宮城の作家希望

作品など

魔法のない世界

2020-08-31 04:24:00 | 小説
『私は願った今までの事は忘れたいと都合の良い事を願った。そして生まれたのが今の世界。と私事、唯乃原心なのよ。この幼い姿も、己の過ちを隠す為に作られた物』
『違います。少なくとも、この世界は心さんだけの責任ではありません。恐らく私も願った事です。
貴女と暮らせる世界を願ったあの時、私達はこの世界を作ってしまった。それが、共振魔法の生まれた訳だと思います。』

これは私達の罪。償いもまた私達でやらなければならない。
『そうね二人で償いましょう』
『二人で盛り上がってる所悪いが、こちらにもピンチを救われた借りがある私にも手伝わせてくれ』
こうして私達はここから旅立つ事にした。生み出された、全ての世界を守る責任が私達にはあるのだから。時空の監視者のなろう。そう私達は誓った。


今までお付き合いありがとうございます。『恋の心』は終わりとなります。
今後は後日談をお送りします。
これからも宜しくお願いします。