もぐらたたき!

CDのレビューとかなんとか

Ladies and Gentlemen/Emerson, Lake & Palmer

2015-05-09 21:34:38 | レビュー


Disc1
1. Hoedown
2. Jerusalem
3. Toccata
4. Tarkus
    )Eruption
    )Stones of Years
    )Iconoclast
    )Mass
    )Manticore
    )Battlefield
    )Aquatarkus
5. Take a Pebble

Disc2
1. Piano Improvisations
2. Take a Pebble
3. Jeremy Bender
4. Karn Evil 9
    )Karn Evil 9: 1st Impression
    )Karn Evil 9: 2nd Impression
    )Karn Evil 9: 3rd Impression


・Keith Emerson(Keyboard)
・Greg Lake(Vocal, Bass, Guitar)
・Carl Palmer(Drums)

1974年にリリースされたライブアルバム。本当のタイトルは"Welcome Back My Friends to the Show That Never Ends... Ladies and Gentlemen"といいますが、字数制限に引っ掛かって邦題が「レディース・アンド・ジェントルメン」であるからそれを表記しました。
 
このアルバム、とても評価が高いのですが、まず聴いてみて嫌な予感が・・・なんだこの音の悪さは!???この音の悪さはKing Crimsonの"Earthbound"よりは良いけれどいい勝負じゃないか(苦)"Pictures at an Exhibition"が良かっただけにね、、、
私が持っている同タイトルは割と新しいものでリマスター盤なはずなんですけど、最新のものは改善されているのでしょうか?
何がってこんな高域と低域がカットされて中域が飛び出ていて、まるでラジカセでAM放送を録音したような感じ(苦)でもLINE録音なのか、ミキシングはわりとしっかりしているのですが、最悪なアルバムです。
 
音は最悪ですが、内容は最高です。選曲も最高なら、演奏も最高!
このライブアルバムのハイライトは組曲"Turkus"を再現していることです。しかし、途中でGreg LakeがKing Crimsonの"Epitaph"の一節をまぜこぜにして、しかもボーカルに不自然なエフェクトが掛かっていて最悪です(苦)"Epitaph"は最高の曲ですけど、ここで演っちゃいけないよ(苦)"Lucky Man"にも過剰なエフェクトが、、、
 
順番は前後しますが、"Jerusalem"も収録されているし、"Take a Pebble"もあります。
とどめは"Karn Evil 9"。とても聴き所の多い、しかも2枚組でとっても長ーーーいアルバムです。

そして、あら不思議。あんなに音が悪かったと思っていたのにすっかり音の悪さに順応してしまい、音の悪かったことなど気にならなくなっていくのです。終いにはこんなに音が悪いアルバムからも細かいニュアンスを感じ取れるようになりました。

これはオーディオ機器における評価もそうでしょうが、本当は音が悪くてもこんなに大枚はたいて買ったのだから音が悪い筈がないと自分に言い聞かせ、自分を欺いて聴いているうちにその音に自身が順応して、やっぱりこのアンプとスピーカーは最高だ!となります。機器のエージングより実は自分の聴覚の順応で良い音になったと思うのではないかと思わせる作品です。
続けてPeter Gabrielの"So"辺りを聴くと「めっちゃ音がええじゃん」となります。
結論は、自分が満足したところでそれ以上追及しない事(笑)
そうしないと泥沼に足を踏み込むことになります。
ハードにお金を掛けずに、ソフトにお金を掛けましょう!

しかし、Robert FrippやJimmy Pageのような人達がいるから注意!
お金を巻き上げられます(苦)



 


Peter Gabriel/Peter Gabriel

2015-05-02 21:59:47 | レビュー

<List>
1. Moribund the Burgermeister
2. Solsbury Hil
3. Modern Love
4. Excuse Me
5. Humdrum
6. Slowburn
7. Waiting for the Big One
8. Down the Dolce Vita
9. Here Comes the Flood
 
<Member>
・Peter Gabrie(Vocal, Keyboard, Flute)
・Allan Schwartzberg(Drums)
・Tony Levin(Bass)
・Jimmy Maelen(Percussion)
・Steve Hunter(Guitar)
・Robert Fripp(Guitar)
・Jozef Chirowski(Keyboard)
・Larry Fast(Synthesizer)
・Dick Wagner(Guitar)
・London Symphony Orchestra
 
1997年のファーストアルバム。
 
このアルバム、以降のアルバム(~)と比較しても一番まともだし、オーケストラも導入してとても感動的な曲も多いです。
それに多くのゲストミュージシャン、1stアルバムからTony Levinが参加しています。特筆すべきはRobert Frippが参加していることですが、どの音がRobertの演奏か判りません。
 
"Solsbury Hil"等はアルバム"Us"に伴うツアーでも演奏されていましたからね。
"Modern Love"って愛の曲もつくれるんですね?(笑)
これも柄でもない愛の曲と思わなければ元気のよい良い曲です。
 
"Slowburn"も元気のよい佳曲ですし、折角のオーケストラを無駄遣いして勿体ない"Down the Dolce Vita"、そして、感動のバラード"Here Comes the Flood"とアルバムを通して突飛な所もなく、Peterにしては実にフツー過ぎると思います。
 
良いアルバムです。良いアルバムなのですが、家庭の事情なのか、メンバーとの対立なのか、またその両方なのか事の真相は判りませんが、あの"The Lamb Lies Down On Broadway"の後に来る作品としては実に凡庸。
GenesisはPeterがいなくなってミュージシャンシップの本領を発揮することを見るにつけ勿体ないなぁと思うのでした。しかし、結局は双方ポップになってヒットを飛ばして大金持ち。