宮城の作家希望

作品など

雨と心さんの歌

2020-08-09 10:58:00 | 小説
そしてその危機を救ったのは回復した母親の物を移動さそる転移の魔法だった。二人はこの能力で生き延びていたが大量の敵には間に合わない。三人さん様に命の恩人と言う訳か!

そう言えば雨が降っていた、それに歌声『えっ』心さんの歌が、このグランデシアの地に何故?ああっあの日と状況が同じなのか恐怖と不安そして雷と思いが重なっている。
その中でローレルロールの声を聞いた。
『エレナレナ。なんて強いの最初の出会いから感じていた。対峙した時から感じていた計り知れない魔力、魔法を使えない私でも感じる力を恐ろしいと感じた。その理由を父の話しと彼女の言葉と行動で知った。母を愛し父を憎み私を殺したいのに殺せないもどかしさが伝わって来た。それは女神の血なの、それとも彼女の優しさなの母親ナーガが父を許す様に彼女も私を許そうとしているけれどまだ心は癒えていない。私に何か出来るのかしら』

言葉が途切れた。彼女の髪はショートカットになっていたエレの炎のせいか、それにエレの感情を読み取っていた。
あの子とも普通に出会っていれば友達に成れたのかな。
それにしても心さんのこの力は私達の世界なら女神の力と言っても良い程なのに。こちらでは何故か大人になれず少女の姿、あなたが私の世界の住人に成れたら、あなたはそれを望むだろうか⁈