あ〜今週も、無茶苦茶なことが泉のように湧いてくる・・・ なんだかな〜
怒りのピークレベルメータは+10dBを越えようとしている。
0dBを超えないよう、ご安全にィ・・・・
久々にナカミチのRX−303のメンテナンスを行おう〜エイエイ!!
ナカミチの出会いもそれはカタログからがスタートだ。ラジカセからこの世界に
入ったものだから、当時のFM雑誌等の宣伝、記事とかにナカミチという孤高の
カセットデッキメーカーがあることは知っていた。
広島ダイイチのオーディオフロアーの高級商品が置かれている部屋にそいつら
は佇んでいた。700ZXL、1000ZXL、ZX−7、9。
ココらへんから一般のところに置かれる、LX−3,5、BX−1,2だけどいきなり
簡素な作りとなる。が、、、、である。音がいいねんな。デザインもその他の
メーカーの追随を許さない。よって、いまではLX3、5、BX150、682ZXは
入手して修理して稼働させている。(鳴っているレベル)
大学生になって、男の24回払いでドラゴンを購入する。
いい音だった。ただ、いまは売却してもうない。
今思えば、おかしいがラジカセ、パイオニアのランナウエイSK−550とナカミチの
ドラゴンしか持っていない状況です。(はっきり言って、アホです。)
そこで、また悲しいかな、スタックスのSR34というエレクトレット型コンデンサ
ヘッドホンとそのポータブルアンプをつなげて聴いていました。
取扱が雑だから、左側が歪んじゃった。(バカね、他のもの買えばいいのにね)
☆オーディオシステムはバランス良く構成しましょう。☆
今思えば、金がなかったが、安い物でも良いものを選び抜く心がなかったのね。
(雑誌とカタログ依存症の結果やね、病んでたね)
一度は触ってみたい機種でRXシリーズが気になっていた。今でもRX−505は
もう、私のような貧乏サラリーマンでは購入できない価格となる。
RX−303は不人気機種、2ヘッド機で中途半端と思われている。
4年以上前にオークションで3万くらいでようやく落とせた。
RX−202も2ヘッドであるが、303との違いはデッキのメカがナカミチの
トランスポートを使用している。パッドリフタも付いてるしね。
アルミの板3枚で構成されるが、シンプルながらメンテナンス性がよい。
ウラ面です。 デカイ? これでイイんです。
ソニーの333、555系、アカイ等のメカもよいが、大柄だがナカミチが
好きだ。三協製のメカも良いが、何か華奢な印象を受けてしまう。
上の状態からキャプスタンを取り払っている。
昔、このモードギヤの動きが判らなくて困った。重要なのは
12時方向にあるリブです。そこに可変抵抗器の爪を噛ませる。
リールとそのセンサー板と回路、分解したらリールの高さを
維持するように・・・ 構造と引っ掛けるところを観察!!
このフェルト板はここで引っ掛けよう!!
リールは一番根本のフェルトが貼ってある小さな円盤の爪を引っ掛ける
ことを忘れてしまうとリール全体が浮き上がってしまう。
そんなコトしてると、リールのスプリングが付属の回転留めのつめが外れ
てカッタンカッタンを冗長する。
左下がナカミチビッグタイヤと真鍮の軸
リールモータとビッグタイヤが接触している。ただでも真鍮の
ローラーがつるつるとなっている。タイヤとの接触が重要
上の2つ目のフェルト板をかぶせる。その時に下のフェルト板が
外れるので要注意。
この状態に組み上げる。スプリングの爪は下方にもあるので
引っ掛ける。忘れると、カッタンカッタンが発生でスプリングが
変形します。(やっちゃった)
この3本の基台に爪をはめ込む。 これもズレてしまうと
100度近く遊びが生じるのでコレもカッタンカッタンの元で
壊してしまいますよ。(人に言える身分ではないが・・・)
それにしてもテープのハブを駆動するリール軸は本当にポリキャップだけで
固定されていることに驚く。
中央にあるリール駆動のモータ軸があるが、コレが回転方向に廻ると
その方向のリール軸を駆動する。左右に傾いてテープを巻き取る。
この構造考えた人は凄いです。それと、フェルトの滑り機構も
よく考慮されている。動きが重いからと言って、注油(液体)は厳禁です。
わずかのグリスであればイイかもね。粘度は要注意です。
確か、オークションで落とした後に気づいたのが、ビッグタイヤが
変形しており、巻き戻しで滑ってしょうがない。
ebayで初めて発注した思い出がある。
ビッグタイヤとその一回り下のタイヤを購入した。エアメールで来たことに
感動した。封筒の紙の匂いがアメリカです。(酸性紙か?甘い香り)
ビッグタイヤって俗称です。(アイドラーのこと、それにしても
この機構は大変良くできています。感動です。)
嵌めるのも大変でした。これが変形していると、再生時や早送り、巻き戻し
の時に周期的にカッタン、カッタンと音が鳴ってしょうがない。
アイドラーが滑って、テープの巻き戻し、早送りができなくなってしまったり・・・
時間が経つと、ゴム自体が固くなったり、適正な接触圧が得られなくなる。
その当時、組み忘れと、組み立て間違いを行ってしまって、巻取りと
再生時のカッタン音が大きくなってしまった。
それは・・・・ その後LX−3,5をオフで保護してナカミチのトランスポートを
修理してゆく間に、もしかして? 何かリンクし始めた。
RX−303のリールの組み付けが違うことに気づいた。分解することもまま
ならないので、放置状態でした。
この度、ようやく組み直すかと思い立った。
すでに、コンデンサ系は交換していた。
いつものゴールドは交換済みです。表の場所が狭いので
裏に取り付けた。結構、ナカミチも追加部品もありますよ。
それと怖いのがオレンジキャップの絶縁低下によるトランジスタ、抵抗の
破損が嫌なので、危ない箇所は交換した。
オシレータのところやドルビー回路系のやつが怖いよね。
実はLX−5で、トランジスタと抵抗飛ばしてしまったの、いやー筐体の隅で
狼煙が上がるの見たらそりゃ、驚くは・・・・ (このことかと・・・オシレータのところ)
それと、レベルメータの裏に付いているお弁当の中敷きみたいなシールド
を失くしてしまって、ヘッドフォンから、レベルメータの動きに連動してノイズが
乗るオマケが付きました。 事あるごにそのシールド紙を見つけているのですが、
遂にどこへ行ったやら? 今回は薄いアルミ板でシールドを適当に
取り付けました。ちゃんとシールドをレベルメータのGNDに落とす。
すると、なんてことでしょう・・・ ヘッドフォンからノイズは消え失せました。
入手当時、この個体もヘッドフォンのアンプの回路の電解コンデンサの液漏れ
で基板は真っ黒クロスケ状態です。それから派生し出力のトランジスタもいい感じに
はんだクラックが発生という、オマケも付いておりました。
そう言えば、電源のコンデンサを交換するとノイズの量が変化した。
交換前は常にノイズ変化量(ビイビイ変化する、パルスみたいなやつ)が大きく、
聴けたものではなかったが、電源側のコンデンサの交換でノイズが減った。
電源も弱っていたのか・・・・、シールド板で低いレベルのパルス性ノイズは
発生しない。静かである。
で、今回、やめとけば良かったのに・・・ 一部交換していない、ショウエイの
コンデンサを交換し始めた。ロジック部はほとんど変えていない。
その他の先人のページを読んでいると、スタンタードCMOSやオリジナルの
マイコンが逝っていることもあるとのこと。マイコンはどうしようもない・・・
LX−5も危なかったの・・・しかし、手を入れているといつの間にか直っちゃった。
(コネクタの接触不良?)ロジック基板部のリア側の左右にモーター駆動回路がある。
左:モードセレクタ用のモータ駆動回路、
右:トレイのスライド機構モータ駆動回路
右のスライド駆動部、奥(見えない):2SB734 SP−8パッケージ
本来は2SB772 日電TOー126
手前:2SD882 日電TOー126
コンプリ動作なので、2SB772を本日、町田のサトーさんで買いに行った。
それらはなぜか・・・? トランジスタはコネクターに刺さっている。
興味本位に左の2SB772を弄ってほんとに大丈夫かなと触っていると
とりあえず良さそうだ。もしかして、壊れやすいから交換しやすいように
やっているのかな? とか想像しながら・・・邪魔なトランスを外すと・・・
イメージ:トランスが中央に空中浮遊させる。
ラッピングワイヤで接続されているのでどこにも置けないので電源回路
基板の問題無さそうなところに空中放置(←コレがいけなかった。)
筐体を縦に横に置き換えながら、コンデンサの交換を行った。
特にリア側の10μFと1μFは大変だ。
それと今思えば、トレイの駆動ゴムベルトの取り替えやトレイの位置検知用の
センサーギアの調整などで電源基板のケーブルを弱らせていた。
トレイのゴムベルト交換はワイルドに交換です。
プーリー大にひっかけてゴムを少し引っ張ってモータの軸に引っ掛ける。
そりゃ、感でな・・・、そのモータ付きベースを指定の位置に大きくずらさない
ように指定の位置に落ち着かせる。(全部分解すりゃいいじゃんだが、大変
だから手を抜きました。 褒められたことでない、止めましょう。
そりゃ変に動かすとベルト外れるしねって・・・実はモータ側に愛の小窓が
あることを今回始めて知った。分解すると使用可能です。上のプレートの
モータを掴んで浮かしてギヤを回す、またはベルトを引っ掛ける。
手抜きの極地)てな事をやっていた。
はあっ、あることに気づかなかった・・・・・・。
さあ、交換が終わったので、電源再投入・・・・・ あれ・・・?
動作しない? トレイのイジェクト効かない。リバースも効かない。
やってもーた・・・・ マイコン逝った? どのキー押しても巻取りリールが
くるくる回っておしまい・・・ えー、どうしよう・・・
電源電圧測るが、問題なし、それにしてもモード切替も動作しない。
初めてだ。ナカミチお釈迦にしちゃった。途方に暮れる。
1時間位、各所を確認する。そうすると電源基板から4本あるフラットケーブル
が信号系基板にコネクタで縦に挿してある基板に供給されているケーブルが
根本から切れていた。
今見ると、左のはんだ裏にはんだボールあり、掃除しておこう。
はんだも良くないな。実際は裏から取り付ける。
そう言えばトレイの位置調整やトランスを空中放置(ケーブルが引っかか
っていた)で痛めつけていた。
こんなことしてりゃ、そりゃ切れるは・・・・
それに気づいて、やり直すが、依然、動作は好転しない。
もしやと想うモード駆動のトランジスタを再度確認すると、弄ったせいで
パターン剥離発見。コネクタやめて直付けにした。
すると、モード切替は正常になった、俊敏動作でええわあ〜
まだ、トレイはスライドしない。
まさかと思いながら、トレイ側のモータ駆動トランジスタを確認すると
2SD882と2SB772があるが2SB772はダイオードになっていた。
左から ・新規2SB772 ・代替2SB734
・ツインダイオードの2SB772:汗
4本のフラットケーブル切断と関連あるかもしれない。
電源側が壊れなくてよかった。とりあえず、手持ちの少し小型の
2SB734を取り付けた。コネクタでよかったね。
(ん? ホンとか? それとも壊れやすいということか?今回はイレギュラーの
事故モードである。)ウヒャーである。
それにしても、アナログ回路基板はパターカットと裏付け部品の多さに
少し疲れた。殆どは、交換したコンデンサだが、ナカミチの製造ラインで
コンデンサ、ダイオード、抵抗、ジャンパー線の多さに驚く。
どうにか交換して、終了とする。
個人で使用するものなので、問題ないが、こんな状態なものを売る気には
ならない。逆に愛着が湧きます。 電気・機械調整は難しいので山師調整
で最小限です。とりあえず動作しているみたいです。
2ヘッド機でもナカミチトランスポートとパッドリフターとデュアルキャプスタン
でシッカリした良い音が録再できます。
カタログに もう、誰も追いつけないか?Nakamichiの”極限”
そうでしょうね、RX−202が出たときこうなるとは思ってなかった。
修理して使い出すとも当時は・・・思ってなかった。
ナカミチの宣伝は面白い。昭和58年11月発行の速報白黒カタログ
にはRX−505と303が11月21日発売予定の価格説明で
2ヘッドバージョン同時発売予定のRX−303は、
「2ヘッドバージョン。RX−505を脅かす唯一のライバルです。」
うーん、たしかにねっ。
メータを見ながら調整して、テープの音を楽しむ行為がなんともよい。
テープによっても音異なるしね。バイアス調整は小さじ程度に・・・
今の時代、テープのヒスノイズや、過大入力の歪を気にしながら、
録音レベルや、ドルビーの音質変化に気を使う。
録音する事は現在の若い人たちには判らないだろうな。
デジタルにはない、ワウフラッター、テープとヘッドの
磁気変換:Eq(120,70μsec)、バイアスの魔力から生み出されるアナログ
(メカ、回路)テクノロジーの集大成の音が心地よく聞こえてしまう
今日この頃です。
ランプは青色LEDに交換しています。暗がりだと、ブルーのステージ
みたいでおしゃれです。
大きく壊れないでね・・・・ ご安全に・・・・
追伸
土曜あたりから、少し不思議なところがあることに気づく。
ステレオ2チャンネルの信号がモノラルになる箇所がある。何故に?
電解コンデンサを交換していたら、1.5μFのコンデンサが2ケある。
何に使われているか回路図を見ると、前記のように、何故にモノラルへ?
とその信号の先にはsigと記載あり。最終的にはレベルメータに行き着く
其処には交流ラインが来て商用電源の周波数に合わせてL,Rの繰り返しで
レベルメータのL,Rを点灯させる。信号をモノラル化一本化する所も同じように
同調させてモノラル化それを復調する。
一体コレのどこが必要性があるのか?不明だ。
一つのレベルメータを商用電源に同期させて点灯させる
ことでいいことあるのかな−?不思議です。
ダイナミック点灯? スペースが欲しかったのかな? うーん謎です。