宮城の作家希望

作品など

8、エレガの魔術

2020-09-30 12:30:00 | 小説
小さな宿屋の狭い部屋に3人の若者が1つのベットを挟んで立っている。『どうぞベッドは2人で使って』そう言うと部屋の隅に座り込み眠ってしまったエレガ。

『寝よ寝よ』
女の子ははしゃいでベッドに飛び乗りアカネを手招きした。
まだ呆然と立ち尽くす彼女をベッドに誘い一緒眠る女の子。

女の子とエレガを交互に見てため息が漏れた。
アカネはこの女の子の名前はどうしようか考えたが途中からエレガの魔法について考えていた。

ここまでの道中も何度も魔物に襲われたが全てエレガが無意識に倒していた。
その倒し方は例え小物でも切り裂き最後は火炎で焼き尽くしている。

一度だけ意識した戦いがあった。
魔導師に襲われた時だった、彼等は魔法を封じようとしたがエレガが先に封じていた。あの時はエレガは敵を意識して戦かっていた。相手が魔導師だったからか、

『私に杖が有ってもあんな戦いは出来ない』
改めて卵顔を見ても笑いしか出てこない。
魔術師として尊敬はするがあの顔では。
何処かにぶつかって破れないか心配で仕方がない。そう考えるとブレザーとスカートを脱ぎベッドに潜り込んだ。

7、可能性にかけた心

2020-09-29 12:34:00 | 小説
『心さん貴女が信じるものが動き出す』
声は何も無い真っ暗な空間に響いた、声の主は姿無き時空人ララのものだった。

その頃赤い髪のラーガの女王エレナレナはただならぬ波動を感じベッドから体を弾き起こした。白い裸体が暗闇に輝く様な感覚にさせる。
『何かが始まる』
視線は当てもなく闇に彷徨っていた。

エレガとアカネは街の宿屋にいた。
アカネは別々の部屋がいいと言うがエレガは金が無いと一部屋に泊まる事にお金を出すのはこの世界のお金を持つエレガなのでアカネは嫌々従う。

『大丈夫あたしがいるから』
妖精が目の前で浮遊しながら踊り出す。
『あなたまだ居たの?』
『えー仲間でしょ』
いつの間にか仲間設定が、

『アカネ杖が』
見ると杖が虹色に輝いている。
すると妖精は女の子の姿に
すかさずアカネは猫パジャマを着せた。
何故猫かと言えばアカネか好きな動物だから。

やはりこの杖は大聖女様の影響を何かしら受けている

6 、杖の秘密

2020-09-28 12:57:00 | 小説
エレガとアカネは花の咲く草原を近くの街まで歩いている。
その中でエレガは不思議に思うのだった。
自分は魔法で移動していて疲れないが、アカネは自力で歩いていて疲れないのかと言う疑問だった。
『もう1時間歩いているが疲れないのか?』
『ヘェー優しいのね平気よ学校までだって1時間は歩くよ、まあ最近魔物と戦ったから体力はついたかな!』

そんなものかとエレガは考えるのをやめた頃2人は街の入口に着いた。周りを石壁が囲んでいる。横には軽装の兵士が1人立っていた、ので軽い挨拶を交わし中に入ると人だかりが出来ていた。

その中心に居たのはあの女の子だった。
見ると何やら皆んなの治療をしているらしい。
『それは私のフラワーステッキよ返して』
突然飛び出し叫んだ、その有り様に誰もが止まっていた。『そうか原っぱで拾ったのだ、中々面白い物なのだ返すよ』
そう言うなり杖をアカネに返すと葉っぱの服はバラバラと辺りに散り女の子は、小さな背中に羽の生えた妖精の姿に変わっていた。
同時に杖から魔力がアカネの体内に流れた。

それは一瞬の事でエレガ以外に気づいたのは、輪の中にいたローブの男位だろう。
『面白い』と短く呟くとその姿は消えていた。

あれは、
『ねえあなたさっき人の傷を治してたのはどうして、人と妖精は仲が悪いと聞いたけど』
『えっ、そうだな、何故かな、うん杖のせいかな仲良くしたくなったかな、ヘェー、』
妖精はそう言うと笑っい照れ臭そうにアカネの周りを飛びまわり笑っていた。

あとでアカネは杖を作ったのは闇天使だと教えてくれた。
『杖が気を付けろ』て言ったとも