東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

2022年度のフィールズ賞 許埈珥(ホ・ジュニ)教授。

2022-07-05 17:33:38 | 韓国物

国際数学連盟(IMU)は5日、「フィールズ賞受賞者」に許埈珥(39)
教授をはじめ、マリーナ・ビアゾウスカ(38)スイス・ローザンヌ連邦
工科大学教授、ウィゴ・デュミニルコパン(37)フランス高等科学院
教授、ジェームズ・メイナード(35)英オックスフォード大学教授を
選定した」と明らかにした。

フィールズ賞は最近4年間、数学的に最も優れた研究業績を積ん
だ40歳未満の数学者に与えられる数学界最高の権威賞だ。
ノーベル賞には数学分野がなく、数学分野のノーベル賞と呼ばれ
たりもする。

許教授は米国で生まれたが、国内で小中高を出て修士まで終えた。
米博士課程にいた2012年、数学界の長年の難題だったリード推測
を解決し、一躍数学界のスターに浮上した。リード推測は1968年
英国数学者ロナルド・リードが提示した組み合わせ論問題で、
やはり難題に挙げられるロタ推測の特殊な場合に該当する。

ホ教授は、場合の数を探す組み合わせ論問題を図形を研究する
代数幾何学の方法で解決した。修士号の指導教授であるソウル
大学数理科学部のキム・ヨンフン教授は「組合せ論と代数幾何学
にワームホールを連結したような途方もない成果」と評価した。
ホ教授は2018年、ロタ推測まで解決し、世界数学界を再び驚か
せた。

許教授は予想と違って、幼い頃は数学に才能がないという話を
聞かされていたが、大学に入って一歩遅れて数学に飛び込んだ。
やはりフィールズ賞受賞者である日本の広中平祐教授がソウル
大学で開いた数学講義を聞くことがきっかけだった。

許教授は広中教授の助言に従って数学科大学院に進学し、
米国留学に行った。ホ教授は「わたしのように好きなことを探す
のに時間がかかる可能性があることを皆さん、覚えておいてほ
しい」と話した。(ここまで朝鮮日報をベースとした。写真も)

日本人の受賞者は、(上記のように)小平邦彦(1954年)、広中
平祐(1970年)、森重文(1990年)の3人(国籍別では5番目に
多い)であるが、1990年以降受賞者は出ていない。

東洋系の受賞者は上記日本人3名以外に、丘成桐(中国系米
国人、1982年)、陶哲軒(中国系オーストラリア人、2006年)、
ゴ・バオ・チャウ(ベトナム人、2010年)、マリアム・ミルザハニ
(イラン人、2014年)、マンジュル・バルガヴァ(インド系カナダ・
米国人、2014年)の5人がいた。ここに韓国のホ・ジュニ
(許埈珥)が名を連ねることになり、東洋系は9人となったわけ
である。1990年以降、日本から出ていないのがちょっと寂しい
けれど^^。

2006年にフィールズ賞を受賞しているテレンス・タオと
今回の受賞者の一人、ジェームズ・メイナードが、今後、
数学界最大の難問、「リーマン予想」を解く可能性があると
ブログ筆者は予想している。日本人の中からこのリーマン
予想を解く人間が出てくれればそれに越したことはない。
今回の主人公、許埈珥が解いてくれてもいい。東洋人に
解いてほしいと願う。ま、そんなの、ちまちまとしたせせこま
しい安物の民族意識なんだな。こういう意識は捨て去る
べきなのかもしれない^^。

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