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じゃの路はへび・・・?

苦悩のオーディオライフワーク

PC1002

2020-11-03 18:32:41 | 半導体アンプ
久々に奥多摩の 喫茶 笑 に行ってきた。 蕎麦が美味い。何故に喫茶・・・
まあ、いいじゃありませんか・・・ デザートに そばがきしるこ が少し冷え込んだ
野外の席で楽しむ。 あたたまるわぁ〜。 美味いに尽きる。番茶で一息ふぅ・・・・
秋の奥多摩、良い感じで時間が過ぎます。カヌーが静かに通り過ぎてゆきます。
ご安全に・・・・・ぃ
一軒目のオフには目ぼしいものはなし・・・・ それでは、面白くないので、帰り間際に
東八沿いの2階のオフに訪れてみる。以前から気になっているアンプはあるが、
やっぱり、高値のまま推移・・・残念である。そこに辿り着く前に、床に直おきのアンプ
が一台ひっそりと佇んでいる。 
ああ、懐かしのP-2100? PC1002・・・・が目に入った。見た目も非常にキレイ。
プライスタグには電源スイッチを入れると、瞬時に切れる・・・・なんじゃいな?
(いいじゃない。どうなるんだろ・・・・ 興味津々)
そんな状態なので価格も非常にリーズナブル、財力のないサラリーマンには最適
です。 コンパクトな出で立ちであるが、重さは15Kgぐらいある。密度が高い。
訳の判らないハイパワーアンプよりは100Wクラスで濃密なアンプのほうが面白い。
懐かしいというのは、バイトしてる時にP-2100(P−2100とPC−1002どう違うん
だろうか?デザインは同じに見える)を台車使わず、木製ラックに入ったこのアンプ
を運んだ現場があった。そりゃ重いのってなんのって・・・・設営前から体力消耗。
ボーズの802や、転がしを鳴らしていたね。当時はこのクラスが普通だった。
でも、なんか違うような気がする・・・・ あの時は2100と呼んでいた。
ちょと調べてみた。
実はフロントデザインは瓜二つ。 
P−2100(1977)
  キャノンはついているが実は、アンバランス入力、パワーは85W
  ほぼ、ディスクリートで構成、終段は2SC1116,2SA747
PC−1002(1983)
      バランス入力対応 パワーは100W 
  バランス入力された信号をそのままアッテネータで受けてバランスのまま、
  バッファー(オペアンプ5532)に入れ込んで、バランス信号のまま、初段に受け
  渡し、終段(2SC2608、2SA1117)もバランス信号を保ちながら増幅する。
      入力から出力までバランスで対応している。
回路構成から考えると、PC−1002の方が面白い。
東亜のP−75Dとは違って、P−2100もアンバランスなんだけど結構、ケーブル引き伸
ばしても、ノイズに強かった印象がある。 どんな現場でもヘコタレていなかった。
ほんと懐かしいね。それに反して、PC-2002(1002の兄貴分)はスピーカーとの相性
がハッキリと出てしまう。むしろWP−9401の方が鳴りっぷりがスピーカーの相性と
合っていた。 デカいけどパワー炸裂です。
スッキリとしたデザインのP−2100であるが、ボーズ802をがっちり鳴らすパワーは
ある。 好きなアンプであった。
お家に持って帰って、まずは、会社の仕事を先に済ませて、ようやく、自由にアンプが
いじれる。タグの通り、電源は入れない。まずは天板を開ける。

何だ、この細かい砂の堆積跡は・・・・しかも、水が流れた跡も残っている。

もしかして、水没機?それとも、屋外の密閉度の悪い倉庫に保管されて、雨漏り?

サビつきはひどくないが、要所要所にサビがにじみ始めている。
基板類がコネクター接続で分解は苦労しない。ただ、重量があるので大変。

だけど、コンパクトな筐体なのでカッコイイ。部品類はあまり熱の影響を受けていない。
むしろ不思議なのは、例の緑色のマジックでチェックされている。

謎のコーチ屋の手によるものか? これも至るところにマーキングされている。
この方は、コレが趣味なのか?確認して故障の原因を確認するだけで、満足なん
だろうか? (緑のマジックはなんの意味があるのだろう? ホントにこのマジック
の印のある機種を分解して修理してるような気がする。コネクタ、はんだ面、部品に
チェックしている?それとも製造時からのマーキング?ちょっと、思えない。そこまで、
製造ラインで信じられないことが合ったのだろうか?)

メタル管のトランジスタのグリスが妙に新しい。乾いているのかなー
と思ったが、ペットりしている。 あとから、判明するがバイアスが半分になっている。
この時点では、通電する気力がわかない。

まずは部品の状態確認、はんだ劣化具合を確認して、スイッチ類、ボリュームの掃除
しないと通電する気になれない。
ボリュームはアルプスの40mm角のアッテネータ。贅沢です。
今では考えられないが、アッテネータのシャフト固定用カップリング、奥まったノブ
をこのカップリングで位置決めする。しかも、このカップリングはノブを支える機構部
です。ノブを外すとカップリングが見えるだけです。浮いた金属をアースするための
太いコードが憎いですね。
ブロックコンデンサのド真ん中を信号ラインが突き抜けてゆく・・・凄いよね。
手前の基板は40mm角のアッテネータ2回路(バランス)×2チャンネルです。
豪勢ですね。

適当に掃除を済ますが、切り替えスイッチの分解磨きは5ケあって、大変です。

このとき、ハッコープレストの半月コテ先とはんだ吸い取り線 goodwick3mmが
威力を発揮する。
劣化してそうな部品は粗方、交換したり、チェックしてもそれほど悪いところは、見当
たらない? 何でかな? 音が出ない・・・・ ヒューズも切れていないし・・・・
スライダックを上げていっても、電圧が上がらない。 トランス焼ききれているか?
マジかー、この段になって、トランス切れてます・・・ こりゃ参ったね。
ACケーブル系からチェックを始める。 ヒューズ問題なし、トランスの2次側に電圧
が現れない。それでは、1次側は? あれ?来てない・・・・ 1次側が切れている?
そんなことだと、燃え上がってるのではないか? いや、そんなことはない。
電源スイッチを確かめる。オンさせても、トランスに電圧現れない・・・・
まさか・・・ 電源スイッチ? 電源スイッチを切り離して、ダイレクトに電圧掛けて
みる・・・ ありゃりゃ、電圧が来ている。 電源スイッチを分解する。

なんてことでしょう・・・・ 接点が焼け焦げて、スパーク痕がスイッチケース内に
広がっています。
この頃のヤマハの電源スイッチは上下にスライドする機構です。

私も初めて内部を見ますが、プッシュロック式のスイッチを縦方向に動作させてい
ます。 タダでさえも、あのプッシュロック動作は小気味よく、押すことで、接点を
ダイナミックに動作させています。この動作が何らかの原因で中間の動作中に
引っかかると、接点がタイミングよく切り離されない状態が生まれます。
そうすると、電力系の接点で一番恐れられる、アーク放電が発生することがあります。
一旦、アーク放電が始まると、高圧の電位を保ったまま放電が続き、接点を高温に
晒して、接点の金属が焼け溶けてしまいます。
そうすると、接点を保持している機構部部材も焼け焦げてしまい、動作しなくなり、
オープンのまま、もしくはショート状態のまま、電源が切れない状態になります。
今回はオープンのまま、全くオンオフ動作すらせずにロック機構のみが動作する
だけです。 コーチ屋か?オフの受け入れ時点でトドメを刺したか。 アークが
始まると、焼ける匂いとスパーク音がしたと思いますがね・・・・(天晴です)
オフのタグの内容はこのことを表していました。
電源入れても、一瞬動作してすぐ切れます。これが安価な理由です。
そのため、同じ様なスイッチを探して来て、取り付けますが、10Aまでの接点容量が
ありません。ただでも、ラッシュカレントが流れるのだから、5A級持ってきたら、すぐに
昇天するでしょう。よって、リレーで2次的にスイッチを肩代わりしてもらいました。
運良く、ヒューズボックス付近にスペースがあるので、そこにAC100V MY2リレーを
インシュロックで底板へ固定しました。 精神衛生的に安心です。

お金のある方はリレー端子台を使ったほうが良いですよ。
それにしても、砂と水没痕が解せませんが、上手く動作しております。
水分が悪さして回路をショートさせて故障したとは思えません。(いっさい、黒焦げ
や、破裂した部品は見当たりません。もしかして、終段トランジスタ交換済みだった
りして・・っても、ドライバー段のトランジスタは交換された形跡は見当たりません。)
DCサーボ回路のおかげも合って、DC漏れは1mVくらいで安定しており、
バイアスは15mVのはずですが、なぜかキレイに両チャンネルともに6mVに合わされて
います。 やはり、コーチ屋の仕業でしょうか?バイアスを低くする前に、なぜ?
電圧が掛からないか、それが、プロテクターの挙動?電源電圧の関係か?
手に負えなかったのかなーと思います。
シリコングリスは塗り替えてあったので、非常に早く、音出しにこぎつけました。
(コレはありがと、終段のトランジスタはホントに確認したかはしれませんが、
私は謎の中華半導体テスターで確認しました。すべて、問題なし)

このアンプの音はなんか抜けが非常に良くない。
どこを変えるって? 一度やってみたかった、整流段の巨大ブロックコンデンサを
交換してみたい。

この大きさは、どこかで見たことあると、思っていた。
そう、TA-F333ESLのブロックコンデンサと同じ直径である。

しかも、高さがわずか低い。良いことです。
この機種の良いところは、適度に空間があり、コネクタを多用しており、分解が非常に
簡単です。ブロックコンデンサのバンドを外して、取り替えます。
キレイに収まりました。
音の方は、静けさと、潤いが出てきました。
いや、ビンボーサラリーマンにはこんなデカいブロックコンデンサなんか、買えま
せん。
バランス入力のバッファーのオペアンプもテキサスの5532ですがLM4562へ変更
したらどうなるか?楽しみで実施した。コレも意外に分解能が上がります。
音の重心が下がって、見離しの良い音の表現です。
私の好みの音が鳴っています。 もう少し、遊んでブロックコンデンサにWP−9055
でも遊んだ、黒ミューズ50V470μF、ニッセイ100V0.068μF、オマケで貰った、
0.033μFをブロックコンデンサへパラッた。 

滑らかさがましたような気がしました。プラシーボ効果が現れて、ホッとしています。
(またやってるよ、そんなコト在る訳ないじゃん、そうかもしれませんね・・・)
土日に4562へ変更して、楽しんでおりましたが、少しいたずらしたいじゃありません
か? 初段回路部の電源強化のため(あれだけの回路規模なのに10μFしかあり
ません。そりゃこの基板の裏側に1000μFはありますが、距離が離れているので)
10μFの替わりに220μFへ置き換えました。余った10μFはパラって使用しましたが、
ひとつだけ、極性が逆になっていました。(またやっちゃった)
     初段の回路にはシンコーのプレート抵抗を多用しています。
     金が掛かっています。
表の220μFと10μFの極性が合っていない。10μFが逆です。
これだから、プロテクターは解除されない・・・ 焦りました。
目視できるところの部品で良かったです。
煙も破裂音もなかったので、ラッキーでした。
ついでに、LM4562からLME49720へ変更しました。
これも、良好なバランスを得られます。こっちの方が好きです。
いま、TFMの50周年記念番組、竹内まりやさんの特別番組をT4で聞いていますが、
いい感じです。FM放送を楽しく聞くことができます。
このシンプルなフロントデザインは良いですね。
部屋の模様替えをして、イケアで買ってきた、高い方のくつろぎチェアーを持ち込んで
リラックスして聞いています。最初は金属パイプの安いやつを買いましたが、アウト
レット品の高いやつを買い、その後、シートも黒いやつもアウトレットで買いました。
いいね。
それでは、楽天カードマン(川平さん)の生CMも良いね、いまPM5:50だけど、
達郎さんも出てくるとのことなので、楽しみです。 
PM6:00から夫婦放談開始です。 (面白いよね、坂上みきさんが進行役なので
非常にスムースに進みます。)
達郎さん、ぬぼーと話に割り込んで来ました。サンデーソングブックと同じ収録部屋
とのこと、コレは違和感なく、マイホーム気分で気楽でしょうね。
面白い登場!!(そう言えば、サンデーソングブックも楽天だ、太っ腹、いつもよりも多い
150人分のポイントプレゼントについて、デフレって云うところが達郎さんらしい。
サンソンは10名、毎週だもんね)
当然、PCMレコーダーでメモリー追加してエアチェックしています。
カセットテープの時代から考えると楽でいいわぁ。
寒くなってきたので、オイルヒーターを4台、物置から取り出しました。
ご安全に・・・ 







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