毒まんじゅうはいかが?

CDのレビューとかなんとか

Different Stages Disc3

2015-09-12 23:13:21 | レビュー


1. Bastille Day
2. By-Tor & The Snow Dog
3. Xanadu
4. A Farewell to Kings
5. Something for Nothing
6. Cygnus X-1
7. Anthem
8. Working Man
9. Fly by Night
10. In the Mood
11. Cinderella Man


・Geddy Lee(Bass, Vocal, Keybord)
・Alex Lifeson(Guitar)
・Neil Peart(Drums)

"Test for Echo"ツアーに伴って1998年にリリースされたライブアルバムにおまけで付いてくる音源。
いや「おまけ」とは失礼しました。
 
Disc1、Disc2についてはいずれ触れるとして、このDisc3は当時のバンドがどのような姿勢で取り組んでいたのかがわかるとても有難い記録です。

それは、スタジオ版を出来るだけ忠実に再現しようとしている事。スタジオで作り込んだ演奏をそのまま再現です。MCや遊びの部分が少なくて花火とかギミックなしに淡々と曲をこなします。
 
このライブでのNielのプレイは現在のスタイルとは異なり、とても正確なタイム感でタムや金物がとても綺麗に鳴っています。穿った言い方をすればドラムマシーンの様で無機質であるとも言えますが、それを人間技で演奏するところが彼の魅力と思っています。
 
そして、ファストでアグレッシブな"Bastille Day"、"A Farewell to Kings"を演奏していた事。今のRushはへヴィーだと言われますが、前述の様な曲はもう演奏出来ないでしょう。
 
そして、聴き所は大作、"Xanadu"と"Cygnus X-1"。"Xanadu"は"Exit... Stage Left"にも収録されていますが、ここに収録されている方の勝です。なんといっても音が良い。"Exit... Stage Left"の音が悪いだけに余計にそう思います。"Cygnus X-1"は今の彼らのスタイルで聴きたいですね。
 
今のRushもとても素晴らしいですが、各パートの音が分離していてはっきりと聴き取れて、テクニックが「見える」"Hold Your Firet"辺りまでのRushは格別でした。
 
Geddyのボーカル、凄いですね。