雨

雨、
昨夜来の雨が降り続いている。
窓についた滴がときおりぽたりと落ちていく。
13階のわが家から見はらす景色は、雨の湿り気を帯びてにじんだように見える。
遠くの山は、雲の下。
近くの山は、霧に覆われ稜線のシルエットが淡く線を引いている。

雨の降るなか、自分は家の中にいる。
外ははげしい雨でも自分は濡れない。
雨が窓を打ち付ける音を聞き、しずくが流れ落ちるのを見る。そのひととき。
夏の醍醐味。
雨があって地の植物は生きる。
雨があって地の小虫たちは生きる。
雨があって人は生きる。

雨の中にわたしの車がある。
黒いトントンだ。
suvのわが愛車は雨ですっかりきれいになった。
半年分の垢が洗い流され新品同様になった。
黒光するその車体。
雨が激しく降る中を100キロのスピードで突っ走ってみるか。
車体の下部のこびりついた泥も、きれいに洗い流されるだろう。
でも今は雨が激しくはない。
雨がまた激しさを増したとき、トントンと外に出よう。
アーチ路を通ってサムソン大路に向けて走ろう。
どれだけスピードを出してもこの路は安全だ。
途中80キロ時速制限のカメラさえ避けれれば。

夏と雨。
イコール、自由と元気。

軒下に見える小学校はまだ夏休みではないらしい。
子供たちが廊下を走り回っている。
雨傘についた水分が廊下におち、廊下は水浸しの様相。
六年生とおぼしきちょっと大きめの女の子、男の子らがモップで拭きはじめた。
屋根を覆い、窓を覆い、雨はちょっと激しくなってきた。
しかし子供たちは学校の建物に守られ、濡れることはない。
雨の調べを聞きながらこんなたわいもない詩をくちずさんでみました。

bacsa
【付録】

韓国語の勉強0065
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