東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

尹錫悦氏、満を持して大統領選への出馬表明

2021-07-01 01:00:00 | 韓国物

元検察総長の尹錫悦(ユン·ソンヨル)氏が、満を持して大統領選への出馬表明をした。
6月29日、午後1時。ソウル瑞草区の梅軒(メホン)尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館前は、
尹錫悦氏を応援する人で埋まった。赤い花輪が100個以上も並べられ、興奮のあまり倒れて
意識不明になる男性もあるほどだった。

来年3月9日の大統領選挙出馬を、明示的には宣言しなかったものの、
「政権交代に献身する準備ができた」とし、大統領選挙レースに臨む意思を明確にした。 
尹元総長は15分ほどの宣言文の朗読で、8回ほど「政権交代」という語に言及した。
「産業化と民主化で今の大韓民国を作った偉大な国民だ、その国民の常識から出発する」とし
「常識を武器にして、崩れた自由民主主義と法治、公正の価値を必ず立て直す」と明らかにした。
今の文在寅(ムン・ジェイン)政府は「国民を敵と味方に二分し、常識と公正、法治を投げ捨てて
国の根幹を崩壊させ、国民を挫折と憤りに陥れた」と痛烈に批判した。
さらに「現政権が犯した非道な行為を一つ一つ羅列するのも難しいほど」と語った。

文在寅政府に任命された検察総長が任期を全うできず、退いて、大統領選に挑戦する背景も
無能な政権に対する国民の怒りがあるとし、「腐敗して無能な勢力がこれ以上政権を延長して、
国民を略奪することを防ぐために献身して先頭に立ってほしいという国民の意思にあり」と説明し、
「国民が憤りを感じない国を作る」と誓った。

尹元総長は「国を正常化させ、国民が真の主人である国を作らなければならないという考えを
共にするすべての人々が力を合わせなければならない」と強調したが、これは政権交代のために、
いわゆる「反文在寅ビッグテント」を張るという構想と読めるだろう。

最大野党の「国民の力」についても、「自由という価値、政治哲学の面で国民の力と考えを共にする」
と述べた。入党するかどうかという質問には「今後の政治については、この場に立つ前にすべて
申し上げた」と即答を避けたが、「候補ナンバー2番(=最大野党=国民の力の意)をつけて
大統領選挙に出る」という基本原則は再確認したものと考えていいだろう。

尹元総長はいわゆる「Xファイル(尹元総長の妻と妻の母に関するゴシップ)」論争については
「まだ文書を見ていない」とし「公職者になる人は、能力と道徳性について無制限の検証を
受けなければならないという立場を持っている」と述べた。
また「もし出所不明の根拠のない一方的なデマを市中に流布した場合、
国民がすべて判断すると思う」と述べ、「Xファイル」論争をでっちあげた人間を批判すると
同時に正面突破するという意志を堂々と示した。

尹元総長の公式政治参加宣言に、イ・ジュンソク国民の力党新代表は、
「政権交代を望む国民と尹元総長の意思が相当部分一致する部分を確認したことで
多くの国民が満足感を感じただろう」と評価した。

現在でも世論調査では圧倒的な人気1位の尹錫悦氏。
だが、これから来年3月の大統領選の投票日までの路程は、決して平坦ではない。
毒舌化のホン・ジュンピョも二、三日前に国民の党に再入党した。
ライバル尹錫悦のことを、以前から痛烈に批判ばかりしている。
尹錫悦氏は、国民の力に入党してやっていく以外に彼が最大のパフォーマンスを
発揮できる道はないように思う。しかし党の中でも彼を批判する輩は多い。
党の中での批判に力強く打ち勝ち、単一候補となれるかが、まずは第一関門だ。

政権交代を果たし、文在寅によってめちゃくちゃにされてしまった日韓関係を修復するためにも、
尹錫悦以外、誰もいないとみる。今後の流れを見守っていくしかない。
とりあえず速報として、お伝えした。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あしながおじさん、ありがとう。 | トップ | 韓国の博士村って? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

韓国物」カテゴリの最新記事