東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

平昌五輪開幕

2018-02-09 09:32:13 | 韓国物

ソウルオリンピック(1988年)からちょうど30年後にあたる今年2018年2月9日、
韓国の平昌(ピョンチャン)で冬季オリンピックが開かれる。開幕はきょう2月9日(金)の午後8時。
2月25日(日)までの17日間熱戦が繰り広げられる。

平昌は韓国の東北部にある江原道にある郡である。
山間の町で人口は43700人ほどの小さな町だ。ここに世界92か国から2920人の選手がやってくる。
最大規模は米国。
米国オリンピック委員会(USOC)は平昌冬季五輪に242人(男子135人、女子107人)の選手を派遣する予定。
2014年ソチ五輪(222人)に比べて20人多い。歴代の冬季五輪に参加したどこの国の選手団よりも多いということだ。

日本もソチ五輪選手団(113人)より10人多い123人の選手を派遣する。
1998年の長野大会(166人)に比べると少ないが、過去2番目に多い。日本は今大会で9個以上のメダル獲得を目標にしている。

国家的なドーピング波紋のため個人の資格で出場するロシア選手は169人。
ロシアの国旗と国歌はもちろん、ロシアという国名も使用できない。「ロシア出身選手」(OAR)という名称を使う。
また、今大会にはナイジェリアやエリトリアなどが初めて冬季五輪に出場する。

開催国の韓国は、145人の選手が出場する。スピードスケートなど一部の種目で調整される可能性があるが、歴代最大規模となるのは確実だ。
ソチ大会には71人が出場した。北朝鮮からは南北合同チームを結成したアイスホッケー12人やフィギュアスケートなど5つの種目22人が参加する見込みだ。

こちらでの話題はなんといっても女子アイスホッケーで、北と南の合同チームが誕生したこと。
若い世代を中心に韓国の多くの人が反対していた(80%以上が反対)が、
いっしょに練習する姿や北朝鮮選手の誕生パーティの画像などが流れた今は、反対するムードはかなり静まったようだ。
やることになったからには、一生懸命練習してがんばれよということであろう。

合同チームとも関連して、開会式のときに韓半島旗(統一旗)という水色の旗を北と南の選手がいっしょに掲げて入場することになった。
北と南の融和の雰囲気を醸し出そうというわけだが、韓国の野党からは「ピョンチャン(平昌)五輪じゃなくて、ピョンヤン(平壤)五輪」を
やろうとしているのかといった野次がとんだりもした。
これは、合同チームを作ったり、韓半島旗で入場したりということのほかに、
あまりにも北の言いなりになる現韓国政府与党のやり方を批判する意味合いもあった。
腫れ物にさわるような態度で接していることに嫌気が差したのであろうけれど、韓国の与党としてはそれもせんかたなしといったところだ。

チケットの売れ行きも心配されたけれど、ほとんどは売り切れみたいだ。
日本人の友人(会長の秘書)の話によると、男子フィギュアを見ようとチケットを買おうとしたら、
プレミアムがついて1枚25万円という途方も無い価格。それも韓国内では1枚もなくて日本でなら、この価格ということ。
しかしすぐ買えとの指示。30枚ほどを即決で買ったそうだ。たぶんその会長の関係者が選手としてでているのであろう。

開会式はいよいよ今日2月9日(金)の午後8時だ。今年はいつになく寒い韓国。
先日は筆者の住んでいる天安でも最低気温がマイナス20.9度を記録した。
平昌はここよりはずっと寒いのでそのときはマイナス22度か23度くらいだったかと思う。
今日9日はきのうまでと比べてかなり気温が上がり、夜8時の予想はマイナス5度くらいだ。

開閉会式場は開放型構造なので、観覧客は寒さにそのまま露出するほかはないけれど、
ホッカイロみたいな暖を取る何らかの品が準備さえていれば、これくらい気温ならまあ、なんとか問題なく楽しめそうである。

北朝鮮の軍事パレードが2月8日、開会式の前日に平壤で開かれた。
本来は4月にあったものを、今年は2月8日と決めたらしい。
大向こうを威嚇する軍事パレードを「観覧」したあとの五輪開会式。
気分のいい韓国人は一人もいないが、アメリカの強気の姿勢に若干けおされたのか、
去年は3時間やったのに今年は1時間とちょっとくらいで終わったという。
新型ミサイルなどの行進も予想よりははるかに少なく「ミニ行進」といった感じだったみたいだ。

平昌五輪後の行方(北朝鮮問題)がかなり気になるところではあるけれど、
なにはともあれ開催までこぎつけたことをお祝いし、17日間の熱戦の成功を祈る。

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