宮城の作家希望

作品など

ローレルロール

2020-07-31 10:20:00 | 小説
彼女は現グランデシア王と今は亡き妃の元に生まれた。妃亡き後は乳母数人に育てられると言うのは、顔があまりにも妃に似てい為に乳母に任せておく事を好まなかった、何か事ある事に理由をつけて自分の意見に沿わない乳母を次々と辞めさせた経緯がある。

それもあってか病弱であった、事ある事に大病を患い王を心配させたが介護甲斐あって何とか乗り切っている。その間運動は芳しく無かったが勉強の方は良く王の仕事の手伝いが出来る程だった。

そんなおり風の噂に海洋国ナーガの存在を知った、そして『女神の書』がある事を
それと、自分と同い年の王女が一人旅をしている事を知った。『紅の魔女かこれも何かありそうだ』王女はニヤリと微笑んだ。

天使様

2020-07-30 10:22:00 | 小説
その日は朝から雨が降る天候だった、浸水の危険がある事から全員高台に避難指示が出た。
図書室は高い場所にあったので人々はこの図書館にも押し寄せた。
いつもの静寂は破られ騒然としている。その中で心さんは子供達を一ヶ所に集め『大丈夫だよ』と頭や体を撫でながら歌を歌っていた。
その心さん自身も震えながら必死に歌う事で誤魔化している様だ。

突然雷が鳴り響くと悲鳴こそ上げなかったが確かに心さんの体は強張っていた、それでも子供達を怖がらせまいと歌を歌い続けた。それに応える様に子供達も歌いだした。やがて歌は広がり周りの人達も歌いだした、雨に負けない様に力強く。雨が収まるまで続いた。

雨が上がると皆んなが心さんに声を掛けた『ありがとう』とか言うなかに『天使様』と言うのがあって、まさにそのとうりだと私は一人頷いた。


大国グランデシアの日常

2020-07-29 11:21:00 | 小説
相変わらず何処かで魔物との戦闘が続いている、ここグランデシアだった。目的は無論地下の魔力だ。まあ、そのお陰で商売繁盛しているのだが、この国にの備えは万全。

城には結界が敷かれていて魔物は侵入出来ない、入るとすれば城下町からだが町にも簡単な魔法反射が仕掛けられているから低級の魔物は侵入出来ない。中級には魔法反射を装備した騎士団が対処するが大物なら迷わず城自体が結界砲となって襲いかかる、魔力なら事欠かないのだから。

だから毎日の出来事になっていて誰も驚かない所か遠方から見物客が来るしまつだ。お陰で儲けてる連中もいる。確かに土地は疲弊しているのだが、他で儲かっている。それを知らないのは王女中心の者達ばかり。

むしろ大変なのは周辺諸国だ大国程の備えがない。まあ彼等は簡単な魔法が使えるから魔力を溜める必要は無い。彼等には女神の加護が有るのだから。加護を受けられないのはグランデシア大国だけ。彼等は昔、女神と喧嘩したらしいのだが詳しい事は私も聞かされてはいない。

失敗

2020-07-28 12:15:00 | 小説
『ああ女神に殺される』
エレの口から絶望的な言葉が溢れ落ちる。大理石で出来た天井の付いたベッドでシーツを体に巻きつけて考えていた。

目覚めたのは旅の途中だった。どんな傷でも一晩寝れば治ってしまう女神体質には感謝している、たとえ戦闘で予想以上の負荷でおっても女神体質のお陰で一晩寝れば治ってしまう。
問題は今の状態である捕虜になるのでは無く女神王女としてグランデシアの城に向かい入れられてしまった、つまり隠密行動が出来ないばかりか女神ナーガに知られたら、ただでも家出状態なのに『ディ探りは任せた』

そうですね、ローレルロール王女の物分かりの良さには感動しましたが理解が良すぎて過大評価化し過ぎで召使状態になり慌てて友人にまでレベル下げするのは大変でした。
お陰で探索は簡単に出来たものの収穫は知っている事以外は何も掴めない。

一方こちらは、折角の休みだからとさっきとは打って変わり行動的になり動物園やら遊園地やらと連れ廻られた。私が落ち込んでいると見抜いたのか自分の容姿など気にせずに、あれ『入る時子供料金でしたよね』
すかさず『混乱は困るでしょう』だってさ

グランデシア王

2020-07-27 12:49:00 | 小説
今日は朝から心さんは惰眠を貪っている『今日は休みだから』と言って
しかしこうして寝姿だけ見てると美少女なのだ、この空きカンの山をみると目が覚める。

さて問題はグランデシア王の事か一言で言うと野心家でも温情ある方だった。今の様に無茶苦茶な事はやらないと思っていたのだが、以前に精霊を人型に詰めて精霊騎士団を作ろうとしたりとか精霊の力を石に込めて鎧に装着してたなそれらが少し度が過ぎて女神に咎められていたり戦場でやたらと目立ちたがったりって一言のつもりが長くなった。

ともかく悪人とは言えない人物なのだが何があったのか
それと女神もだ
情報がたりない我が分身が何か探ってくれるのを待つか、飛ばされる瞬間咄嗟に分身をはなった。頼むぞ我が分身