
Carlos Alvarez
Kurt Moll
Elena Zaremba
Orchestre de l’Opéra national de Paris
Myung-Whun Chung
Choeurs de l'Opera Bastille
Gunter Wagner
Composer, Author: Dmitri Shostakovich
Author: Alexander Preis
Author, Original Text Author: Nicolai Lescov
カルロス・アルバレス - Carlos Alvarez (バリトン)
クルト・モル - Kurt Moll (バス)
エレーナ・ザレンバ - Elena Zaremba (メゾ・ソプラノ)
バスティーユ歌劇場合唱団 - Bastille Opera Chorus
バスティーユ歌劇場管弦楽団 - Bastille Opera Orchestra
チョン・ミョンフン - Myung-Whun Chung (指揮)
Teresa Stratas
Yvonne Minton
Franz Mazura
Orchestre de l’Opéra national de Paris
Pierre Boulez
Composer: Alban Berg
Author: Frank Wedekind
テレサ・ストラータス - Teresa Stratas (ソプラノ)
イヴォンヌ・ミントン - Yvonne Minton (メゾ・ソプラノ)
フランツ・マズーラ - Franz Mazura (バリトン)
パリ・オペラ座管弦楽団 - Paris Opera Orchestra
ピエール・ブーレーズ - Pierre Boulez (指揮)
ムツェンスク群のマクベス夫人(カテリーナ・イズマイロヴァ)官能的でショッキング
〘 … 音楽の世界もいろいろあるなあと‥
不倫の話のオペラなら他にもあるけど、不倫を見つけられた舅を殺し、さらに夫も殺しと次々殺してしまう主人公のエカテリーナ。
その残酷さからこのオペラの題にはマクベス夫人の名前が付いているということみたいです。ちなみにムツェンスクはロシアの地名ですね。
原作はニコライ・レスコフっていうロシアの作家の作品です。
オペラの初演が1934年で、小説の方は1865年なので70年ほど前の作品ということになります。
ムツェンスク群のマクベス婦人では、舅が嫁をいびるし、体を持て余している嫁は不倫するし、舅は俺が若ければ満足させてやるのにと言うし、召使の女性を使用人たちがよってたかって強姦するし(過激度は演出によりますが)
スターリンが怒るのも無理はないと言う気がします。
少なくとも立場的にもこれを見て「素晴らしいオペラだ!」とは言えなかったのではないかと‥。
でも当時すごく人気があったらしいのです。これを見てなんとなくベルクの「ルル」を思い出したんですけど、ルルも救いどころのない性格と崩れた生活の主人公の話なのに、なぜか今も紳士たちに人気があるということ。
人間はこういう野卑ともいえる作品、人間の醜い部分を強烈に表現する作品にとてつもなく惹かれてしまうんだろうか‥。…
… ムツェンスク郡のマクベス夫人簡単あらすじ
では簡単あらすじを書いておきます。
このオペラについてはおそらく歌に聴き入るというより、ストーリーに釘付けになってしまうんじゃないかと思います。だから字幕が大事かも。
主人公はムツェンスク郡の豪商イズマイロヴァ家に嫁いでいるエカテリーナ。
いじわるな舅のボリスにいびられつつ、若い体を持て余しているエカテリーナ。
ある日エカテリーナは新しく入った使用人のセルゲイと不倫関係になってしまうのですが、それを舅に見つかってしまったので、
エカテリーナは舅のきのこ料理に毒を入れて殺してしまいます。
何食わぬ顔で不倫を続けているとベッドに舅の亡霊が。
さすがにエカテリーナも怖がっていると、そこへ急に夫が帰ってきて不倫がばれてしまったので、今度は夫も殺して酒造庫に死体を隠します。
セルゲイとエカテリーナは結婚しますが、酒造庫の死体が気になって何度も見ているのを酔っ払いの百姓が酒が隠してあると勘違いし、死体を発見してしまいます。
二人は警察に捕まりシベリアに送られることになりますが、その途中ですでにセルゲイはエカテリーナに興味を失い別の女性に言い寄る始末。
それを知ったエカテリーナは囚人の一行が湖の急流に差し掛かった時に、セルゲイの浮気相手を突き落とし、自分も続いて飛び込んで死んでしまいます。… 〙
ベルクのルル・不協和音のオペラ
〘 … 補筆版
ベルクの妻はベルクが亡くなった後、自分の望む人物以外の補筆を認めなかったようです。
そのため補筆されたものが上演されたのは妻が亡くなった後の1979年のこと。
補筆したのはツェルハというウィーンの作曲家です。
ツェルハはおそらくかなりベルクの音楽を研究して、補筆したのだと思います。
とても年月をかけていますから。
その結果の補筆版の初演が1979年。つい最近と言ってもいい頃のことなんですよね。
補筆版(3幕まで)の初演:1979年
場所:パリ・オペラ座
指揮者:ピエール・ブーレーズ
指揮者のピエール・ブーレーズという名前は、クラシックファンなら知らない人はいないのではないでしょうか。
つい最近まで活躍していた指揮者ですね。
実はアルバン・ベルクも師匠のシェーンベルクもウィーン出身です。
そしてエーリヒ・クライバーも補筆版を作ったツェルハもウィーンの人です。
また、楽譜会社もウィーンのユニヴァーサル社、
と言う具合に、ルルには実に多くのウィーンの人たちが関わっています。
ベルクはウィーンにはなくてはならない作曲家で、この作品の経緯を観る限り、ウィーンの並々ならぬ意地というか、気概を感じてしまいますね。
そして現在ではツェルハが3幕を補筆した補筆版が主流となっています。
あらすじと上演時間
<上演時間>
第一幕:約60分
第二幕:約55分
第三幕:約60分
かなり長めです。
休憩をいれると4時間程度でしょう。
<簡単あらすじ>
プロローグでは、猛獣使いがでてきて、もっとも危険な猛獣はルルだと言います。
第一幕にでてくるのは、ルルの夫と、画家と、シェーンというルルのパトロン。
3人ともルルに夢中です。
第一幕は画家がルルを描いているシーン。
部屋にはルルのパトロンのシェーンもいます。
二人だけになると、画家とルルが抱き合います。
ところが夫がそれを見てしまい、驚いた夫は心臓麻痺で死んでしまいます。
その後ルルは画家と結婚してしまいます。
ある日パトロンのシェーンがルルのところにやってきて、結婚することになったから別れてくれといいます。(まだ続いていたんですね)
そしてシェーンがルルの自堕落な性を夫の画家に暴露すると、画家の夫はショックで自殺。
その後ルルはシェーンと婚約者を別れさせて、今度はシェーンと結婚します。なんと3度目!。
第二幕では、またもやルルの奔放な性に怒ったシェーンがルルをピストルで殺そうとするのですが、反対にルルに殺されてしまいます。
刑務所に入ったルルですが、同性愛の相手が身代わりになり、なんと脱走。
シェーンの息子アルヴァもルルのことが好きで、今度はルルは息子のアルヴァと逃げることに。
第三幕では、アルヴァと暮らすルル。
お金がなく、ルルは売春をしています。
すったもんだで、アルヴァはルルの客に殺されるはめに。
そして次のルルの客は切り裂きジャックだったため、ルルも殺されてしまいます。
というあらすじです。
なんとも言えないシュールなあらすじですよね。… 〙
〘 2024/12/23 18:21
北海道旭川市で4月、女子高校生=当時(17)=がつり橋から石狩川に転落させられ殺害された事件で、殺人罪などで起訴された無職小西優花被告(20)が「本当に後悔でしかない」などと記した直筆の手紙を23日、弁護人が公開した。… 〙

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