリスティ・カレッジを通り過ぎると、今度は右手に庭越しにクライストチャーチ・カレッジが見えてきます。今や、オックスフォードイチ有名なカレッジですね。


紅い蔦の絡まる洋館、といった雰囲気。でも、煉瓦じゃないんですね。オックスフォードの街並みは、実はどれも黄色っぽい岩が使われた建物になっています。ひょっとしたら砂岩のようなこの石がオックスフォード近郊でとれるのかも(これが、コッツウォルズの街並みにも使われているコッツウォルド・ストーンと同じ石なのかどうかはわかりません)。


クライストチャーチ・カレッジは、シーズン関係なく食事の時間を除いては中に入れるようです(もちろん有料)。食事は、あのハリーポッターの撮影で使われたグレートホールですから、一見の価値あり。ハーマイオニーいないけど。クライストチャーチの中でみれるのはこの大広間、中庭、教会。私が訪れた時はなんと新入生の入寮のタイミングばっちりかさなり、キャンパス中に引っ越し荷物を抱えた学生(その親) がうろうろしていました。よい学生生活となるといいなあ…と、ヌルい目で見守る元学生の私(笑)



クライスト・チャーチ内部の教会。ステンドグラスが素敵な教会でした。ステンドグラスの写真じゃないけど。クライスト・チャーチの中庭はそれはそれは広くて、こんなところで学生やれるのはいいなあ、と思ったこともありますが、四六時中観光客がいるのもどうなんでしょうねえ。



先ほどとは反対側からみたクライスト・チャーチ・カレッジ。無造作なようでいて、お花が綺麗に植えられていたり、芝生に手が入っていたりするのはいいですね。


このクライスト・チャーチ・カレッジの近くにはかわいらしい小さな不思議の国のアリスのお店もあります。12年ぶりにのぞいてみたけどおんなじような感じだった。ナルニアのお店とかあったら買い占めるのになあ!オックスフォードの街では、学生の街らしく、カレッジの名前と紋章の入ったカフスボタンだったり、マフラーだったりを売っているお店がそこかしこにあるんですけど、タムナスさんの赤マフラー、とかタムナスさんの傘とか、ルーシーの刺繍入りハンカチとか売っているお店があったら面白いのになあ。。。


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1 Comments

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想像できる~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ (butasan_shippo)
2012-10-16 12:09:36
映画版のカーク先生の眼鏡とか!
ルーシーの魔法の薬とか欲しい(=´∀`)人(´∀`=)
私もオックスフォード二回いったけど、記憶ないんだなぁ笑
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