宮城の作家希望

作品など

それから

2020-08-20 08:17:00 | 小説
『お邪魔します、仕事中も二人だけの世界に入らない様に。ああっチョコミントで手をうとうかな』
黒井さんは魔力コントロールが可能になってからテレパシーでこんな風に乱入する事が多くなった。あれ以来魔物の出現はなくなった。

『この辺りはね、でも外に出るとかなり濃くなってるよ』
今度は口に出して言った。真っ赤な顔で認めた様だ。でもまんざらでもなく嬉しいのか穏やかに話に入ってくる。
『それでも魔物の出現はないのね』
仕事モードに切り替わると先程までの可愛いらしさが影を潜めて寂しい。

『外の見回りを強化しないと』嬉しそうだ。余り外には出たがらないのだがロリータの新作が出ると着たいらしく見回りと称して出て行く。
黒井さんも受験生なのに『見回りには若い子が必要ですから』とロリータ服を着る様になった。更に二人は私を見て当然一緒に来るわよねと言いたげだ。私までコスプレするとチンドン屋になりそうなので普通に着いて行く。

向こうでも魔物の出現は有るが普通にいるので気にはしていない。何せついこないたまで魔物達とやりまくっていたのだから当然か!
ローレルロールもエレの指導の元魔法を取得した様だ。色々あったが上手く行ってるのか?