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くいしんぼう日記

クラシック音楽、旅、グルメ・・・

ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭 バッハとヨーロッパ

2009年05月07日 09時15分06秒 | 音楽
東京国際フォーラムで行われていた『ラ・フォル・ジュルネ 「熱狂の日」音楽祭』へ、5月3日に行った時のレポをします。



今年のテーマである作曲家は『バッハ』で、会期中は朝から晩まで演奏会おのおのの会場で開催されるため、音楽好きにとっては思い思いの公演をハシゴして楽しめ、更になかなか聴くことのない世界的に有名な演奏家による、貴重な演目・編成で楽しめる上に、料金も良心的なんですよ(笑)



今年の公演、チェックしたのが遅れてしまい、聴きたいと思っていた演目は全てソールドアウト・・・改めてバッハの人気と共に、この音楽祭がファンの間に定着して来たせいもあるんだなぁ~と実感しました


そのせいか、会場内には多くの音楽ファン・クラシックファンで賑わっていました。
屋台もたくさん出ていて、テラス席でビールを片手に音楽談義・・・という光景も多かったし、中にはお弁当を持ってピクニックのような感じで来ている方も見受けられました
 

いくつかあるホール名には、バッハにゆかりのある土地名がつけられてました
私が公演を楽しんだホールの一つ、”ホールC”は”ライプツィヒ”でした。


今回、私が行った公演の一つはベルリン古楽アカデミーによる、管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066、同じく管弦楽組曲第3番ニ長調BWV1068。

第1番の方は、以前アマチュアの室内楽団に所属していた時にやったことのある曲でもあった為、懐かしい思いで聴きました。。。演奏のテンポは原曲通り?だったか、とっても速くで、「こんなに速く指も弓も回らないよ~(涙)」とドキドキしながら聴き、演奏を楽しむ、というよりも、あたかも私が奏者の一人として格闘してるかのような感覚と緊張感(笑)

第3番の方は、「G線上のアリア」を含んでいる有名な作品です こういった曲は、体中がトロけて、天まで上がるような気持ち良い感覚と感動がこみ上げて来ます。

ベルリン古楽アカデミーは、東ドイツのオーケストラに所属していた若手演奏家がバロック音楽を演奏するために結成された楽団だそうです。楽器が小さく感じるくらいに大柄なゲルマン民族体型(?!)だけあって、全体的に正確で、深みのある音色でした。

何より衣装がカッコ良い!!!! 男性:タキシード・女性:黒のドレス、が定番なクラシック奏者ですが、どうやら「赤」を衣装に取り入れるのがポイントだったらしく、男性は黒のスーツに赤いネクタイ、女性はドレスですが、例えば黒のドレスに赤のボレロのように「赤」が使われて、古楽の中にモダンさが出ていて気に入りました



もう一つの公演は、バッハのピアノ協奏曲ですが、そのピアノを2台・3台、あるいは4台使っての協奏曲、という、日本ではなかなか見ることも生演奏も聴く機会の少ない演目(だと思います)。

しーーーかーーーも・・・

そのピアノ奏者が私の、大大大好きな、小菅優さん、小山実稚恵さん、ボリス・ベレゾフスキーさんだったのです (他、ブリジット・エンゲラーさん、酒井茜さん、楽団はシンフォニア・ヴァルソヴィア、指揮はジャン=ジャック・カントロフ)

ということで、演目は、2台のピアノのための協奏曲第1番ハ短調BWV1060、3台のピアノのための協奏曲第1番二短調BWV1063、3台のピアノのための協奏曲第2番ハ長調BWMV1064、原曲ヴィヴァルディ:4台のピアノのための協奏曲イ短調BWV1065、の計4曲。

特に最後の曲は小山・小菅・ブリジット・ボリス(敬称略)による”4台のピアノの協奏曲”は大感動・・・4台のピアノが1台のような、時には4台分の厚みのある音色にさせる4人の音楽的センス、このピアノの厚みのある音色が4台分なんて、なっかなか味わえません

原曲がヴィヴァルディだけあって、ヴィヴァルディ独特の音形やフレーズなども見事にピアノとマッチされていて、さすが編曲者バッハ!(正直、ヴィヴァルディに”ピアノ”ってイメージが沸かなかったので)。

にしても、4台あるピアノ・パートの1番と2番を小山さんと小菅さんが演奏されたせいもありますが、この二人の表現力はすばらしかった・・・(涙)バッハ独特の遊びあるメロディも、超絶技巧っぽい厳しいメロディもよく弾きこまれている、というか・・・。

余談ですが、これだけ世界的に活動されているピアニスト、打合せ、というか、「私が何番のパートを弾く」という打合せってどうやってするのでしょうね???あと、リハーサルとか、その前に曲の選定とか・・・

5000人ほど入る会場は満席、手元まで映し出されるスクリーンも正面に2台設置されたせいもあり、ピアニストそれぞれの表情もテクニークも堪能できで満足でした

 

ということで、”音楽の父”と言われたバッハの有名曲も楽しめ、またレアでマイナーなピアノ協奏曲も楽しめて、有意義な音楽祭を堪能できました 多くのクラシックファンを満足させたと思います!

欲を言えば、ヴァイオリンやチェロの無伴奏曲も聴きたかったのですけどね・・・


公演の合間に、銀ブラを堪能しつつ、『小ハゲ天 銀座店』で天丼セットを頂きました あっ、女性お一人様でも入りやすいし、美味しいですよ~


読売交響楽団とケンタッキーフライドチキン

2009年03月31日 12時16分12秒 | 音楽
クラシックコンサートは一時期より聴きに行く回数は減りましたが、生演奏を楽しむのは大好き

東京都はプロのオーケストラが世界的にみても数多くありますが、その中でも私が一番好きなのは『読売交響楽団』です。きちんと分析した訳ではありませんが、団員の年齢層が高く(=経験値が高い)、特に趣味がチェロの私としては、チェロメンバーの渋さ・熱さに加え、音色の豊かさ・表現力の深さが一番の理由でもあります。

弦楽パートだけではなく、金管パート 特に『一発勝負』のようなものすっごく緊張した中でのトランペットの一声も、背中がとろけるようなホルンパートのアンサンブルも、うっとりさせるフルートの音色も、かっこいいティンパニーも打楽器軍団も全て「イケてる」と私は自負しております(笑)

ですので、どのオーケストラのコンサートに行こうかな・・・とお迷いの際は、ぜひ読売交響楽団へ(笑)

池袋にある『東京芸術劇場』でのコンサート

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」全曲
指揮:下野竜也






建物に入るとすぐに大エスカレーターが・・・。高低差、かなり有ります!






なつかしき河よ モルダウの
清き流れは わが心

小中学生くらいに、クラスで合唱した方も多いはず。
スメタナ作曲のこの合唱曲「モルダウ」は、連作交響詩「わが祖国」全曲の「第2曲」の曲です。原曲にはもちろん歌詞はありませんよ(笑)

スメタナは「チェコ国民の音楽の父」と呼ばれているくらい偉大な作曲家であり、この「わが祖国」の曲はスメタナの代表作とも言われ、スメタナの熱烈な愛国精神が反映されている作品でもあります。

合唱曲で有名な第2曲を含め、この「わが祖国」は全6曲で構成されている為、演奏を聴きながらは、それぞれの曲のテーマを思い浮かべて演奏を聴くのが好きです。

チェコ、特にプハラが好きになってから、スメタナさんの祖国への愛情を込めて作られたこの曲が大好き!流れるような美しい旋律に加え、自然の厳しさや人間の情愛等が伝わって来ます。

指揮者の下野氏、とっても素晴らしかった!!!下野氏の操るタクトから生まれる音色には、チェコの空気が伝わって来ました。かなり深い部分まで勉強されたのじゃないかなぁ。そして、団員への細かい指示も的確でした。なにより下野氏を中心に、というより、団員と一体になっていた気がします。

一期一会の演奏に乾杯デス



この日はマチネーだったので、遅いランチはケンタッキーで
チキンフィレサンド、大好き

誰も寝てはならぬ トゥーランドット

2009年03月13日 10時22分40秒 | 音楽


2008年11月15日(土)新宿文化センター
キエフ・オペラ ~ウクライナ国立歌劇場(キエフ・オペラ)オペラ~ 「トゥーランドット」


ジャコモ・プッチーニの歌劇「トゥーランドット」見て来ました 初めての「トゥーランドット」でした。「トゥーランドット」と言えば、アリア「誰も寝てはならぬ」が有名ですね

 

異国情緒溢れる、プッチーニの大いなる遺作。美しくも残酷なトゥーランドット姫の、望みは何?亡国の王子よ、三つの謎を解き明かせ!



満席の場内。中国独特の異国情緒溢れる豪華な衣装。歌も舞台装置も音楽も大いに楽しめました ただ、次のオペラはやっぱり文化会館かオペラ劇場が良いとも思ったり