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CDのレビューとかなんとか

Nomansland Live in Poland/John Wetton

2015-05-23 23:29:46 | レビュー

<List>
1. Intro - Guitar Concerto
2. The Last Thing On My Mind
3. Sole Survivor
4. Book Of Saturday
5. Emma
6. Tatras
7. In The Dead Of Night
8. Bygosh!!
9. Easy Money
10. Rendez-vous 6:02
11. The Birth Of Igor
12. After All
13. Starless
14. The Night Watch
15. Suzanne(Bonus Track)

<Member>
・John Wetton(Vocal, Bass)
・Steve Christey(Drums)
・David Kilminster(Guitar)
・Martin Orford(Keybord)
 
2000年リリースの4枚目のライブアルバム。ソロアルバム"Arkangel"のリリースに伴うツアー。

"Arkangel"アルバムは少しダークな感じがするアルバムで、その中からも数曲披露されていますが、彼に求められる物は必然的に過去の華々しいキャリアからの選曲になってしまいます。
 
私は彼のライブアルバムを全部聴いた訳ではありませんが、このライブアルバムが一番好きです。
何がって、ここで演奏される雰囲気におちゃらけた部分はありませんし、かなりマジで演奏しています。
他のライブアルバムは「キミタチ、サイコダヨ」と言ってみたり、笑い声が聴こえたり、ポップな演出が感じられたりしたものですが、このアルバムはシリアスです。
 
3曲目はAsiaの中でもガキっぽい曲であまり好きではありません。"Wildest Dream"なんかを演奏したらもっとこのアルバムの価値は上がったでしょう。
 
しかし、往年の名曲をしっかり押さえていてとても好感が持てます。特に"Starless"を完奏したのはとても良いですね。
後半のインストゥルパートのバトルの方に魅力を感じる方もいる程ですから。
 
その往年の名曲のカラーを決めているのがギターのDavid KilminsterとSteve Christeyですね。
彼らの演奏はとても上手いと思います。しかし、David Kilminsterは切れ味がシャープだし、メタルギターリストのようで、非常にモダンな曲の様に感じられます。しかし、Allan Holdsworthのフレーズは無理みたいです。
ドラムのSteve Christeyもロックドラマーで、手数も多いし、ラウドです。
そして、主役のJohnですが、ベース弾けるじゃないですか。Asiaでは退屈なフレーズばかりで衰えたと思っていましたが、やれば出来るじゃないか(笑)
 
最後に"Suzanne"は良い曲ですが、プロダクションも違い明らかに取ってつけた様だし、最後の曲は"The Night Watch"で決めて欲しかったな。