きたよー、久々の高額商品!!、端からオークション等でも諦めていた・・・
何気に立ち寄った、ワットマン。ジャンクコーナでなく、中古販売の方です。
これは・・・ まさか、XA5ES? 29800で売っている。本体以外は
ないが、美品の部類です。D/Aコンバータが差動で動作している。
ディスクが移動するピックアップ固定式、一台は手に入れたい。
といつも思っていた。 ちょうどその頃、会社の友人からCDPーX55ES
を譲っていただく交渉中に、鳴り物入りでストライクゾーンに滑り込み。
めったにない状況にXA5ESを先に購入させていただいた。
55ESは来月に回してもらった。(ごめんね、実は彼は両方所有していて
どちらか譲ってもらう約束だった)
目の前の奇跡を逃さぬよう、指差し確認、交渉よし!! ご安全に・・・
お店で試聴した際は、ヘッドホンで確認、AT社のW1000かな?
コードがなんと、布シース品!! エレガがか、これは・・・(懐かしゅうございます
DNー85R君とエレガのハイインピーで、テープを回していた頃を
思い出します。エレガは検音用だよね、脱線・・)なんとも、上品な音でした。
シャーシを指で上下させても、動作している。凄い、CDを見ると傷が
多数入っているが再生できるなんて・・・
大枚叩いた後・・・・
店員サン:「ちょっと、1枚では危ないかなー?」と2枚の透明なビニール袋に
入れてくれた。「危ないので注意してください」 ・・・・・・・ん・・・・
面倒なので、”ハイ”で脇に抱えて、2階の店舗から階段降りて帰った。
第一難関クリア。
結局、破れはしなかったが、もうヒヤヒヤもの。片手にトイレットペーパー
(ガチャピンとムックのやつ)片方には腕に食い込むビニール袋の握り部分、
イテー、エレベータホールで待っていると、若い娘さんから、何階ですかと?
助けてもらう。(有難い。ありがとね)
この筐体はサイドにラウンドが付いていて、もう不安定この上ない。
逆にラウンドがビニールを切り裂かなかったのかもしれない。
音は鳴っていたので、家で開梱。 ちょっとネジがゆるいか?
誰か開けた? でも、変ないじりは一切なし。
アンプ繋いで、試聴する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・んな、音・・・・・!?
こんな音、初めて聞いた・・・ それはね、音が腐っている。
超ナローレンジ、見通しが全く利かない音、右の音量が小さい
当初は通電でマトモになるか?実施するが、その傾向は改善しない。
友人に音の傾向を聞いてみた。 高音が細身であるとのこと・・・
いやいや、そんなものではない。
まさかと思い、緑MUSEを疑う。D/Aコンバータ系の電源関連である。
”カレントパルスは電源が命”とのことだから、交換してみる。
緑MUSEはカッコイイのだが、これらの音とは到底思えない。
まずは、レギュレータあたりから、コンデンサの在庫がないもので、470μFを
取り付ける。大きすぎるが性がない。コレは表だからコレで済んでいる。
裏側もアクティブよ!! まじこの容量しか見当たらない。マトモな方は
やらないでしょう。
当初はそこまで、緑MUSEが腐ってるとは考えていなかった。
レンジは改善傾向だが、右の音量はやはり小さい。そこでD/Aコンバータ
の電源の100μF×4ケをいつものゴールドに交換する。
これは100μF63Vがあるので交換した。(アンプの残り部品)
ハイ、音量差はなくなりました。ブスバー付近もはんだクラックあり。
レギュレータの足にもありました。(よーく見ると、あるもんだね、ぐらぐら
はありませんでした。 それよりもかなりきれいな、フローはんだですが
スラッジが付着しておりました。炭化物なのできれいにしておきたい
ですね。だけど、あんな、太い銅のブスバーをフローはんだでやってみろと
言われたら、ここまでのレベルは難しいです。洗浄もきれいにやって
おられます。)
この機種はデジタルフィルターCXD8504M→D/AコンバータCXD2562Q
→カレントパルスD/AコンバータCXA8042Sの構成です。
前段のフラットパッケージ(CXD2562Q)のコンデンサはニチコンの茶色
いやつだが、まだ生きている。 が、緑MUSEは容量が20%ほど、押並べ
て低下している。
それが元でその他の小容量のMUSEも交換する羽目に・・・・
電源側にも緑MUSEがある。これも、当家の在庫で適当にチョイスしながら
交換、ニチコン黒を使ったので全体に馬力があります。
その他のコンデンサは、在庫の関係で100μFあたりがないので
大量にある470μF50Vを充てがったので、スペース的に問題あるが
基板の上下で対処した。
47μFが中央に1ケあるが、黒MUSEを充てがった。45MHzのクロック用の
電源でした。
なお、トランスポートは特に異常なことは起きておらず、そのまま。
ネット上では、変な音?表現をすると言われているが、コレが問題かもね。
時間が経つと緑MUSEは劣化がもろ音に影響されるのかね?
それとも、この個体の問題だろうか?
初めてAD712とOP27(DCサーボ)、カップリングコンデンサ排除の出力段を
味わっている。その電力供給は220μFのみであとは、ブスバーで供給して
いるが、OPアンプ付近にコンデンサが無いので、適当に33μFをOPアンプ
付近に設置した。大元の220μFの代わりに470μF50Vを充てがった。
それと、このAD712のパッケージがおしゃれです。抜き文字で格好いいね。
右側奥はOPアンプ系のフィルタと出力系があるが、追加したコンデンサが
見える。緑MUSEはオマケです。(再活用)
カップリングコンデンサがない分、何も足さない、何も引かない、DCサーボ
でさっぱりとデバイスの良さを活かしてくださいかな?
それにしてもそのデバイスの源は寂しくないかい?
これらを施すと、そりゃ、XA5ESの名に恥じない、伸びやかで
響きのきれいな音を奏でます。最初から考えると、雲泥の差です。
それにしても、アンプみたいに筐体内の温度が上がるわけでもなし、電流が
過剰に流れるわけでもないのに、緑MUSEのみ、そこまで劣化するか?
疑問はある。
筐体内部はきれいなレイアウト、シンプルであるが剛性を維持して、分離されて
いるのがカッコイイです。ちなみ、トランスポートからダイレクトに光出力トランス
ポートに配線が伸びています。コレを変更してコアキシャルに変更可能かもね。
当初、宇多田ヒカルの初恋は、(傷が入りっぱなしだが)、小ぢんまりして、
バスドラが薄く、ボーカルやコーラスは艶や伸びが一切ない。音場も薄っ
ぺらかったが、交換した後はそれらを吹き飛ばすぐらいダイナミックです。
もう、ドッカン、どっかんです。 (→どんなんや・・・結構、驚くレベルの低音が
入っています。)
NOSとはまた違った世界観が感じ取れます。(あっ、これがメーカー普通
の系統か、邪道な当家の方針とは違うわなっ!!)
過去にCDP-X3000持ってましたが、なんとも薄っぺらい音でオモシロく
なかった。それは新品で購入したが最初から、寂しい音しか出てこなかった。
その当時のシステムも品粗であったが、どうも、低音が薄く、やはり、1ビットは
だめかと諦めていました。X33や、XA5ESなどはそれとは性格が異なります。
シャンペンゴールドのフロントパネルはやっぱ、いいわあー、
ゴールド信仰万歳!!、ああ、ご安全に・・・・